Sunday, August 19, 2012

2012 IM70.3 Timberman @ Gilford, NH

[はじめに]
はじめまして、ひろです。
アメリカ生活を始めて半年。
日本でトライアスロンを始め僅か1シーズンでの転居で右も左も分からず悩む、、、ハズだったところ、Jトラのメンバーに救って貰いました。
当地は毎週末そこかしこでレースがあるトライアスロン天国。
できるだけ、当地のレース事情が分かるように紹介できればと思います。
宜しくお願いします。

[概略]
数あるトライアスロンレースブランドの中でも知名度抜群アイアンマンシリーズのハーフ(70.3)
このニューハンプシャー州でのレースに出場してきました。
ニューハンプシャー州は、ボストンのあるマサチューセッツ州の北側にあります。日本人にはなじみが少ないですが、歴史教科書で目にしたことがある「ポツダム宣言」のポツダムがある場所。
その、Gilfordという場所でレースがありました。
木々が美しく、湖水豊かで、夜には頭上一杯に煌く星空。
しかも北側ということで、気温も低く(レースデーは、朝12度、水温20度、最高気温25)清々しい場所でした(雨が降ったら寒いでしょう)

Athlete Check Inはリゾート施設Gunstock Mountain Resortにて。
レース会場はそこからクルマで10分ぐらいのEllacoya State ParkT1/T2が同じ場所なので便利です。レース当日はこの会場間をシャトルバスが運行。
ただしクルマでなくては来れない場所なので、車があることが前提なようで、未確認ですがホテルからのシャトルは無かった模様(ホテル宿泊者はどちらかの駐車場に停める)
ちなみに僕はニューヨークから5時間掛けてドライブ。


[スイム]
公園前のLake Winnipesaukeeにて5分間隔のウェーブスタート。
北、東、南、とシンプルなコースを1周回。
やっかいだったのは、太陽との位置。
北行きはとにかく左ブレス(ブイが確認しずらい)、南行きは右ブレス。東に向かうときはヘッドアップしても眩しくてシルエットしか見えず。方向はわかるけれど、曲がるにはブイの色が見えないと、、、、
ともあれ、水が綺麗で5メートルほどは見えていたと思われ快適。
恐れていたバトルも最後尾発ということもあってか全く無し。

ところで、スイムのボランティアで沖に出ているカヌーに子供たちが結構居ました。
小学生低学年くらいかな。
可愛い子達がコースのアウトライン側で見ていてくれて、なんだか安心しました。

[T1]
スイムアップ後、ウェットスーツピーラーのボランティアあり。
こちらでは、トライアスロンが根付いている地域でのレースでは良くあるようですね。
マットが引いてあって、その上で一気に脱がせてくれます。
2ピースの場合上を引っ張り、下もズボッと。
ウェット脱ぐのが苦手な僕は大助かり。


[バイク]
獲得標高約620メートル(Garminログでは800メートル)の平べったいコース。
ただし、本当のフラットは殆ど無く常に登るか下るかしています。
コース途中に2度ほど押し歩きする人が出るような斜面あり。
一本道の往復で、路面もかなり綺麗なのですごく走りやすい良いコースです。
トランジションそばのアップダウンは林間コースでもあり気持ち良いのもプラス。
ディスクホイールが多いのも納得。
ちなみに、補給の水はペットボトルなので後ろのケージに入れると飛んでいきます。僕は3度も飛ばしました、、、汗

ところで、一つ大切なポイントを。
アイアンマンブランドとは言え、さすがにニューハンプシャーはUSローカル色が強く、ヘルメットの検査が厳しかったです。
というのも、日本から持ち込んだものは使用禁止。なんでもUSの認定ステッカーが貼っていないから、だとか。日本のJCFステッカーに相当しますね。これでOGKが出番無し。というか、ヘルメット無くDNSの危機。事の顛末は以下。


