Tuesday, April 19, 2011

Bostonマラソン 2011 - その2

4/18 月曜朝。


快晴。
でもいつもながら寒い。



泊まったYMCA Berkley は去年も使ったのだが、ここは本当にお勧め。
前日にはパスタディナーが振舞われ、レース当日もランナーのためにコーヒーや朝食を朝4:30から用意してくれている。しかも無料で。
朝からコーヒーがいただけるのは本当にありがたい。

そして何よりも嬉しいサービスは、チェックアウトしてからもシャワーを使わせてくれる点。
レースで文字通り’汗みどろ’になった後、サッパリしてからバスで帰れるのはこれまた非常にありがたいのである。






Boston Mannorという大きな公園の沿道から出る、レース会場行きのバスに乗る。

ハイウェイでは、これから走って戻ってくる街の名前のサインが次々と現れてくる。

「26マイルぽっちしかないのに、車だとなんだか遠いなぁ。」なんて感じたりする。





会場に着くやいなやトイレに並ぶ。
寒いし、一応行っといたほうが、ねぇ。

と長い列に並んでいたら、あっという間にスタート時間が近づいてきた。

スタート地点は会場よりも結構離れていて、途中には上着を脱ぎ捨てる袋が用意されている。
でも、私は寒いまま待つのがいやなので、最後の最後まで着こんでいた。




私は第2グループのコーラル9。
第1はプロとか相当早い人たち。
グループ2でもコーラル番号が1とか2とかは3時間ぐらいで走れる人たち。
コーラル9はグループで最後。


「あと1分!」 というアナウンス。
みんなが拍手をして声を上げる。

ようやくここで服を脱ぐ。






プァ~~~

始まった。






今年はあまりこれといったトレーニングをしてなかったので、どう目標を設定していいものか分からなかった。

でも来年登録できるグループ3つのうち第2グループに入れればいいなーと思っていた。
※来年からタイムによって登録できる日が決められており、速いランナーグループで一杯になったら、Closeしてしまうのだ。

第2グループに入るには3時間40分を切らなければならない。
去年のBostonで3時間44分だったから、去年より縮めないといけない。
うーむ、かなり未知数...。







コースの最初は下りなので、飛ばし過ぎないようにリラックスして進む。

身体は思いのほか軽い。
呼吸も落ち着いてる割にはペースを見ると8分/マイルぐらい。
お、いいんじゃな~い!


あっという間にHalf。
1時間44分。

もしこのペースでいければ3時間半でゴール、そしたら第1グループで来年登録できる!

密かな期待がこみ上げる ♪




が、フルマラソンはやはり甘くない。

UpDownが始まる25Km以降、ペースは段々落ちていった。

30Km地点では既に1分半の借金。

「坂が終われば挽回できる。坂が終われば...。」




去年は初めてだったので、例のHeartBreakの坂は「あ、こんなもん?」って思ったけど、今年は知ってるだけに予測できて辛い。

4つの坂がある。
2つ目と3つめは長くてかなりシンドイ。

なので、これ4つ目?ぐらいな錯覚に陥るけど、程なく4つ目の坂であるHeartBreakがやってくる。
これは急だけど短いので、分かりにくい。
今年は路面の大きく破れたハートの絵がチョークで書いてあったので、すぐ分かった。



