Sunday, September 25, 2011

Westchester Triathlon (Olympic) 2011

八木さんの参戦レポートです。


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Westchester Triathlon (Olympic)

SWIM .9M BIKE 25M RUN 6.2M

September 25, 2011

http://westchestertriathlon.org/

1. レース前

(ア) Bike:レースの1ヶ月くらい前から週末にBikeコースの試走会がある。その内の1回に参加した。ちなみに私は地元Rye Tri Clubのメンバーでもあるため本来は試走会を手伝う立場でもある。試走会の当日、

主催者の一人「Shu, コースの誘導、手伝ってくれる?」

私「Ok。でもコース知らないよ。」

主催者の一人「・・・(5秒経過)。じゃ、いいわ。」

ということで誘導係にはなれず。役に立てず、すみません。でも、この試走会参加がレースでは役に立った。来年以降参加される方、是非、事前に試走してコースを知ること、仲間を増やすことをお勧めします。(大会参加者にはメールで案内が来るはずです。)

(イ) Run:上述のBike練習会の続きでBrickをやるケースもあり、そうするとRunコースの一部を試走できます。

(ウ) Swim:こちらも夏頃から毎週木曜日の夕方(18)に大会コースのBeachで練習会がある。私は結局参加できなかったが、参加してみても良いかもしれません。

2. 前日

(ア) Packet Pickup:レース前日の土曜日にゴール地点の公園でパケットピックアップ。Sponsorのテントが出ており、いつも世話になってるBike屋のテントをのぞくと、いつもの兄ちゃんがいた。

兄ちゃん「おぉ、Shu、明日、レース出るのか?」

私「Sure!」

がっちり握手を交わし、気合が入る。

ついでにトランジットをチェック。明日のレースのシミュレーション。

3. 当日

(ア) 補給食


プラン

実際

レース前

朝食+直前にGU(ゼリー)1

気合入れすぎで朝食やや食べすぎ()GUSkip.

Bike

ポカリ700mlGU1

ポカリ約500mlGU1

Run

給水毎に水

給水毎に水。1回ゲータレードをピック。⇒失敗(大泣。後述)

レース後

No Plan

ひたすらバナナ。生ビールがうまそうだったが、脱水状態で飲むのは怖くて手が出ず。

(イ) StartAge Group毎のWave Start。スタートから砂浜を20mくらい走って海に入る。スタートの合図とともに走った!たぶん、スタートから海に入って50Mくらいまでは先頭!(だったと思う)。が、その後、斜行(斜泳)連発でコース取り悪くズルズル後退。

(ウ) Swim

l Ryeの海を1周するコース。先週末のレースで太陽光がまぶしかった経験を活かしてミラーゴーグルに。が、実際はSwim中は見事な曇り空。まぁ、こんなもんだよな。

l 波もそれほど高くなく、快調。「リラックスして大きなフォーム&水に乗る」が今回の目標。入水、Catch, かきこみ、Body Position、息継ぎ、ヘッドアップ、と泳ぎながら色んな点を意識してAdjustできるようになったのは収穫。OWSのレースを積み重ねる中で、意識の幅が広がってきたのがうれしい。

(エ) T1

●  Swimから上がって手元と時計を見ると、想定よりやや遅い。先週のレースに続き「またサボりすぎ?」との思いが頭をよぎる。が、今はレース中。「コースが0.9Mileより長かったのだろう」と超Positive思考ですぐに忘れる。(それでいいのか?)