セットアップを終えて、一度バイクを離れ戻ってくるとマーシャルとジャッジが僕のヘルメットを持って待っています。怪訝な顔(だったと思います)で近づくと、、、

「このヘルメットは君のか」
「そうです」
「これでは出走できない。しても、失格処分でバイクを降ろすことになる」
「。。。」

という次第。
眉一つ動かさず、眼鏡越しにやぶ睨みのジャッジと、丁寧に規定を教えてくれるマーシャル。
マーシャルはとにかく親切にメカニックテントで聞いてみるか、アナウンスで会場中に呼びかけるか、という提案を。
迷っている暇はありません。トランジションエリアクローズまで後10分!
ということで、ウェット掴んでメカニックテントへ。
ところが、予備も、売り物も無い、と、、、
会場アナウンスのブースは見当たらず、ここまで来てすごすご帰るのか、と暗澹たる気持ち。
すごすごバイクの基に帰ると、マーシャルが僕を見て駆け寄ってくるではありませんか。
なんと!
僕が慌てふためき走り回っている間に会場アナウンスを入れてくれたようで、スペアのヘルメットを借りてきてくれたのです!その向こうのジャッジも眼鏡を取って笑顔。
感動。胸いっぱい。
この後、貸主のボランティア女性にも会うことが出来てお礼を言えて良かったです。
今回のレースはこの3人のお陰で出走できたといっても過言ではありません。

ランもそうですが、沿道のボランティアが最高。
沿道の手作り看板も「Smile」とか「be strong」とか。
頑張れちゃいます。

[T2]
スタコラサッサとトランジション。

[ラン]
111キロ弱のコースを2周、というか2往復。
獲得標高は100メートルほど(写真のコース断面図は間違っている気が、、、これ1往復分では?Garminログでは230メートルですし、、、)
1kmごとにエイドあり、しかも、コースの両側から差し出されるので、実際にはもっと多い。。。


バイクよりスピードが落ちることもあってボランティアとの触合いも楽しみの一つ。
一番楽しかったのは、5人くらいの小学生低学年と思しき子供たちの差し出す手とのハイタッチ。
誰の励ましも嬉しいけれど、子供との関わりは活力になります。
ロッキーの音楽、雪(!)の山、庭先でホースで選手に水を掛けてくれる人、コース頭上にバルーンゲートを作ってくれる人、笑顔。
ラン後半は潰れてきつかったけれど、皆さんのお陰で歩かずにゴールできました。
感謝。




[Finish]

終了後、、、はシャワーは無いけれど目の前の湖にドボンと。
気持ち良かった!

ということで、無事に完走しました。
初めてアメリカのレースに出てみての感想ですが、雰囲気最高。
日本で佐渡とか伝統あるレースに出ていないので公平な比較は出来ませんが、少なくともこちらはしっかり根付いている感じがします。
見る側、支える側も楽しんで、一緒にお祭り騒ぎしてくれている感じ。
ここに至るまでの準備も相当大変であった出あることを思うと、ボランティアの皆さんには感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました!

Wednesday, August 15, 2012

IRONMAN US Championship 2012 NY


Yagishuの涙涙のレポートです。 (ウソ)

※写真コピペできんかった、ごめん。


+++++++++++++++

Ironman US Championship on August 11, 2012

Record

Swim: 46:08

Bike: 5:57:34

Run: 4:59:57

T1: SWIM-TO-BIKE 5:02

T2: BIKE-TO-RUN 4:55

Overall: 11:53:36

Rank: 114 / 521

Overall Rank 582/2,739









「おっしゃー!」

2012 年 8 月 11 日午後 7 時過ぎ、Ironman US Championship、

Finish Line を超えると同時に思わず叫んでた。

Ironman Lake Placid (以下 IMLP)とはまた違った感情だった。

【3 週間前】

IM LP に出場。初出場、初完走。Swim、Bike は絶好調。Run で半分過ぎたところで撃沈。でも、Ironman Race の雰囲気を存分に楽しんだ。

LP から戻った後は、テーパー、というか疲労回復に努めた。思ったより疲労度は軽かった(認識していないだけか?)ものの、今ひとつ気合入らず、淡々と日々が過ぎていく。

【レース2日前】

Banquet に参加。体が不自由になった Firefighter がリハビリ→マラソン→Ironman LP に挑戦、完走した物語が紹介され、本人が登場した。紹介ビデオのトレーニングシーンを見ていて、自分のトレーニングの日々を重ねて思い出す。これで俄然、気合が入った。



