Sunday, March 25, 2012

IRONMAN MELBOURNE 2012

アイアンマン メルボルンに参戦したRikiさんのレースレポートです。
このレースでは、見事3回目のKonaゲット!!!

パチパチパチ~~~。

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(総括)
バイクのコースが平坦な高速コースでスピードが出やすかったのと、最高気温が20度前後とトライアスロンにしては低めだったこともあり、全般的にかなりの速いタイムでのフィニッシュ記録となったレースでした。そんな中、自分も自己記録を20分ほど更新し、9時間32分でフィニッシュ。3種目の中で特にランは快調で、3時間9と今までのラン記録を13
分以上更新し、また順位を上げるのに寄与しました。結果のサマリーは以下の通りです。

尚、自分のエイジG45-49)のハワイ選手権へのスロットは9つであり、自分は14位だったので、資格圏外の結果でした。よって上位5名の選手がキャンセルをしない限りスロットを手にすることはないので、かなりその可能性は低く、半ば諦めていました。しかしながら、発表当日会場に赴くと、予想外にスロットキャンセルが続出し、結果10月にハワイで開かれる世界選手権へのレース資格を今年も得ることが出来ました。3年連続での出場が出来、本当に嬉しい限りです。

Swim (3.8K) 1:07:22 (
スイム終了後のエイジGでの順位 #76)
Bike (180K) 5:05:20 (
バイク後の順位 #46)
Run (42K) 3:09:53 (
ラン後の順位 #14)
Total 9:32:22



(スイム)
大会の2日前までは海は大荒れで、強風かつ波が高く、とても泳げるコンディションではなかった。しかし前実から徐々に波風もおさまり、レース当日は今までの荒れようが嘘のように、かなり穏やかな海。ただし朝は10度ぐらいと肌寒いくらいなので、久しぶりにBlueseventyの防寒用のキャップをもう一枚重ねる。

スイムスタートは、浅瀬のために50Mほど進んだ沖合い。今ひとつスタートの位置が分からずに徐々に人が集まっているところに泳いでいくと、「The race has already started」の声を聞き、初めてレースの開始を知る。よって少し他の選手に遅れてのスタートであったが、そもそもスイムは遅いので、ま~焦ることはないかと(焦っても後ろからくる速いスイマーに抜かれるだけ出し)、マイペースで進む。
スタートから多少のバトルはあったものの、余り気にならない。極力ドラフティングをしながら、かつ伸び
を意識して進む。泳いでいる限り、極めてスムーズに進んでいるような気がした。波も穏やかなので、泳ぎやすい。オーストラリア人はスイムが得意なので、どんどん抜かれるかと思った割には、そうでもない。

スイムアップで手元の時計を見ると1時間7分。去年のコリアでの1時間5分に続く、自己2位の記録であり、満足。ちなみに総合ではこの時点で1600人中559位であり、上位3分の1は決して悪くはない(ハワイではボトム25%位だったので)。

(バイク)
バイクは高速道路を2往復する単純なコース。下見で見た限り、多少のアップダウンはあるものの、基本的にはフラットなコース。かつ道路も滑らかなために、アイアンマンのレースの中でも最も高速なコースとの下馬評であった。