●  トランジット手前で、Tri Clubのコーチがコース誘導をしていた。手を上げてコーチの名前を呼ぶ。それだけでぐっと気合が入る。

●  トランジットエリアでWetを脱ぐ、メット・サングラスをかける、自転車をラックから下ろして走る、Mountラインを超えて乗る、慌てずイメージ通りのトランジットが出来た。「おっしゃいくでー」Bikeをこぎ始め、思わず叫ぶ。

(オ) Bike

●  BikeWestchester近郊の閑静な住宅街の中を走るコース。コース幅が狭くカーブが多く、アップダウンもそれなり。事前にコースを知らなかったら怖くてスピードを出せなかったと思う。(あ、いや、コースを知ってても相変わらず下り坂はびびって減速してました。。。)

●  今シーズン中、Bikeは一番進歩した。速くなった。下り坂のビビリ度が減った(たぶん)。抜かれる人数が減った(たぶん)。下りで抜かれても次の上りで追いつくことが増えた(これは間違いない)。集中力が増した。Body Positionの意識が強くなった。などなど、レースを重ねる毎に進歩を感じ、Bike Partが楽しくなってきている。

●  この大会、観客に若い姉ちゃんが多い(気がする)。高校生のボランティアか?若い女性陣に声援を送られると、ついつい応えてしまう(あぁ、発想がオッサン。。。)親指を立てることに始まり、ピースサイン、投げキッス、ガッツポーズ、手をグルグル回して声援煽りまでやった。そしたら、まぁ、観客に大うけ! 40歳近くのおじさんの日常生活で黄色い声援に包まれることなんて(全く)ないから、うれしくなって調子にのってしまった。上り坂の一番苦しいときにも、ハンドルから手を離して声援に応える始末。あぁ、トライアスロンって素晴らしい(違うか)。

●  気がつくとBikeも後半。勝手知ったるコース、残り5Mile前後になったところで予定通り、GU(ゼリー)を口にする。前回の反省(Bike終了直前に固形物を食べてRunで吐き気全開) を活かし、1個のGUを三回に分けて摂取。準備は万端だぜ!

●  Bikeの最後、Dismountは過去レースで最高の出来。最後の直線でBike Shoesから足を抜く(裸足でシューズを上から踏んでペダリング継続)、Bikeから飛び降りる、スピードを活かしたままBikeを押して走る、とほぼ完璧。「おぉ、オレってかっこいい」自分に酔う。(あぁ、ナルシスト。)

(カ) Run

●  RunRyeビーチ沿い&住宅街の中を走るコース。ほぼコース全域が普段の練習コースと重なるので距離感はばっちり。アップダウンは気になるほどではない。

●  Run開始直後、Tri Clubのコーチとまた会う。「パーン!」と思いっ切りハイタッチを交わしながら「Shu, Go!」の声がかかる。その声に更に気合が入る。更に10m間隔で並ぶ女子高生(?)のボランティアからも「Good job」の声がかかる。一人ずつに愛想を振りまく。それが10人以上並んでた。一人一人に愛想を振りまき、さすがに疲れる。

●  1Mile通過。時計を見ると7分台。「はやっ!」目標は8/Mile程度だったので、断然速い。次々に周囲をPassしていく。さっきBikeの下り坂でPassされた兄ちゃんも抜き返す(心でブイサイン)。

●  相変わらず観客の声援も高い(なぜなら煽ってるから)。子供達には漏れなくVサイン(心は正義の味方)。お母さん達にはガッツポーズ(心はスーパーマン)。若いお姉ちゃんには投げキッス(心は2枚目アスリート)。投げキッスに観客の感度抜群。このままナンパしたら食事くらいつきあってくれるんとちゃうか、と思うくらい抜群(なんでやねん)。そんなこんなで、快調に3Mileまでかけぬける。

●  3Mileを過ぎた頃、Aidで取る飲み物について考え始める。Runに入ってここまでの補給は水のみ。この時点でRunの距離は半分を超えている。この後も水だけで最後まで持つか?腹には負担がかかるがゲータレードをとりにいくか?心なしか足が重く感じ始める。うーん、ガス欠の前兆か?悩んだ挙句、結論は「よし、次のAidだけゲータレードをとろう。」