【レース前日】

Bike Check In の直前、前ギアがうまく入らないことが判明。Transition エリアの Bike Teck サポートで調整してもらい、事なきを得る。レース当日に発見してたらパニックやったやろな。20 時就寝。

【レース当日】

AM230 起床。朝食を済ませ、会場へ向かう。落ち着きながらも程よい緊張感。LP よりも気合が入っているのが自分で分かる。でも、気負い過ぎないようにと心がける。

【SWIM】

Swim はフェリーでスタート地点に着いた人からバラバラとスタート。Body Contact はないが、人もまばらでドラフティングできず。しゃーないわ、ということで淡々と泳ぐ。

リラックス、大きなストローク、入水。。。この一年間で、チェックポイントが格段に増え、自分の泳ぎを客観視、泳ぎながら Adjust できるようになった。

コースが直線ということもあり、距離が分からん。途中、背泳ぎしながら手元の時計のタイム確認、30 分過ぎだった。LP と同ペースとすると約半分。疲労感もなく、特に Push することもなく、更に淡々と泳ぐ。

しばらくして、Swim ゴール地点のマイクアナウンスが耳に入る。「あれ?終わり?」 Swim Up して時計を見ると45 分台。「プロ並やん!」 3 週間前の LP より 15 分以上速い。恐らく川の流れがあったのだろう。ま、いいや。
Good job だ。Bike へ向かう。



【Bike】

Bike 開始。コースのほとんどが Highway ということもあり、観客が少ない。声援に応える場面も少なく、ちょっと寂しい。。。Cadence を 90-100 に維持しつつ、Body Position に気をつけて走る。このコースの良いところの一つは、直線往復コースで、プロと何度もすれ違うこと。あるプロは Bike 上の姿勢が「球」のようだった。空気抵抗を極限まで減らしているのだろう。胸元のゼッケンもほとんど見えない。自分でも真似をしようとするが、どうしても姿勢が崩れる、緩む。体幹をかなり鍛えないとあの姿勢はとれないな、などと考えながら走る。

40Mile を過ぎる頃、次第に疲れを感じ始める。IMLP でも経験済なので、特に慌てるでもなく、Push するでもなく、Cadence、姿勢の維持に努める。

途中、下り坂で他の Athlete に抜かれる。下り坂で自分も相手もペダルをこいでいないのに、ブレーキもかけてないのに抜かれる。「なんでやねん!」と突っ込みたくなるが、どうも自転車の性能の差らしい(ということにしておこう)。抜いていく Bike を見ていると、Zipp とか Disk Wheel の Bike がほとんどだった。うーん、次回は Zipp Rentalを真面目に考えるか???

LP の反省を生かし、Bike の Aid では全てで水ボトルをとった。気温・湿度の高さもあり、水分補給に気をつける。
自分で用意した Special Drink(Powerbar Perform+Carbo Pro)を飲み続ける。



2nd Lap も終わりに近づき、Highway から降りて Local Road へ。ここはさすがに観客が集まってて、盛り上がる。当然、腕を振り回して声援に応える(ていうか、声援をあおる)。あぁ、トライアスロンやってて良かった(違うか)。

T2 の直前、Bike の Dismount で失敗して転倒。痛みも怪我も全くなかったが、ボランティアの人達が心配して声をかけてくれた。「Ok」と笑顔で答え、Run へ。

【Run】

鬼門、関門の Run 開始。Run Start と同時に「Slow!」と自分に叫ぶ。もう前半 Over pace で後半つぶれる、という失敗は繰り返さない。自分に「辛抱」と言い聞かせ、9-10Min/Mile のペースを維持。他の Athlete にどんどん抜かれるが、ここは辛抱だ。

2-3Mile を過ぎると、歩く Athlete が増える。自分は淡々と 10-11Min/Mile を維持。しゃっくり、吐き気もなく、えー感じである。LP の経験を生かし、自分で用意した Special Drink を飲む→直後に Aid で水をとって飲むことを繰り返す(Special Drink で水分+カロリーを摂取、胃への負担を減らすために水で薄める、しゃっくりを引き起こす可能性があるので氷水は飲まない)。更に氷を背中に入れて体を冷やす。

