Tuesday, July 16, 2013

2013 Musselman @ Geneva, NY


中14日でハーフを走ってきました。
個人的には今までのレースで一番つらいものになってしまいましたが、レース自体は素晴らしいものでしたので、北東部にお住まいの方であればかなりお勧めできます。

今回のレースはMusselmanというNY州の北部Genevaという町で開催されるローカルレースです。ローカル、とは言っても今年が10周年だそうで熟成された素晴らしい大会になっていました。
ただ、日本にお住まいの方にはイマイチぴんと来ないかもしれませんが、NYって実は広いんです。カナダ国境のナイアガラの滝も実はNY州。今回の場所も、有名なWoodbury Common Premium Outletsから「130マイル(200km)道なり」に行ってもまだNY州。しかもまだ目的地に着かない、という。往復890kmのドライブです。

さて、Geneva周辺はワイナリーが複数在り、また農産業が盛んな土地のようです。
町の前には綺麗な湖があり、この風光明媚な場所を堪能することが出来ます。

前日チェックインをした後のアスリート説明会は地元オペラハウス(写真1枚目)。
こじんまりとしていますが、落ち着いた雰囲気。
オーガナイザーの説明はユーモアたっぷりで会場は笑いが絶えず、とても暖かい雰囲気。
良い雰囲気でスタートできます。

さてレース。
スイムは湖を1周。スタート周辺は藻が浮くような感じ、最後は運河に入るのですがそこは水草がスクロールする手に絡むことも。それでも水自体は綺麗で泳ぐのには問題ないかな。ブイも大きいので方向を見定めるのも比較的容易です。

バイクも大きく取られたルートを1周。
農地を両手に抱えた風光明媚なフラットルート(Garminによれば550mのアップのみ)。路面は概ね日本並みにスムーズで、事前に清掃がされて石などもほぼ無し(写真2枚目)。調子が悪くなければもっと楽しかったでしょうね。
ちなみに、今回はちゃんと靴を履きました()

ランルートはアスファルトに時々グラベルが混じるコース。
程ほどのアップダウン(Garminによれば310m)。体調が優れなかった分ペースが遅くなったので、いつも以上に沿道の方との触れあいを楽しむことが出来ました。
住宅街の軒先を借りるような場所では、住民がホースを構えて「Water」と聞いてくれます。Yesなら勿論水をかけてもらえてすっきり。併走しながら応援してくれる人も沢山。一番のヒルクライムは頂上で陽気なタイコのリズムが迎えてくれます。勿論各エイドステーションは親切極まりなく、コースの分岐に立つボランティアの方々も暑い中清々しい応援を頂ける。この大会を身近においていることが伝わってくる暖かさでした。

これがローカルレースの良さなんですよね。
そしてこの大会はそれが詰まっているように思いました。
素晴らしいオーガナイズ、コース、ボランティアの方々、雰囲気。
今までで一番の経験が出来ました。
後は、もう少しアクセスがよければ、、、というのは望みすぎでしょうかね。

Tuesday, July 2, 2013

2013 Mighty Moss Half Triathlon @ Norwalk, CT


今シーズン初戦となるレースを一先ず無事終えました。
今回のレースですが、Mighty Moss Halfというコネチカット州南部で開催されたハーフ(スイム1.9km、バイク90km、ラン21km)のレース。今年で2回目だそうです。
ニューヨーク州との州境にも程近く、アクセスの良さは抜群です。

参加者は200名程度と小規模なローカルレース。
よくオーガナイズされたアイアンマンシリーズのような大規模レースとは違ったよさがそこにはあります。この緩い雰囲気が持久系スポーツと相性抜群だと思うのは僕だけでしょうか。

トランジションエリアは番号によりラックが指定されるものの後は早い者勝ち。
たまたま僕のラックは誰も居なくて、通路側にすんなり陣取ることが出来ました。
ゆるいでしょう?

そしてスタート時間になってもレース始まらず。
どうやら地元警察官の配置に時間が掛かっているとのことで30分遅れ。スタートの合図もピストルやホーンがあるわけでもなく「Enjoy your race!(だったかな)の掛け声のみ。ゆるゆるです。笑

さてスイムは波の穏やかな海を1.5周回。
湾内で陸上の目標物も確認しやすくて非常に泳ぎやすいコースと思います。

スイムアップするとコンパクトなトランジションエリアを抜けてバイク。
で、乗車しようとしたら何と靴がない、、、orz
シーズン初戦過ぎてすっかり忘れていました。
慌てて戻って、トランジションエリアのボランティアの方に事情を説明して「本当は誰も逆流はしてはいけないの」と言われながら、タイミングチップを置いて逆走。バイクシューズを履いて取って返して今度こそバイクへ。
バイクコースは90km1200m(実際ログに基づく修正だと1400m)登るというなかなかチャレンジングなもの。平地は殆ど無くアップダウンの連続。ただ市街地からのアプローチを抜けると路面も良くて非常に走りやすい印象。勿論一般車両(クルマ)との並走ですが、皆ゆとりをもって走ってくれるので怖くありません。感謝。そして時に一般サイクリストと並走できたりするもの最高。そのうち一人との会話。

後ろから自転車の気配、と横に来たライダーが"Nice Push!"
(それを余裕で抜いていくじゃないか、、、と)僕が苦笑いすると、向こうに伝わったか
"I don't need to run!"と。思わず口元緩んで"thank you"
いやいや、感謝。60km過ぎて淡々と前を追っていた時だったのでよい気分転換になりました。

ちなみに、コースの分岐の多くは立哨ボランティア若しくは警察官が道案内をしてくれます。
が、一部路上に張ったピンクの矢印でコース表示している場所があり、同じJ-Triの中でもミスコースした人が出ました。僕は大きな分岐は減速して矢印目視、ボランティアがいる場合はその方と口頭で確認しながら進みましたので大丈夫でしたが、少し注意した方がよいでしょうね。

ということで、事務局による今年のオフィシャルルート。これをGPSに入れても良いかもしれません。


さていよいよラン。
これが辛かった。。。キロ4ちょっとで入ったのに、暑さと湿気にやられ5キロほどで大失速。キロ5も維持できず撃沈。地味なアップダウンが続く過酷なコースです。
ただ、ここでもボランティアの方々には助けられました。ランはスピードが落ちますから皆さんとの短い会話で気持ちが折れるのを何とか防ぎます。これも少人数ならでの距離感ですかねぇ。。。

ちなみにこちらがオフィシャルルート(1周分)。


ヘロヘロになりながらゴールラインを切ったらそのまま芝生で暫くぼぉっと。
途中抜きつ抜かれつだった他のアスリートと少し話しをして終了。

繰り返しですが、ローカルレースはアイアンマンシリーズと違った時間が流れています。
たった200人のためにハーフのレースを開催されるアメリカ。持久系スポーツを取巻く環境/意識を良く感じることが出来るレース体験でした。
これこそがトライアスロンの本場の懐の深さなんでしょうね。
結果は散々でしたが、非常に良い一日となりました。感謝。