●  で、4MileAidで水とゲータレードをとる。少しでも内臓への負担を軽くするため、交互に飲む。げ、気づいたらコップに入ってたのをほとんど飲んじゃった。

●  いつも給水直後は多少、パフォーマンスが落ちる。2,3人に抜かれる。でも、これは想定内。焦らず、ペースを保っていると、次第に回復。結局、スタートから5Mileまで平均7分/Mileペース維持。おぉ、絶好調だぜ。ラスト1Mileの標識が目に入る。このままいくでー。

●  しかし、トライアスロンの神様は我に試練を与える。ラスト1Mile通過直後、悪魔のしゃっくり開始。げっ。こみ上げる胃液。襲う吐き気。まじかよー。固形物避けて、ゼリーも分けて食べて、Runは水だけで、一回のゲータレードとっただけであかんのかよー。またブレーキかよー。また苦しむんかよー。

●  思い虚しく吐き気は募る。

●  また吐くか?例の葛藤開始。でも吐くのも体力を使う。吐いても楽になるとは限らない。何より時間を使う。残りは1Mile 弱。ええーい。今回は吐かずに行くぞ。苦しみぬいて走ることを決意。

●  後続のレーサーに2人、3人と抜かれる。フラフラの兄ちゃんにも抜かれる。え、おれ、こんなに遅いの?でも悲しいほど足が出ない。ゴールはすぐそこなのに。観客の黄色い声援にも応える余裕がなくなった(泣)。

●  観客から「Last 400Meter to Goal」の声がかかる。もう、やけくそ。ほんの数十センチの下り坂をきっかけにスパート。走る、というよりゴールまで飛んで走った。吐き気が最高潮に達する。おぉ、吐き気がぁ。ほとんど息も止めて走る(飛ぶ)。ゴールにいるDJの兄ちゃんがマイクでオレのゼッケンNoと名前を呼んでる気がする。反応する余裕無。ゴール前のパフォーマンスも無(色々考えてたのに。(泣))。既に思考停止。対応不可。

●  一応、ガッツポーズだけ作ってゴール。時計を見たら2時間27分。おぉ、3時間どころか2時間30分まで切っちゃった。すごいぞ、オレ。

Runペース





(キ) ゴール

●   ゴールではRye Tri Clubの面々とお互いに「Congratulation」の声を掛け合う。コーチには心から感謝の言葉を伝えた。「地元でこのようなClubに参加する機会を与えてくれて、本当にありがとう。今日はとてもEnjoyしたよ」、と。レースをEnjoyしろ、と教えてくれたのも彼である。

  今回のレースの一番の収穫は(黄色い声援ではなく)レース中に色んな点に気づきAdjustできるようになったこと。SwimBody PositionBikeの集中力維持、Runの補給プラン(失敗したけど)。練習の積み重ね、レース経験の積み重ねの賜物だと思う。

  先週のレースの疲れはあったけど、その中、このタイムは立派。練習を積み重ねてまたレースをEnjoyしようと思う。

●   Resultは以下の通り。Swimが足を引っ張っているのが意外。もう少し積極的にいっても良さそう。ちなみにT238位(参加者約1000人)。10秒縮めればTop10ということに気づいた。改善点はまだまだあるので、T2も今後のお楽しみの一つである。お疲れ様、オレ。

Sunday, September 18, 2011

HALF IRONMAN SYRACUSE 2011

八木さんの参戦レポートです。

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Syracuse Half Ironman

· 1.2 mile swim / 56 mile bike / 13.1 mile run

· 2011 / 09/ 18

1. Hotel

Maplewood Inn

400 Seventh North . Liverpool, NY 13088

(t) 315-451-1511

http://www.themaplewoodinn.com/

· 大会のWebsiteに載っていたホテル。大会参加者割引で約$100/泊。寝るだけだったので施設は十分。一応、プール付。大会会場まで車で20分。

· Host Hotel (Holiday Inn Syracuse/Liverpool Airport Hotel)から1-2MileHotelは別にどこでもいいと思います。Host Hotelよりも大会会場に近いところで泊まったほうがレース当日の移動が楽かもしれません。(Host Hotelは前日にパケットピック・Breifingに参加するのみでそれ以外は用無し。)