上り坂でペースが落ちても慌てることなく、ひたすら Steady なピッチを刻む。時々歩く人にも抜かれるような Slowペースであるが、辛抱、辛抱である。ゆっくり、しかし確実に。

ようやく 13Mile(半分)通過。GW Bridge へ。橋を降りたところで大勢のボランティア・観客がいて盛り上がってた。
知ってる顔も見える。両手を振り回して声援を煽る。

「うぉぉー。」

盛り上がる声援。幸せな瞬間である。

その後、River Side Park へ。

ここまでくればゴールはもうすぐである。

10Mile ない。

これは行ける。

が、Ironman は甘くなかった・・・。

「あれ?」

急に疲労が体を襲う。

喉がかわく。



コンスタントに水分補給をしていたが、どうもここへ来て足りなくなったらしい。

腰につけているボトルも空。

「やってしまった。」

脱水症状である。

悪いことは重なる。

腹も減ってきた。

水もなく、胃への負担が心配だったがやむなく GU を流し込む。

更に悪いことは重なる。

向かい風がきつい。

川沿いで風を遮るものもない。

疲労、脱水、風、、、色んな言い訳を考え、、、

今回も、、、陥落・・・。

歩いてしまった。

「5,4,3,2,1」

自分でカウントダウンをして、ゼロになると同時に走り出す。

歩くためにここへ来たんじゃない。

次の Aid で水を飲む。胃が受け付けてくれたのはラッキーだった。自分でテーブルからコップをとって、更にボトルに水を足す。



ゴール直前 3-4Mile は River Side Park を往復。観衆の中に知人の顔も。「Shu!Shu! Shu!」5-6人で大合唱。
駐在で NY に来たのが 2.5 年前。こうやってトライアスロンを通じて仲間ができたのは本当にうれしい。笑顔で応え、力強くハイタッチして通りすぎる。

そして、やっと遠くに青いゴールが見えた。

よくやった。特に Run はよく辛抱した。偉いぞ、オレ。

渾身のガッツポーズ。

手元時計で 12 時間切り。よくやったぞ。オレ。

Ironman に出るという目標を立て、

Training Plan を組んで実行し、

Rev3 や IMLP などの Race で失敗も悔しい想いも経験し、

全てを糧にして今回は成果を出せた、という実感があった。

納得のいく練習を積めた事、

Ironman という最高の舞台に立てたこと、

そしてそこで成果を出せたことは、本当に幸せなことだと思う。

今まで支えてくれた友人、コーチ、そして家族に感謝です。

追伸:終わっちゃった。

八木

Monday, August 13, 2012

New York City Triathlon 2012 (アイアンマンとちゃいますよ)

僕が2010年に日本でトライアスロンを始めたときの目標は、実はニューヨークトライアスロンに出ることでした。理由は”ネーミングがとってもカッコ良いから”というシンプルかつ純粋な気持ちでした。(その当時、宮古島ロングとかアイアンマンって、別世界の人の話で自分には関係無いと思ってましたから、考えた事もありませんでした)
2011年のニューヨークトライアスロンはオンライン登録の夜中12時に起きられず、翌朝慌てて申し込もうと思ったらすでにクローズでした(泣)
しかしレースでボランティアをすれば、翌年はギャランティースポットがもらえると知り、2011年のボランティアを買って出ました。
自分なりに真剣に、一番楽で拘束時間が少なさそうなボランティアジョブを考えた末、スイムスタートの看板娘係を選びました。要はウェーブスタートのグループの看板を持ってコレルからスタートまで選手と一緒に歩くという、まさに超簡単な役でした。
早朝4時半集合。もちろん真っ暗。
日頃は時間にルーズなアメリカ人ですが、何故かトライアスロン関係に関してはかなりpunctualで、みんな時間通りに集合する。キャプテンからの指示で各々の持ち場を指定される。
是非ともFemale 20-24の看板を持ちたかったのですが、おっちゃんグループの看板持ちを指名される(泣)
コレルの内側でイチャイチャするカップルを注意して引き離す事でストレスを発散しながら(←性格悪い)、あっさりとボランティアは終了。一ヶ月後のにメールで連絡が来て、見事スポットを確保したのであります。