「もう坂は終わったんだ、もう坂は終わったんだ。ここからアクセル踏まないと。」



でも、もう身体はボロボロ。

残り10Kmで全身に痛み。
筋肉の細胞という細胞が「もう、やめてーーー!」と悲鳴を上げているのがわかる。


ここからはオレンジ作戦しかない。

オフィシャルエイド以外に、沿道の人たちがオレンジや棒状のシャーベットなどを補給してくれるのだ。

このオレンジを見つけては食べてリフレッシュして走り続ける。
Bostonの皆さんには本当に感謝。


最後の3マイル。
1マイルが5マイル分ぐらいに感じる。
横隔膜も痛くなってきた。

なんだか3時間40分切りもこのままだと危ういので、なんとかスピードを落とさないように気力だけはしっかり持つ。



Bostonが他のマラソンと違うところ。
それは最後10Kmからみんなどんどんスピード上げて抜いていく事。

さすがQuialifyされたランナーのレース。
こういうところにBostonマラソンの素晴らしさを感じずにはいられない。



他のランナーに牽引されてゴールまであと500m。

急げ急げ。




3時間37分43秒。

ようやくゴール。

間に合った~~~。






正直、これまでで一番キツかったレースだった。

ゴールの後も全身の痛みで呼吸もままならない状態。

用意されている車椅子になだれ込みたい気持ちで一杯だったけど、そのままYMCAまで誰かが押していってくれるわけじゃないので、やっぱり辞めた。


ボランティアをしてくれていた日本人の学生の女の子たちがYabyGAGAリストバンドを見て、「あ、Japan。」とつぶやいたので、振り向いて、

「ボランティア、どうもありがとう。」

これを言うだけで精一杯だった。



ペースはこんな感じ。

Location       Time        Pace/mile
10km           0:49:46      8:00
Half-Marathon    1:44:27      7:58
30km           2:31:25     8:07
Finish          3:37:43        8:18



画像はこんな感じ。





メダル





家に帰って







最後になりましたが、

車椅子部門で日本選手がアベック優勝!

Soejima選手とTsuchida選手。

とても誇らしいです。

Monday, April 18, 2011

Bostonマラソン 2011 - その1

いやあ1年は早いもんです。


Bostonマラソンがやってまいりました。



今年のエントリーは曰く付きで、申し込みが殺到して数時間で売り切れになってしまったのです。

で、怒ったのはいつもの参加者、つまり早く走るランナーたち。

きっと抗議が殺到したのでしょう。
来年からはタイムの早い人たちからエントリーも申し込みをするシステムに変更されました。

ということは、私のようなギリギリタイムでエントリーできてたランナーは確立がグンと下がるんですね。


「もう今回が最後かなぁ...。楽しまなくっちゃね。」という気持ちでBostonに遠征してまいりました。






今年は前日の日曜にBoston入り。

相変わらずドンヨリした天気、たまに小雨。
ま、ニューヨークもこの季節はまだそんな感じです。





YMCAに荷物を置いて早速ゼッケンをとりにEXPOへ。



おぉ、EXPOはいつもながらすごい熱気です。
何がってお買い物熱が。




私も今年のコンビの黒で緑のストライプのプレミアム(っていうのか?)ジャケットをゲットしましたよ。
(2日目は毎回女性モノは全て売り切れ、男性もXLしか残ってなかったけど、奇跡的にSサイズをGet!)

別にネットでも買えるのにね。
みんなまんまとマーケティングという罠にはまっています。(笑)




毎年のオフィシャルスポンサー、NISSANのブース。
今年はタオル配ってないなぁ。ちっ。





世界中からランナーが終結してるので、各主要メーカーは大きなブースを出展しています。

Brooksというシューズメーカーがおもしろいブースを構えてて、そこでどんなシューズが合うかの無料診断をしていました。




私も参加。
で、思わずシューズ買おうとしちゃったんだけど、既にアディダスで1足買っているので、我慢しました。危ない危ない。

(左:今履いてる adidas Bounce   右:今回買った adidas Tempo)



こういうEXPOってほんと買い物しちゃうんですよねー。

シューズのほかに、心拍数計測&GPS付きの時計、特別なシューズの中敷、Leeへのお土産にジョギング用のイアホン、オフィシャルジャケット、などなど。

正直、大会エントリーFeeや宿泊費&バス代よりずっと浪費してます。(汗)





会場の隅っこに行ってみると、そこには私の大好きなサム・アダムスが!



いや、飲みませんでしたよ! (すごく飲みたかったけど)
栓抜きだけもろて帰りました。





すっかり歩きつかれて、試食も十分したので、YMCAに戻ることにしました。
その頃には雨も上がって小春日和。





しばやくの間、明日の用意や戦利品の整理をして、まったりした後は、




夕方にはお決まりパスタディナーに行き、



帰り道、雰囲気の良い路地裏を見つけ、



夜のとばりが降りてきたBostonの街を歩きつつ、



YMCAに戻った頃にはでっかい満月を仰ぎ、





部屋に戻ってベッドで横になり、明日のレースへの思いを馳せるのでありました。





続く。