· 朝食はベーグル・飲み物程度が用意されていたが食べず。前日夜にレストランで確保したご飯(Rice)ですませた。

2. 前日917

· 9時頃出発。Westchesterから車で休憩を除くと約4.5時間。気分も高揚しているので運転が苦にならない。

· Host Hotel着。パケットをピックアップして、そのまま15時のBriefingに参加。

· その後、大会会場へ移動(車で20)して、Bike Drop

· それからコースの一部を下見。思ったほど坂がきつくなかった。

· 夕食:会場→ホテル間のタイ料理屋。ガラガラだったが味は悪くない。アメリカではタイ料理は不人気なのか?明日の朝食用にご飯(Steam Rice)をもらって帰る。

Thai Flavor Restaurant / Syracusewww.thaiflavorsyracuse.com/

2863 1/2 Erie Blvd East

Syracuse, NY 13224

(315) 251-1366

· 21時就寝。ワクワクドキドキで眠れないかとも思ったが、ベッドに入って1分以内に寝てた。。。

3. 当日917

· 430分起床。

· 545分ホテル発。

· 6時過ぎ会場着。トランジションで用意を整える。空気入れがそこらへんに何個も置いてあった。WCがたくさんあって並ぶ必要もないのが助かる。メカニックのテントもありました。

· 7時プロスタート。全部で11waveくらいあった。自分のスタートを待つ間が至福のとき。201011月に大会申し込みをしてから約11ヶ月。よく準備してここまで体を作ってきたと思う。今日は楽しい&良いレースになりそうな予感。

4. Swim

· 湖のコースを一周。風・波なし。湯気が立ち上る幻想的な景色の中、スタート。

· 朝日が逆光になるところがあり、コースが見えなくなった。クリアレンズだったが、ミラーレンズのほうが良かったかも。

· スタート前は少し肌寒かったけど、水の中は全く問題なし。気持ちよく泳げた(単にサボりすぎ?)

· Swimから上がったらWetを剥ぎ取るボランティアのおじさんが並んでた。「2Piece!」と叫びながら上下を脱がしてもらった。ちょっとプロ気分♪

5. Bike

· 1周の周回コース。たちこぎするような坂はなし。「Hilly」と聞いてたがあまり感じなかった。(延々上り坂が続くHarrimanのコースを2回経験していたからかも。)

2011 Harryman Triathlon

http://www.genesisadventures.com/v4/main.php?left=triathlons&center=harrymantri

· たまに車が通る以外は非常に快適なコース。景色もきれいで楽しめた。カメラマンにポーズをとる余裕も。

· BikeAidは三箇所。水・Powerbar PerformGELなど。ただ、一度はふたが開いてないペットボトルの水を渡され、補給失敗(ボトルはすぐに捨てた)。ごめんよ、ボランティアのおじさん。でも、Bike乗りながらフタを開けるテクニックはまだありません。。。それを隣でBikeで走りながら見てた姉ちゃんが苦笑い。

· 補給食Planは(500mlポカリスエット+Power Bite4個)を15MileHごとに摂取、3か所あるAidで水分(Powerbar Perform)を受け取って継ぎ足す計画。ただ、実際の摂取量はレース全体で水分500ml弱+Power Bite10個。涼しかったこともあるけど喉はさほど渇かず。

· ちなみにBike終了直前に食べたPower Biteが大失敗。次のRun開始時に吐き気と戦うはめに。今後は、Bikeの最後のパートでは、固形物摂取は控えること。ゼリーでも最小限にしたほうが無難。