"Hello,

Because you were a volunteer at the 2011 Nautica NYC Triathlon, we’d like to extend to you the opportunity to register early for the 2012 NYC Triathlon (June 24, 2012) and skip the lottery. Here’s how it will work・・・"



この当時は6/24の予定でしたが、最終的に7月8日に開催されることになりました。そして一気に一年の歳月が流れ、いよいよ本番前々日まで話が飛びます。




まず、前々日の金曜日、50丁目のヒルトンでレジスト。行ってみるとAquaphor NYC Triathlon???Nauticaとちゃうの?アクアパーってなんですのん??と思いながらブリーフィングを聞いてパケットを受け取る。まあ最近NYRRに裏切られ続けて、パケットに期待しないことにしていました。まあ予想を裏切らない、ウルトラマン色のTシャツ・・・「あ、また捨てTシャツが増えた・・・」

次に待っているのは恒例のエキスポ。日頃のトレーニング不足を何とかギアでカバーしようとする人達、サンプル・セール・ただTシャツ等を警察犬のごとく捜索し続ける人(僕はこっちかな〜)などで熱気にあふれかえるヒルトン二階催し物会場。ついつい不安になっているので、多少割高なのに、どこででも買えるタイヤチューブとかCO2タンクとかを買ってしまいまんまと罠にはまる。結局靴やらゴーグルやらと$100-近くも使ってしまい、しかも2時間も長居してしまった事に落ち込みながら帰宅。

翌日はバイクのチェックイン。早朝にリバーバンクのプールで少し泳ぎ、72nd Riversideまでバイクで向かう。特にバイクの調子は悪くもなく、ラックに設置。

「翌朝パンクしている事があるから、一晩放置するときは空気を抜いておいた方がいいよ。」と言われたのを思い出し、空気を抜く。でもどれくらい抜いたらいいのか分からない。翌日もポンプは無料で貸し出してくれるとブリーフィングで言っていたので、思い切ってペコペコになるまで空気を抜いた(これが後ほどえらいことになるのである)
前日の夜は雨の予報だったので、$99-ショップで買ったポンチョとNYC Halfマラソンでもらったマントを使ってサドルとハンドルの防水処理を行う。
ここまでは百点満点。(のつもり)
その日はしばらく我慢していた大好きな炭水化物(白米)を食べて早めに就寝。

レース当日
朝は3時に起床。我慢してた炭水化物が思う存分に食べれる幸せを噛みしめながらパスタ・バナナ・牛乳を摂取。水とヘルメット、等々と持っていざ出発。贅沢にタクシーを使って72ndまで一気に移動。(地下鉄が20分待ちだったので諦めた)
まだ真っ暗。トランジションエリアには照明があってそこそこ明るいのけど、実は手元は真っ暗。細かい作業(ハンドルバーの水タンクのマジックテープを留めたり)とか、カバンの中の痛み止めが見つからなかったりと苦労する。次回からヘッドライトを持ってこようと決意。
抜きまくったタイヤの空気を入れに行く。何も考えずに、規定値まで空気を入れて、いざ出陣しようと思ったが、何気なくラックにぶら下がっているタイヤを回してみると、タイヤが丸くない現象が再発してる〜!(注意:マイアミハーフアイアン参照)
要は、一部タイヤの高さが低いところがあって、乗っているとずーっと階段を下りてるみたいにガタンガタンと振動が伝わってくる。以前はホイールのポークの穴のシールが問題だったことが判明したが、今回はその点はぬかりなく治したはず・・・
再度空気を抜いて、入れ治す、でも治らない・・・。また空気を抜いて、を二回繰り返し、なんとか少しましにはなったので、完全ではないものの修復は断念。何故ならポンプ待ちの列が長蛇になり、後ろからの視線に耐えきれなくなりました。
諦めてウェットスーツ・ゴーグルを持ってスタート地点に移動。

