Sunday, November 28, 2010

IRONMAN COZUMEL 2010 - レース前 その4

レース前日です。



IRONAMANディスタンスじゃないとレース当日でもBikeを自分の割り当てられた場所にチェックインできるけど、IORNMANは必ず前日にBikeを自分のステーションに設置しなければなりません。


で、この日はHotelからの無料シャトルバスにのって自転車を置きに行きました。



キャメロンさんとBusに乗り込む前にパチリ。



私たちは第一弾のBusに乗り込んだので、全然混んでませんでした。


フツーの観光バスに自転車ごと乗り込む、ちょっと無理な感じ(向こうでも写真撮ってる~)




BikeのステーションはSwimのスタートと同じで、Chankanaab National Parkというマリンパーク。

ここはイルカと一緒に泳げるプールがあったり、マナティーに餌付けをできるプログラムがあったり、古代Maya遺跡のレプリカを数々おいた公園があったりするテーマパーク。


会場はレース参加者しか入れない規則になっている。
何故なら自転車は非常に高価なので、部外者が入ると簡単に盗まれてしまうから。


入るとすぐにプロの人たちのステーションが。


プロのトライアスリートはちゃんと名前が入っています。





で、わたしのはというとずっと奥の119番。でもSwimあがりのテントからは近い。






Bikeを自分の場所に置いた後はBikeギアのBagを別のステーションに置きに。
これも他のトライアスロンレースと違う仕組み。

いつもはBikeステーションに全てのギアを設置する。
今回はBikeとRunが全く離れた場所からスタートするからかIRONMANがそうなのかどうかは?だが、Bikeのギア(ヘルメットとかBikeシューズとか服とか)をBagに入れてSwim終わった地点に番号ごとに掲げる仕組み。





BlueBagのとこでボランティアしてくれていたCOZUMELの高校生たち。
「写真とってもいい?」って聞いたら、「私のデジカメでも一緒に撮って~」と無邪気でかわいい。




あと、Run用ギアは別のBagに詰めて、それは明日までに大会側がBikeの終了地点に置いておく仕組み。
これも「本当に大丈夫?」と、ちと不安だったりしたが考えてもしょうがないので、BlueのBagを自分の番号に掲げたあとはレースナンバーの墨入れに。



っちゅーても、太マジで番号を書き入れるだけ。


こんなかんじ。



私のモンモンはこうだ!





さあ、これで明日の準備は万端。


次回はいよいよレース編だ!

Saturday, November 27, 2010

IRONMAN COZUMEL 2010 - レース前 その3

1日目の続きです。






Bikeもセットアップし殆ど事前の準備が終わったその日。

夜はレース参加のトライスリートたちが集まる’パスタディナー’に。

ネットのフォーラムで”パスタディナーは全然おいしくない”というスレを見たのだけど、いやいや結構イケた内容だった。

パスタはまあそんなようなもんだったが、チキンソテーとかブラックビーンズとかフレッシュ・モッツァレラとフルーツとか。
あとタコスとかタキトスなんかもあって盛りだくさん。








今回私にはレース以外に別の使命があったのだ。

それはKona Windsという某商社のトライスリートの方々を探し出すこと。

Kona WindsはハワイのKONA IRONMANチャンピオンシップ出場のトライスリートをも創出した、世界各国で活躍するエリートによるエリートトライスリート軍団なのである。

Kona Winds NY支部の’Kの海’さんは情報交換や飲み会などなど、こっちでいつも仲良くしていただいてるトラ仲間。

そのKona Windsの部長はじめ蒼々たるメンバーが今回参加されるとの事で、是非お会いしたいと思っていたのである。




『こんなメキシコくんだりまでレースしにくる日本人はそんなにいないだろう』、なんて思っていたので、Hotelやパスタディナーの会場で日本人とおぼしき人たちに片っ端から声をかけた。


「すいませーん。日本の方ですよね?もしかしてKona Windsの方ですか?」

「いえ、違いますけど。」

あれ、ガクッ...。



というやりとりを4回ぐらいはやっただろう。(結構日本人参加者が多かったのにはビックリ)

あきらめてご飯を食べたあと、帰る前にもう一度会場を見回りに。

まだ声をかけていない一団を発見。


「あの、つかぬ事をお伺いしますが...(ちょっと諦めモード)、もしかしてKona Windsの方ですか?」

「はい、そうですよ。」



おぉ、遂に出会えた!