· Arm Warmerが役立った。特にBike開始直後、ウェアが乾くまではありがたかった。結局、最後まで袖をまくることもなく使い続けた。

6. Run

· 2周の周回コース。途中で一箇所、急な上り(つまり2回通る)あり。Runのころになると気温もあがってやや暑さを感じた。

· Runスタートとともに吐き気全開。理由はBikeの最後で食べたPowerBiteの消化不良か。足は動いても腹をやられると如何ともできず。4Mileまで12-13分/Mileペースで悪戦苦闘。あまりの苦しさに歩く&走るを繰り返す。「あんなに練習したのに。。。」体力不足ならともかく、栄養分補給で失敗して失速するとは、この競技の奥深さを思い知らされる。

· (下から出せば)楽になるかも!」と思い3mile目でトイレ() Stop。が、回復せず(泣)。

· いっそのこと吐くかどうかしばらく逡巡。大学時代のラグビー部で、飲み会で飲まされる度に吐くかどうか葛藤していたのを思い出す。4Mileで覚悟を決め、ついに嘔吐決行。出てきたのは胃液だけだったが爽快感満開。あまりのうれしさに「おっしゃー!」の声 (叫んでしまった)。頭の中では吉本新喜劇の内場さん(*注釈)の「復活!」の掛け声。更にロッキーのテーマのイントロスタート。そこから567Mile8分台/Mileに回復。おぉ、すごいぞ、オレ。

(*注釈) 内場 勝則(うちば かつのり、1960822 - )は、日本のお笑いタレントであり、吉本新喜劇の座長を務める。(中略) セカンドバッグを取られると元気がなくなり突っ伏してしまう。バッグを返すと「復活!」と言って立ち直る。(wikipediaより)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E5%A0%B4%E5%8B%9D%E5%89%87

www.youtube.com/watch?v=C2--pPWPrmg

· このままいけるかと思いきや、8Mile目から10分前後/Mileに陥落。理由はおそらくガス欠。1-4Mileまで何も摂取できなかったこと、5-8Mileも怖くて水しか飲まなかったこと。やはり基本はこまめに少しずつ摂取。Gelも一個を食べるのに機会を分けて摂取すること。ちなみにコーラにトライするも、炭酸が抜けていないものを渡され飲めずに捨てる(泣)。

· Bikeの貯金をRunですっかり使い果たし、6時間切りが危ういことに気づく。残り3 Mileは時計を見ながら「もうペースダウンできない」プレッシャーの中、ペースを維持。何とか5時間55分台でゴール。

· 例によってゴール後は軽い貧血。よく頑張った。Good job to オレ。色んな思いの詰まったレースが終わった。楽しかった。またやろう。

7. その他

· Runの始めに歩いていたとき、抜いていく他競技者から「Looking Good」「Keep it strong」と励まされる。中には「カモーン!#$%&(聞き取り不可)」と叫んで抜いていく輩も。ただ、それらの言葉がとてもうれしく、励みになった。その姿勢にちょっと感動。途中からは自分がバテバテの人を追い抜くときも同じように声をかけるようにした。競技者間でこういうCommunication、励ましもあることを学んだ。

· 観客の声援にこたえるときは、「相手の目を見る」「相手を見て手を振る」「ガッツポーズを大きくする」など、何らか個別のアクションをとると相手も盛り上がる(ことが多い)。観客が盛り上がったときの達成感はやめられない。

8.記録











RUN :

Saturday, September 17, 2011

Le Marathon Du Medoc - Sep 2011

以下の質問にYesの場合は1点、Noの場合は0点加算してください。



Q1. あなたはランナーですか?


Q2. あなたはワイン飲みますか?




2点以上の人は、死ぬまでに絶対参戦するべきレース。

それは、



Le Marathon Du Medoc



初の海外遠征マラソンのため、この度フランスに渡ってきました!