ハドソン川沿いを72丁目から96丁目あたりまでえっちらおっちら歩きます。

途中、ボランティアのMayumiさんと遭遇、写真を撮ったりして気分が和みました。レースの日って、黙っていると悶々と煮詰まってくるので、知り合い、特に日本人と出会うと気持ちが楽になります。
だんだん夜が明けてきました。
しかし歩きは続きます。
歩きながら、この日初めてレースで使うGarmin 910XTの設定をする。途中思いがけなくKey lockedになってしまいかなり焦る。ボタンを押しまくってなんとかlock解除。これ以上さわるのはやめる。時計の設定はちゃんとレースの前にしておきましょう。






ボランティアのカヌーが上流へと進んでいきます。漕ぐのをやめた瞬間から下流に流されるカヌーを見て、川の流れはかなりの勢いで下流へ向かっているのがわかります。
参加者全員が心の中で喜んでいたと思います。










てな感じでスタートまで移動し、最終的に荷物をJetBlueのバンに預けたのでここからは写真なしの地味〜な記事になってしまします。ちなみに簡単なスイムのコース。トランジションはイエローとレッドに分かれます。


スタートは20秒ごとに、10−20人くらいの集団で飛び込んで、ラインを通過したところから計測開始になります。川の中央よりがより流れが速いとの前情報があったので、人を押しのけて出来るだけ川の真ん中よりでスタート(←セコイwww)。遂にレースが始まりました。

水温は思ったほど高くもなく、低くもなく、ウェットを着ていてちょうど良い感じでした。(袖無し)。川の中央を狙うも狙いすぎて、何度となくコースアウトし、なんどもカヤックに注意をされました。今回はゴーグルも新調したので水は入ってこないし、コンタクトレンズも付けているので回りも見えてるし、かなり安心して泳げました。半分くらい泳いだところで人もまばらとなり、ほとんどバトルにはならずスイムを終えました。まあ全然速くは無いのですが、スイムが苦手な私にとってはかなりの好成績でフィニッシュ。しかも全然疲れてないのでバイクまでダッシュ・・・のつもりでしたが、トランジションまで相当距離があったので途中から歩きました。裸足でコンクリートを走り続けるのは苦痛だし、万が一転けてウェットに穴でも空いたら大変ですから。
 トランジションエリアに近づいてから「あ、ウェット脱いだらえーのとちゃうの?」と気がつき、ウェットを手に持って移動。(これって常識でした?でも周りの人もみんなウェットのまま歩いてました)

 さて、バイクに到着。ギアを付けて川沿いを走り、ものすごい坂を上ってHenry Hudson Pkwyに入ります。とここでハンドルバーに固定してた水のタンクが外れかけていて今にも落ちそうになっています。仕方なくバイクを停めて、ベルクロのテープを付け直すのですが、これがなかなかうまくいかず、結局二分近くロス。ちゃんとヘッドライトを付けて朝の間にしっかり固定すれば良かったと反省・・・それと、バイクに乗り出してすぐにガッタンガッタンという振動・・・やはりタイヤが一部へこんでいる。特に前輪。非常に不愉快な乗り心地ですが、今更諦めるしかなく、前日に空気を抜きすぎた事を悔やみながらのバイク開始となりました。

 抜かれることはほとんど無く、抜くことが多いのですが、NYC Triはやはり初心者も多いため、左側をブロックして走る人がとにかく多いです。鈴を付けとけば良かったと思いながらも走り続けます。

79丁目からスタート、北上しブロンクスでUターン、52丁目まで南下してUターン、79丁目でバイクフィニッシュというコース。舗装の状況はさほど悪くもないが、たまーに穴があったりするのはいつもの話。高速道路なので応援はほとんど無い。ブロンクスに入ってからは結構長い坂があるが、ニューヨークの景色を楽しみながら走れるので退屈はしない。後半ハドソン川を南下しているあたりからバイクの振動が悪化。このまま走り続けるとパンクするかな〜と心配になり、いったん降りてタイヤを確認するかどうか迷うも、どうせパンクしたら止まらないといけないから、パンクするまで走り続けることにする。かなりガタンガタンと音を立てながらも追い越しをかけてがんばりました。(パンクする前にバイクを終わらせたかったので)


