Monday, December 2, 2013

Ironman Florida 2013 @ Panama City Beach, Florida -ラン編-

時間通りにバイクを終えられたことで、不安は既に無くなっていた。まだまだエネルギーも気力も充実している。心配していた足の痙攣も起きなかった。行ける!

ランアウトのアーチを潜った所で嫁が待っていてくれた。

Honey! You look great!!


いい所で待っていてくれた。気合が入る。

ランコースは、Panama City Beachから、Grand Lagoonの先端にあるSt. Andrews State Parkにある10キロの折り返し地点までを2周する周回コースだ。速いトライアスリートは、既にレースを終えたり、2周目の周回に入っていた。でも自分はあくまでマイペース。26.2マイル(42キロ)を、7時間で走れば完走できる。自分は2年前に同じ距離を4時間20分で走ったことがある。コンディションも悪くない。正直楽勝だと思った。


でも流石にスイムとバイクの後のフルマラソンは、ただのフルマラソンとは違った。最初の1マイルのサインがやけに遠く感じた。これがあと25回かと思うとウンザリする。とりあえずマイル13分位のゆっくりペースで最初の10キロをこなした。St. Andrews State Parkの折り返し地点だ。時計は午後620分。このペースで無理せず走れば、6時間以内に走れる計算だ。

サマータイム中の11月の日の入りは6時前。辺りは真っ暗だ。周りのランナー達はヘッドライトを用意している。こんな時間までレースした経験は無いし、これは準備不足だった。

折り返し地点を過ぎた辺りで、考え方を少し変えてみた。10キロといえばセントラルパーク一周、Run for Japanの距離だ。これがあと3回か。そう思うと、少し気が楽になった。

1周目の周回が終わってゴール付近に戻ってきた。ゴールでは「You are an Ironman!!」のコールと歓声が鳴り響いている。周回コースの折り返し地点で、また嫁が待っていてくれた。

Honey! You are doing great!! You are doing 13-15 min. pace.

どうやらアスリートトラッカー(aka Husband Tracker)でペースを見ていてくれたらしい。また気合が入った。

折り返し地点で、Special Needバッグを受け取る。中身は前回と同じく、サンドウィッチ、りんごにバナナ。サンドウィッチはパスして、歩きながらバナナとりんごを食べた。時計は午後750分。ハーフマラソンの距離を残して、残り時間は4時間とちょっと。大丈夫だ。完走できる。

最後のハーフマラソンは、流石に疲労が出てきた。一番心配していた腿の痙攣はついに起きなかったけど、足の裏が麻痺してきた。でも体力はまだ余裕がある。バイクでの補給が効いているみたいだ。とりあえずマイル15分を維持できるペースでひたすら前に進む。15マイル位で強烈な睡魔に襲われた。

「おっしゃっ!!と、自分に気合を入れる。周りのアスリートは相当ビビッていたけど、レース中だし眠っている場合じゃない。

午後9時半、ラスト10キロの折り返し地点。まだ時間には余裕があるけど、1周目よりはペースが落ちてるみたいだ。

最後の10キロは、走ったり歩いたりの繰り返しだった。でも、ラスト2マイルでフィニッシュラインからの「You are an Ironman!!」のコールが聞こえ始めて、また走り出した。沿道の応援が増えてきた。長かったレースも、もう終わりだ。

最後のコーナーを回ってフィニッシュのアーチが見えた。去年ニューヨークではじめて見たIronmanのフィニッシュラインだ。大音量の音楽と盛り上がった観衆が迎えてくれた。両手を広げ観衆とハイタッチしながらアーチに飛び込んだ。

SOTARO MISAWA, YOU ARE AN IRONMAN!!!

去年ニューヨークではじめて聞いた、あの台詞を聞いた。今回は特別だ。なにせ自分が主役なのだから。

タイムは16時間12分。決して良いタイムじゃないけど、自分にとっては完走したということが重要だった。

メダルを受け取ろうとしたら、アナウンサーに引っ張られてフィニッシュアーチまで連れ戻された。初めての完走を祝ってもう一度コールしてくれるという。

ゴール付近の観客とアナウンサーに、もう一度「YOU ARE AN IRONMAN!!!」の大合唱コールをしてもらった。

フィニッシュエリアのすぐ外で嫁が出迎えてくれた。
今回のレースでは要所要所で、応援してくれていた。
本当にありがとう!


初めてのIMレースの感想は、とにかく長かったということ。
レース直後は、正直もう二度とやりたくないと思った。
でも今は、フィニッシュの強烈な印象を思い出して、ビデオや写真を見返して、またやりたいという気持ちがウズウズしている。

今度やる時は、もっと練習してタイムを縮められるだろうか?
もっと強くなれるだろうか?
次のフルのレースは、来年7月のIM Lake Placidだ。

IMコースの中でも特にキツイといわれるこのコースでどこまでできるのか、来年も楽しみだ。

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