バイクを走る際に気を配ったのは、気温の低さ。スイムアップ直後は10度ぐらいと気温が低く、やや寒い位。まずアームウォーマーをつけることとした。又、ウエットの下にバイクジャージを着て泳ぐと、濡れたままの上着を着てバイクで身体を冷やすと思ったので、敢えてバイクジャージは着ずに泳ぐこととした。
コースは高速道路の3車線を往復のバイクで使用するコースだが、実質1.5車線のため、正直かなり狭い。序盤では集団走行をしているバイクが多く、かなり長い列が連なっている。これでは、ドラフティングをするなというのが無理。
とはいえ、そのまま集団走行してしまってはバイクで順位を上げることが出来ないために、集団走行をしばらくしては、その集団を単独(もしくは複数人)で抜かしては、また前の集団に追い付くという繰り返し。
ペースは平均35-36K位だが、風もあまりないために、楽にこげる。またドラフティング効果もあったのは事実だろう。ハーフを終えた時点で大体2時間半ペースで、これは5時間というとてつもない記録でフィニッシュ出来るかもしれないとわくわく。
その一方、同じチームの日本人選手2名は自分より10分以上前をこいでおり、彼らとの差も縮まっていないので、皆がかなりの好タイムでフィニッシュすることは分かっており、余り浮かれた気分になれない。
2周目もあまりスローダウンすることなく、ほぼ一定のペース。バイクは調子が良かったが、もったいなかったのが、2度のトイレ休憩。気温が寒く、あまり汗をかかなかったせいか、猛烈にトイレに行きたくなり、2度ほどトイレに寄った。またトイレで用を足していると、完全に制御不可能であり、なかなか止まらない。これで3分ぐらいはロスをしていたと思う(ただし用を足したあとはまたすっきりして こぐことが出来たので、良しとすべきかな)。
バイクの後半は、さすがに選手は散らばり、前半より単独ライドをする場面が多くなった。それでもあまり足に疲れはなく、周囲の選手をコンスタントに抜かし続け、フィニッシュ。
タイムは5時間5分と、自己ベストを8分程度更新。けれど、先を行くチームの仲間がまるっきり見えなかったので、どれほど差をつけられているのか気になる。ちなみにこの時点では総合348位であり、バイクで約200名抜かし、上位20%に順位を上げる。
(ラン)
ランの走り始めはかなり足が軽かった。スタート1キロ時点ではキロ4分ペース。それでも心拍数が152と余り高くないので、無理して走っている感じがしない。そしてそのまま4Kまではほぼキロ4分ペースが続く。しかしながら、さすがにこのペースでは走りきれないのは明らかであり、後半のスローダウンを避けるために、徐々にペースダウン。
目標としては心拍数を140台に落として走ることを意識。それでも気温が20度ぐらいと暑くないために、キロ4分20秒のペースでも心拍数は上がらない。大体10Kぐらいまで、そのペースで刻む。
ランの時に常に頭にあったのは、前を走っているはずの3人の日本人選手に追い付くこと。彼らに追い付き、抜かさない限り、どう考えてもハワイのクオリファイに手が届くとは思えなかった。ただしひたすら前を走るランナーを抜かしても、彼らの姿が見えてこない。
彼らを抜かすまでは、疲れを感じている場合ではないだろうという強い気持ちで走っていると、あっという間に、20K、30Kが過ぎていった。去年ハワイでは30Kを超えた時点で急にペースが落ちたが、今回は5K毎にこまめにジェルを摂ったのが功を奏したのか、それとも何が何でも前の日本人選手を捉えるのだという強い気持ちがあったせいか、あまりペースが落ちない。
そんななか、ようやく37K近辺で同じチームの仲間の日本人選手をパス。標的はあと二人と言い聞かせながら走り続けるが、彼らを見つけることなく、フィニッシュ。
ランの記録は3時間9分台と驚くべき記録(自己記録を13分程度更新)。総合順位も141位と上位約9%にまで上げることが出来た。
(終わりに)
今回の9時間32分という記録は、数々の好条件が重なった例外的なタイムであり、余り今後の参考にはならないものと思っている。大体どの選手も30分ぐらい速いタイムでフィニッシュ出来ているようであり、通常のレースでほぼ10時間位でフィニッシュしたのと同じぐらいの内容ではというのが自分なりの評価。
そんな中、今後のレースを考える上で気になっているのが2点。一つにはTの遅さ。昔から気にはなっていたが、今回も何故か分からないが、同じくらいのタイムでフィニッシュした選手に比べて3分程度遅い。何故だろう。二つ目には、トイレ休憩。自分は、日頃よりトイレが近く、1時間に一度のペースで用を足しているが、これはレースでは致命的。バイクでの2回のトイレ休憩の3分のロスはもったいない(バイクに乗ったまま用を足そうと思ったが、どうも身体が拒否反応をして上手くいかず・・・)。この二つを合わせると6分のロスだが、これはハワイのクオリファイを狙うものにとっては、なかなか重いロスタイム。もしこのロスがなければ、9時間26分でフィニッシュしており、ぎりぎりエイジ9位で自動にクオリファイしていたタイム。苦手なスイム で6分縮めるのが難しいだけに、トランジション対策、トイレ対策の方が、より重要かつ対応可能な目標に見えてきた。


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