そもそもこのマラソンの事を知ったのはBLOG友であるparismidoriさんのBLOGから。


「なになに?給水所でワインの試飲、コースの途中にフルコースが振舞われるとな?」

いきなり心を鷲掴み。
で、日本の友人Yokoさんを誘って今年の春から準備をしてきました。

このマラソン、数年前までは一部の日本人にしか知られてなかったようですが、NHKで放送されたこともあり、今年は約180人もの日本人ランナーが遠くフランスはボルドーまで来たそうです。

ちなみに全体では8,500人がレジストレーション、完走は7,350人。




マラソンの開催地はフランス南西部の都市ボルドーから60kmくらい北へ上がったポイヤックという街。

ここもシャトーが立ち並ぶワインの生産地で、しかも大西洋も近いので港町でもあります。



レースは土曜なので金曜はナンバーPickUpに。

滞在はボルドー市内だったので、当初どうやって行こうか考えあぐねていたけど、無料シャトルが市内から出る事に。
でもこのシャトル、完全予約制なの。
そして空いてる席があっても予約してない人は乗せてくれない。(香港からのご一行が予約してなくてバスまで来たのだけど乗せてもらえなかった)
そして、何故か時間ピッタリに出発。 なかなかキビしい。

ボルドー市内から1時間半、到着しました港町ポイヤック。



とにかく最初にナンバーPickUp。

レジスト会場は体育館の中だけど、EXPOは屋外。
思わず笑ったのが、EXPOでボランティアをしているオバちゃんが、プカ~とタバコを吸いながら案内してたこと。う~ん、フランスに来たって感じ。



私たちはPackageで申し込んだので、イベント会社の窓口へ。
パッケージは基本的にレース+ホテルなのだが、他にいろいろオプションがあって、レース当日の朝Hotelからバスに乗れるとか特別パスタディナーとか日曜のシャトーツアーとか、そんなお楽しみが盛りだくさんなのである。



EXPO会場の横に特設レストランがあって、16ユーロでコース(ワイン付き)がいただけます。


私たちはここではなく海の幸を食べにメイン通りのレストランに行ってランチ(これはまた後日うまうま編でレポート)、その後予約しておいたバスで帰った。










レース当日。


私たちはさっそうとラムちゃんの衣装に着替え、バスに乗り込む。

あ、このマラソンは仮装しなければいけないのであります。そして毎年お題があって今年は動物。

ラムちゃんが動物かと問われれば、うーむなのでありますが、要はヒョウ柄ちゅうことで。


こんなんでした~。


「こんなとこまで来てビキニか?!」 と心の中でつぶやく皆々さま、

実は結構暑いのですよ。
午前中こそ曇ってて涼しかったけど、一旦太陽がでると85度(26℃)くらいには軽くあがるのです。


さあ、スタート地点へ。
その途中で仮装をチェキナップ!

かなり昆虫率高し。てんとう虫とハチ。 (動物ちゅうてるやろ!しかも全然かわいく無いゾ)


青いタートル隊


おケツ丸出し隊(これ、多かった。フレンチテイストなのかしらん)


日本からはチア・キティちゃん隊(フレンチでは’ハロー・キティ’が’エロ・キチ’ってなるんだって。いかがわしい感じのネコだな。)



撮影会をしてるうちにスタートに。

みんな全然本気モードじゃない。
かく言う私たちも、友人Yokoは全くランナーではないので、タイムレースする気はさらさら無し。
とにかく完走が目的なのだ。


最初すっごくすっごく遅いジョギングで進む。

が、10分ぐらいしたら渋滞してふん詰まり。進まない。

何かと思ったら、

そう、最初のエイド、つまり、シャトーのワインを飲めるポイントだったのだ。

ほら、やっぱタイムレースなんて考えるほうが間違いなんだよ。



ここは確か2つめのシャトー。ご丁寧にあと何キロまで試飲の後に書いておいてくれたりする。
(ガンバレて...、まだまだやんけ!)