で、なんとかバイクをフィニッシュし、いよいよラン。腰痛予防のAdvilを服用。十分にストレッチをし、ている最中に足がつりそうになりストレッチを中止(笑)。諦めてランを開始。トランジションと72ndのストリートレベルには結構な高低差があるので、この坂はさすがに歩いたが、その後のリバーサイドパークからは走り出す。72nd streetはかなりの応援があって、止まりたくても止まれない状況。そのままセントラルパークに向かう。セントラルパークの入り口で選手に渇を入れるボランティアYabyさんに遭遇。もんのすごい応援に元気をもらい、がんばってランを続ける。全然思い通りに走れず、マイル12分くらいかかっているように感じ、落ち込みながら走りました。途中ボランティアのChiemiさんにも遭遇、疲れた頃に励まされるのはやっぱり嬉しいな〜と思いながらゴールを目指す。最後の2マイルはペースを上げようと思ってがんばったつもりが、ガーミンの数字は変わらない・・・が、ゴール直前の300mくらいはものすごい声援を受けて思わずダッシュしながらゴールしました。
ゴール付近。ものすごい応援。アスリートに渇を入れるYabyさん

終わってみると、ランはマイル9分を切れていたので、さほど悪くはなかった。(走っている最中のガーミンに表示されるペースはずっと10分前後だったのに。)



お約束のベーグル。運動の後にこんなパサパサなもの食べたら喉詰まるわ!と毎回思いながら、いつももらってしまう、タダだから・・・
 なんべん飲んでもまずいな〜と思うココナッツドリンクのZICO。まずいと知りつつ必ずもらう、タダだから・・・
普段は買ったことのない緑のリンゴに挑戦。あまり甘くなさそうだからスーパーでは買わないようにしてきたけど、試して見ることに。だってタダだから・・・
意外と緑のリンゴも美味しいことが判明。
 大好きなバナナ、ランの途中で欲しかった。食べたかったけど、すでにさんざんタダのドリンクやら果物・ベーグルを飲み食いしたのでもう食べられなかった(泣)
スタートがはやかったので、当然終了もはやい。楽しみにしていたイベントが終わってしまった寂しさを感じながら、トボトボとバイクのピックアップのためにハドソン川まで歩く。しかしコロンバスアベニューを完全封鎖したり、Henry Hudson Pkwyを封鎖したりと、贅沢なイベントだったなーと感心する。



トランジションでバイクをピックアップ、無事終了し、後はお家まで帰るだけ〜と思ってハドソン沿いを、自転車を押して歩いてたら後ろから声をかけられる。
"You've got flat!"
は?なんのこと?と思うと、ありゃ、パンクしててペタンコですがな〜
そうなんです、思いっきりパンクしてて、タイヤは完全にフラットになっていました。ここから175丁目まで乗って帰らないと行けないので、オフィシャルバイクサポートのTOGA!のテントに向かう。あいにく本日の営業は終了しましたとばかりにテントは片付けられている。トボトボとバイクをカコンカコン言わせながら歩いているとTOGA!のバンを発見。店員らしきおっちゃんに泣きつくと、あっさり修理をしてくれた。(無料で!)ついでにタイヤがなんでまん丸にならないのか聞くと、ホイールを回しながらずーっと観察し、スポークが何本か効いてないからTrue Wheelが必要と言われる。$20-くらいで出来るから、いつでもショップに持っておいでと言われる。ちなみにこのおっちゃんはNyackのTOGAに居るとの事なので、後日Nyackまで行きホイールを見てもらいました。10分ほどで治り、大変調子が良くなりました。(SBRはなんべん持って行ってもわからんとか異常ないとかで対処してくれなかったのに。あ、また思い出してきて腹が立ってきた。でもSBRのジャージとか、格好良いのよねー。TOGAのジャージはちょっとデザインが・・・)というわけで無事にNYC Triathlon 2012は終了したのであります。
 ロッタリーはどうせあたらないから来年はまたボランティアしなきゃなー。
!とここで気がつきました。レース前日や前々日のボランティアなどをすれば、レースに出続けることが出来るんですね。
そういえばエキスポとかのボランティアは真っ先に売り切れてました。




お粗末ながらリザルトもアップしておきます。


最後に今回の戦利品を掲載しておきます。持って帰ってくるの、重かった〜。

















おしまい