部長はじめ、ご夫婦でIRONMAN参戦のI夫妻、そしてY'sというTeam所属のキャメロンさん。

みなさんよく焼けてて締まった身体つき。さっすがー。

I夫妻は現在メキシコシティー在住との事で、『鼻毛やたら伸びないですか?』(※空気が汚いため)と質問してみたり、遭遇したCO2の苦労話などなどしばらく談笑。



真ん中が奥様のSさん、右がキャメロンさん






私はもう食事は済ませたので、「じゃあ、レースお互いがんばりましょう!」の励ましをいただき先においとました。



Hotelに戻るとLeeとBarbaraが到着していて、ようやく”全部揃った”感が。


あしたはBikeのチェックイン。

今日はゆっくり寝ようと、早々にベッドにはいったのであった。





まだまだ続くよ、レース前。

Friday, November 26, 2010

IRONMAN COZUMEL 2010 - レース前 その2

さて前回の続きです。







とりあえずBikeをケースから出して無事を確かめるのが先決、と失意のズンドコながらもHotelに戻った。



ロビーには日本人らしきグループが。

几帳面な日本人だから予備を持ってるかも、と微かな期待を込めて思い切って声をかけてみた。


「すいませーん。日本の方ですか?」

「そうですよ。」

「つかぬ事伺いますが、予備のCO2持ってらっしゃったりしませんか?もうコンベンションには売ってなくって。」

「あー、持ってないですねぇ。すいません。」

「あ、分かりました。どうもー。」


彼らの話によると、CO2がゲットできなかった人が続出で、説明会の時に開催者側が糾弾されていたそうな。
そりゃあそうだろて。
みんな飛行機でくるんだから、誰も持って来れないし。
十分在庫もっとくのが当たり前田のクラッカーもいいとこだよ。



コンベンションセンター






で、また気を取り直して部屋に戻り、BikeのケースとWheelケースを恐る恐る開けてみた。

「どこも壊れてない。良かった~~。」

と、気分は半分リカバリー。





実は出発前にもハプニングがあったのだ。

出発はサンクスギビングの次の日の金曜だった。

水曜にワンコたちを送りだして木曜は掃除したりパッキングしたりしていたのだが、Bikeも犬がいると毛だらけになるし”すぐ分解できる”からBike屋の兄ちゃんも言ってたし、と木曜まで何もしてなかったのだ。

これがとんだ裏目に。

ペダルがどうがんばっても外れないのだ。

ペダルが外れないとケースに収まらず、すなわちBike持っていけないという恐ろしい結末を迎えることになるのだ。

Leeがやってもうんともすんとも動かない。

そして最後、IRONMANの大先輩、シャカリキさんに泣きの電話を入れる。

「どうしてもペダル外れないんです。自転車やも閉まってるし、どーしよーーーー。」


そしてシャカリキさんはサンクスギビングだというのに、突然の泣きの電話にも落ち着いて対応してくれた。

「えーと、六角ボルトを緩めるのはタイヤの進行方向と逆だから、それを確かめてやってみて。」

「わかりました。ありがとうございます。」

と苦戦すること30分。




やっぱり全く緩まらなかった。




もうこれを追求してもしょうがないから別の手段を考るべし、と判断し、ペダルがついたままケースに入らないか試してみた。

Wheel2輪入れて何とかバランスよく収めてみたがどうしても閉まらない...。

思わずカースワードなんか吐いてしまう悪態Yaby。



じゃあWheel入れないでやってみよう。

場所をいろいろ変えてみてやってみること数十分。

「フタ閉まった!!!」




もうこの時点でレース終わった位の達成感。(おいおい)

Wheelはカンバス製の専用袋があったので、もうそれに入れてチャックインすることにした。

シャカリキさんに事の次第を説明すると、

「Wheelが心配だけど、最悪レース用にBikeレンタルしてるからWheelだけ借りてもいいし。」とのアドバイス。

代替手段があるとわかっているだけで、心配度はミジンコとグリーンジャイアント緑の巨人ぐらいの差。

シャカリキさん、感謝感激西条ヒデキ。本当にありがとうございました!!!