このコースの周りにはすごいシャトーが立ち並ぶ。
ここは水だけで試飲はなかったけど、まさにお城だったので、思わずパチリ。


で、飲む。


エイドで道草喰う点ではIronmanもメドックマラソンも同じだな。



特記しておくべき点、その1。

応援バンドの質、かなり高し。
衣装も揃えていてナイス。
クラシックとかジャズとかロックとかジャンルも豊富。
そして、演奏がうまい!酔っ払いランナーが前で踊り狂うのもうなづける、ふむ。




すごいシャトーがまたお目見え。



で、また飲む。





ここで特記しておくべき点、その2。

参加者7千人ちょっとに対して、なんとボランティア3,500人!

ワインの試飲コーナーもそうだけど、お水のステーション、そしてパンのステーションなどなど皆さんよくしてくださいました。
あ、エイドにはゲータレードとか一切無いよ。ワインか水。あとは角砂糖、オレンジ、バナナ、チーズ挟んだパン(うまい)、そんな感じです。ランニング・ソルト持ってったほうが良いと思う。





友人Yokoは最初10Kmを過ぎた頃にはもうジョギングはGiveUp。
あとはゴールまでWalking。

既に疲労困憊なYoko

全然疲れてないので全力疾走してみるYaby




シャトーのエイドが現れるときには必ず看板が立ってます。



美しいね、ブドウ畑。




ここで、
特記しておくべき点、その3。

この人たち何してるのかな?


ズバリ!仮説トイレはひとっつも設置されていません。
女子も男子も青空です。
だからといって畑でせんでもいいやろ! が、実際ブドウ畑だらけなので、林を探すもの至難の業。
私は小屋の影で、友人Yokoは林の奥で。そしたら日本人女子も次々に用を足しに来たそうな。(笑)

お互い、「いい場所見つけたネ♪」と、喜び合うのもまたメドックマラソンの醍醐味。


ちなみにみんな水のボトルとかもポイポイ畑の脇に捨てていく。
まあ、ゴミ箱も設置されてないから捨てるとこもないんだけど。


開催者側もシャトーのみなさんも非常に非常に非常に(3回言った)心が広いなぁ、としみじみ思いました。





そうだ!
ここで、是非試飲の様子をナマで感じていただきましょう。


えぇーっと、後半はもう2杯ずつ飲んじゃってます。





33Km地点。
ピースして強がるYoko
フレンチなオジさんたちと競争なんかしてみるYaby




もう10km切った地点なんだけど、マッサージなんかやってもらえる。
右端のスモウ・レスラーもしてもらったのか???



ヨ~ロッパ~な風景





ブドウ畑が終わって川沿いの道にはいったら、友人Yokoはもう死にかけていたので、元気づけるために、例のおケツ丸出しパンツを履いたおじさんのケツを後ろから両側掴んでやろう!と提案した。

オジさんはすごく驚いて、思ったよりもウケてもらえなかった...。疲れすぎていたのか。



そうこうしてるうちに、始まったよ~。
フ・ル・コース。



まずはスッキリとDryな白に生牡蠣。
獲れたて新鮮。またこの海水の塩味が汗かいた身体に効くぅ!



お次はメイン。
ステーキでござーい。
妥協をしない焼き加減。



何故かここで化粧直しコーナーがある。(フェイスペイントをしてもらえる)



次はフルーツやジュースのさっぱりコーナー。



で、最後にデザートコーナー。
「ほら、食べなさい!」





そして遂に、

ゴール!

ゴール!

公式記録:06h52m58
いつもの約2倍だな、プッ!



Finisherには木箱に入った協賛のシャトーのワインが。
ジョリ・ジャポネイズな友人Yokoは、見知らぬフランス人のおじさんから、「これをキミに。」ともう1本貰っていた。
アマゾンヌYabyには誰もくれなかった...。




これまでで一番たのしいマラソンでした。

ん?マラソンだったのか...?