Monday, July 25, 2011

IRONMAN Lake Placid 2011


今年でIRONMAN出場8回目となるIRONMAN Lake Placidに行ってきた。
Lake Placidは今年で4回目となり、コースも熟知しているつもりだが年によっては極端な温度差があり、決して思った通りのレース運びにはならない。昨年は絶好のコンディションだったが、一昨年前は大雨となりBikeではTriウェアだけでは寒さに耐えるだけで体力を消耗したレースでもあった。今年の気候としてはBike時の風を除いては乾燥していて、Bike後半とラン前半は多少暑かったもののまずまずのレース日和だったといえるのではないだろうか。



Transition
勇人さんと遭遇。かなり緊張している様子が伺えた。Pumpを持ってきていないらしく、空気入れのサービスに並んでいたので持っていたPumpを貸してあげた。これでおそらく10分は短縮できたはず。
TransitionがCloseする10分前に出ようとした所でTransitionに入って来た徳さんに遭遇。Close10分前というのに余裕の感じだった。



Swim
スタート地点では勇人さん、徳さん以外に去年同じ場所で知り合ったTriathlete二人にも出会えた。
今年はレース前週の猛暑で、Swim会場となるMirror Lakeの水温が上昇し、水温華氏77度。しかし夜中に振った大雨で気温はかなり下がっていた。案内では「もしKONAに行きたかったらWetsuitを着るな」と連絡があり、気合の入っている人たちはWetsuitなしで出場していた。ここでふっとYabyさんの事が頭をよぎり、「Yabyさんは平泳ぎだから喜んでWetsuitなしで平泳ぎをするんだろうな」と。スタート5分前に水に入ってスタートポジションに落ち着く。そして7時のスタートの号砲が鳴った。

年々出場者数が増えているのだろうか、スタート後はかなりの混雑で、前半のハーフを超えないと混雑から抜け出せなかった。今回はトレーニング不足ということもあり、パワーの入ったSwimはできないのでジョグ感覚で息が上がらない事を心がけて泳いだ。しかしそこはレース。今年も前を泳ぐAthleteからの顔面キック、横のAthleteのエルボーアタック、後方Athleteの水中引きずり攻撃と多種多様な混雑時の攻撃が展開された。しかし今年はアンジーさんに掲げられた目標「骨折しない」を肝に銘じて前方Athleteには気をつけて泳いだ。おかげで第一関門は突破する事ができた。

今年5月に参加したGreat Hudson River Swimでも起きた現象だったが、ゴール直前にふくらはぎが攣りそうなった。最後300メートルぐらいから右足ふくらはぎが硬直をはじめた感覚があったので、泳ぎながらできる限りのストレッチをして、なんとか脚が攣るのは避ける事ができた。しかしあそこで脚が攣っていたらBikeでかなり苦労した事だと思う。水泳を無事完泳、1時間12分。去年より2分遅れ。

IRONMANではSwimが終了した所でWetsuitのピーリングサービスがある。通常Athleteは水から上がるとWetsuitの上半身部分を脱ぐ。しかし下半身部分を脱ぐのはかなり手間がかかる。そこでボランティアの人たちによるピーリングが実行される。まず上半身部分の脱いだWetsuitをボランティアに渡し、Athleteは地面にお尻をついて脚を上げる。そしてボランティアの人たちはまさにシールをめくるようにWetsuitをピーリングしてくれるのである。これはかなり時間の節約になる。脱いだWetsuitを担いでChanging Tentへと走る。








Bike
Changing TentからBikeの間ではAthleteのBib#をスピーカーで呼んで、Bikeラックで待機しているボランティアに知らせるというサービスがある。Bikeラックで待機しているボランティアはBib#の呼び出しを聞いて、Bikeをラックから取り外してAthleteに手渡してくれるというもの。しかしすべてのAthleteがこの呼び出しでボランティアにBikeをラックからはずしてくれるとは限らないが、運がよければBikeがボランティアによりラックからはずして待機していてくれる。

Transitionで着替えを済まし、トイレで用をたしてBikeを取りに走り始めた。Bib#を呼んでくれるお兄さんを見つけ、お兄さんの前に向かって両手でヘルメットについているBib#を指示してわざわざBib#を呼んでもらった。どうもこの動作がうけたみたいで”I like that!”と言ってくれた。しかしBikeがラックからはずされているという確実性はなかったが、自分のラックの横に行くと、なんとボランティアの人が僕のBikeを持って待っていてくれたのです。”Thank you!”と声をかけてまるでプロアスリートのような気分でBikeスタートができた。