で、舞台はCOZUMELに戻る。


自転車を組み立て終わって、今度はタイヤの空気を入れるためにホストHOTELに常設されているBikeメカニックに向かった。

若いあんちゃんとおじさんが待機。

「Wheelとギヤチェックしてください。タイヤの空気もいれたい。あとハンドルのネジももうちょっと締めたいんです。」

誰もいなかったので2人体制でポンプで空気を入れてくれる。
ギアなども問題なし。
ネジも締めてくれて一通り完了。


そしてふとあんちゃんが手に持ってるものに目がいく。



「あれ、それCO2じゃない?買えるの?いくら?」

「7ドル。」




その約30分前、コンベンションセンターからHotelに戻る途中でこのメカニックに寄ってCO2ないか念のため聞いたのだ。

そのときは「もうどこにも無いよ。」と言われたのだが、多分あんちゃんはカネになる!と思いどっかから見つけてきたのだと思う。




「買う買う買う。今お金もってくるから絶対誰にも売らないで。絶対ね!!!」

ちゃんと自分の持ってる種類のCO2でしかも大きいサイズ。
パーフェクト。
後から聞いた話ではコンベンションセンターでは1個$20とかで売りつけていたらしい。
なんちゅーか、こんなとこがメキシコだ。



やっとCO2ゲット。
あぁ、神様はまだYabyを見捨ててなかったのね。

気分は完全リカバリー。




馬とびしたい気分だーーー


なんなら踊ってもいいぞーーー






さて、この後は夜のパスタディナーに続きます。

Thursday, November 25, 2010

IRONMAN COZUMEL 2010 - レース前 その1

実はわたし、LeeとBarabaraより一足先にCOZUMEL入りしました。

最初一緒のフライトをとっていたのだけど、ゼッケンとかをPickUpするのに間に合わないことが分かり、私だけ早い便に変更したのです。



その便はNY=>Dallas=>Cozumelで、DallasからはIRONMAN参加の人たちもちらほら。
小心者の私はそれだけでホッとする。

フライトは時間通りに到着したのですが、
自転車が無事届くかどうかが非常に心配だったので、COZUMELに到着してからも入国審査の向こうのBaggageClaimを列に並んでる時もずっと凝視しつづけてました。



すると後ろの男性2人の会話が聞こえてきて、

「ボクの友人が昨日COZUMEL入りしたんだけど、自転車出てこなかったんだってー。」


すぐさま私はくるりと後ろに向きを変え、

「マジで?!」 ※ 英語だとSeriously?!


「うん、飛行機に入らなかったらしい。次の日に運ばれてきたみたい。」



うっわー、そんなんなったらすごくヤバイ。
明日のBikeチェックイン間に合わん。どーしよーーー。

と小心者復活。



でもまた凝視し続けていたら、私のBikeケースを発見!
うわぁ、良かった。

第一関門突破やわぁ。



今回の行程でレース自体よりも心配だったのが、フライト。

遅れて乗り継ぎできなかったらPickUp間に合わなくて終わり。
Bikeが乗り継ぎされなかったとか運ばれてこなかったら終わり。

そして、これはどうもこうも自分でコントロールできない。
だから一番の不安材料だったのであります。


ま、それならもっと早く現地入りしろ、って話もありますがね。(汗)




とにかく、ここまでは順調。
Bikeケースを受け取って外に出ると、大型のタクシーが数台ちゃんと待っており、乗り合いでHotelまでGo。

普通に観光に来てた中年カップルは、「何があるの、いったい?」と車内で聞いてきたので、

「トライスロンのレースが日曜にあって、世界中から集まってきてるんだよ。」と説明すると、

「あぁ、レースかぁ。IRONMANっていうから映画の撮影かとてっきり思ったわー。」 >>> 一同笑い

と車内で和みのひと時。




Hotelで速攻チェックインしてPickUpのためにコンベンションセンターへ。

ホストHotelに泊まったので、コンベンションセンターへも徒歩ですぐ。

時間は余裕余裕。 第2関門もここで突破。


じゃあゼッケンももらったしCO2でも買いに行くか。



CO2とはスキューバダイビングの空気ボンベを1000分の1ぐらいにした手のひらサイズの圧縮空気ボンベ。

何に使うかというと、タイヤがパンクしたときにこのボンベを使って一気に空気をいれるのです。
せっかくタイヤを替えても空気がないとレースが継続できないので、これは携帯するのが常識。

なんで持ってこなかったのかというと、フライトでは爆発の危険があるから没収されてしまうのです。
没収がどうのこうのとかよりも、持ち込むのはかなり危険。
空中で爆発したらみんなお陀仏(懐かしい表現?)ですよ、ホント。




で、当然買えると思ってブースに行ったわけですが、

「CO2はもう無いよ。」

「え、今なんと?」

「もう売り切れて島のどこにも無いから。」

「....、 マジーーー!!!」



第3関門で見事撃沈。

もうレースを途中リタイヤしたような暗ーい気持ちで、Hotelに帰ったのでありました。



続く...。