ちょっと寒いような感覚もあったが、曇りも切れてだんだん暖かくなるムードがあった。でこぼこになった道もちょっとは穴が埋められていたが、それでも道は完全なるコンディションとは言いがたかった。今年はBikeでの栄養補給を濃縮ドリンクにして6時間分をボトル1本に詰め込んだ。しかし何が起こるかわからないので、いつもの大福はBento Boxに入れておいたが、濃縮ドリンクだけで十分だった。




前半30Mile目ぐらいから腰が重く感じ始め、1周目後半の坂道ではすでにストレッチをしなければ乗れない状態となってしまった。早めにAdvilを飲んで痛みを止めたつもりだったが、やはりAdvilもこの痛みには勝てないのか? それでも2周目に腰のストレッチを繰り返しながら突入。1周目より風がきつくなっており、2周目前半の下り坂では思うようなスピードが出ず、大きなロスとなった。



Bikeに乗りながらストレッチをくりかえしたが、さすがにそれだけでは耐えられなくなり75Mile目のAid Stationで止まってトイレ休憩と共にストレッチを実施。トイレはBikeに乗りながらやる事もできたが、新品のBikeシューズを汚すのももったいない気がしてトイレ休憩をした。ストレッチの後はかなり痛みが取れたような気分だったがそれもつかの間。そのあと10Mileぐらいでまたもや腰の痛みが始まった。それでも乗りながらのストレッチを繰り返して2周制覇。Bike終了5時間50分。去年より10分遅れ。




Run
Bikeが終了するとゲートでボランティアの人がBikeを受け取ってくれ、Bikeを自分のラックまで持って行ってくれる。これもIRONMANならではのサービス。TVでプロがBikeを乗り終えてボランティアがBikeを受け取る映像が頭をかすめ「まるでプロみたいだ」とちょっと酔いしれる瞬間だ。しかしそんな気分も数分で終わり、最後のランに突入となる。

Transitionエリアを抜けてランコースに入ると沿道の歓声で一気に埋め尽くされる。最後のランは一体どうなるのだろうかと思いながら下り坂を走り下りていく。最初はあまり無理をしないつもりで走っていたが、1Mile目のラップを見ると7:40で入ってしまった。「やばい」と思いながらも何処まで行けるのか頑張ってみようと思った。しかしそれはそんなに長く続かず、4Mile目あたりから背中の鈍い痛みが始まった。ここ数年はこの痛みで走れなくなり、ランではいつも痛い目にあっていた。しかし今年はBike途中でAdvilを3錠すでに飲んでおり、ランのこの時点でも1錠飲んでいた。痛み止めはどうも効かなさそうだったが、ちょっとは痛みを抑えられたのかもしれない。Aid Stationでは水を飲みながらストレッチをして歩いたが、Aid Station間はかなりいいペースで走る事ができた。どうしてAid Station間がこんなにも走れるのかと考えたが、今年はBikeでの栄養補給を変えたので、そのエネルギーがランに生かされたのだと思う。
9Mile目辺りで勇人さんとすれ違う。勇人さんは恐らく3Mile目辺りだったと思われる。サングラスをかけていたが辛そうな表情で歩いていた。

ランも後半に入ったところで徳さんを発見。Bikeが終わってランをスタートしたところだった。

20Mileを過ぎたあたりからゴールタイムが気になり始めた。念願の11時間切りは不可能と判断。しかし、もしかして去年と同じぐらいのタイムになるかもしれないと思い始めた。そしてそれは24Mile目で確実なものとなった。24Mile目で10時間46分。あと2.2Mileを23分以内で走ればPR達成。そして25Mileに到着。時間は10時間56分。24Mile目から25Mileは急な坂もありスピードが出ない。おまけにAid Stationでストレッチをしていたら1Mileに10分もかかってしまった。ここからが勝負。PRを出す事だけを目標にして必至で走った。そして最後の2.2Mileを11分で走り抜け、去年より2分速い11時間7分でゴール。PRを達成する事ができた。またランでは初の4時間切りも達成し、3時間54分で走りきる事ができた。

ゴールには知り合いのTriathleteが4分前に到着しており、もう一人のTriathleteも5分後に無事到着。去年ここで同じレースに出場した3人で完走を祝った。しかしこの二人は今年調子が悪かったみたいで、昨年は10時間42分と10時間13分で完走したつわものだったのです。



ゴールで会った知り合いと着替えてピザを食べてゆっくりレースの話をし、荷物を近くに止めておいた車に入れてレース会場に戻って来た。そしてしばらくゴール近辺で待っていると勇人さんがゴール。初IRONMANとは言いながらもなかなかのタイムで完走。徳さんはランのペースが判らなかったので、一緒に来ていた勇人さんにお任せしてゴール会場をあとにした。


レースを完走した満足感と共に、今年も一大イベントが終わってしまった寂しさが残った。
またこれから一年トレーニングの日々が続く(?)。そしていつかはKONA! 70歳ぐらいかな(笑)