Sunday, July 22, 2012

IRONMAN LakePlacid 2012


Yagishu人生初のIRONMAN参戦記。

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Ironman Lake Placid 参戦レポート
Long and Winding Road at Lake Placid and beyond

2012722()
参加者   2500
水温 約74F
記録
Swim       2.4Mile                      1.03.59
Bike          112Mile  6.07.06
Run           26.2Mile 5.33.16
Total                                              12.57.28
T1                                                   7.31
T2                                                   5.37

「シュー、ヤーギ! ユー、アー、アイアンマーン!」
’Voice of Ironman’, Mike Reilly氏の声がゴール会場に響く。
そして、大歓声の中、オレはゴールラインを越える。

目に涙、
心に溢れる熱い想い、
これまでの日々を思い出し、しばし充実感に浸る
・・・はずだった。
でも、実際のゴールは疲労困憊。
「疲れた」ゴールの感想は、その一言が全てだった。
Race1年前(20117月)
OnlineRaceの申し込み完了。「うわ、申し込んじゃった。どうしよう。」と興奮するオレ。「自分で申し込んだんでしょ。」横であきれるかみさん。かくして、具体的な”A”レースの日程が確定。

Race半年前 (201112)
Ironmanの練習MenuWebなどで調べるも、何がええんかよう分からん。勉強も兼ねてCoachを頼むか。選んだCoachは英国紳士、元Kona FinisherRye Try ClubFounderでもある。顔見知りということもあり、彼に頼むことにした。
12月からCoachの作成するPlanに従い、トレーニング開始。開始直後、自分の練習メニューと、Rye Tri Clubのメニューがほとんど合わないことに気づく。うーん、トライアスロンを通じてClubの面々と親交を深めたかったのだが、こりゃ無理だな。かくして、一人で練習する日々が始まる。

20121-3
冬場もトレーニング継続。しかし、どうしても室内のBikeのトレーナーは退屈で仕方ない。2月の晴れたある日、屋外Bikeを強行。しかし、あまりの寒さに1時間でギブアップ。家に帰った時には、ボトルのスポーツドリンクが凍ってた。後でかみさんに聞いたら、体感温度は-10℃だったらしい。あきれるかみさんから一言。「別に命をかけてトレーニングせんでもええんとちゃうの?」全くその通りである。

20124-6
少しずつ気温も高くなり、屋外トレーニングも快適に。Trailコースの山に生える木々も日に日に緑が濃くなっていく。そして、それに従い、週末のトレーニング時間も増えていく。それに比例して家族のストレスも増えていく。ピーク時は週末のトレーニング時間が6時間/日に到達。以下、そんなある日の会話。

かみさん「ふーん、明日もまたトレーニング?ふーん。」
(「ダメ」とは決して言わない。そして、それが一番怖い。。。)
娘「えー、おとーさん、またトレーニング?いやだー。行かないでー」
(これが一番切ない。。。)

長男「おとーさん、努力家なんだね」
(これはちょっとうれしかった。)

そして6月。Ironman前哨戦としてRev3 (Half Distance) に参戦。練習の成果を試すべく、意気揚々とRaceへ。が、見事Runで撃沈。なんでやねん。。。力不足かNutritionの失敗か。原因分らず。意気消沈のまま帰宅の途へつく。

Race1週間前
1週間前の週末直前の金曜日夜。かみさんにいつものごとく「今週末の予定は?」と聞く。するとかみさん、「だってどうせトレーニングでしょ。半日いないじゃない。どこも行けないじゃない。」とごもっともな返事。テーパーで練習メニューが軽いこともあり、練習を早朝に終わらせ、日中は果物狩りを敢行。かみさんご機嫌。ということで家族チューンナップ無事終了。
体調の仕上がりは良好。しかし、全く緊張していない。人生初のIronman Raceを控え、ええんか、これで?そういえば、体操五輪代表の内村航平君も、緊張しないらしい。そうか、まぁええや。日本を代表するスポーツ選手と自分を同一視、自分に酔うことで納得させる。

Race2日前
私、妻、子供×3人、私の両親の計7人の大遠征隊を編成。我が家の白ちゃん号こと、Nissan Questに乗り込み、一路、Lake Placidへ。往路車中は映画「タイタニック」のDVDで大盛り上がり。(当然オレは運転。画面は見ることできず、音声のみ。)
運転中のオレ「この映画ってさ、結婚する前にデートで観に行ったよね?」
かみさん「え?そうやったっけ?」
オレ「覚えてへんのかい!」
・・・まぁ、かみさんが覚えてて、オレが忘れるよりはええか。平和な車中が続く。

映画タイタニックがEndingを迎えるころ、無事にLake Placidへ到着。Athlete Check Inを済ませ、宿泊先のMotelへ向かう。Motelの敷地内にあるPoolを見た子供たちの目が輝く。到着直後、子供たちはPoolへ。オレはSwimコースの湖で1Lap泳ぐ。

Race前日
朝、Short Brick。体調良好。午後、Bike Check In。・・・いまだ緊張感無。ええんか?

Race当日
結局、当日朝を迎えても緊張感なし。特別な高揚感もなし。淡々を決めておいた手順をこなす。Start会場へ向かう。いつものルーティーン通りにストレッチを行い、集中力を高めていく。

Swim
いよいよスタートのときを迎える。早々に水に入り、図々しくもスタートライン中央最前線に陣取る。Washing Machineと形容されるスタートがどんなものか、試してみよう。スタートが近づくにつれ、他のAthleteも集まってきて、多少ビビる。
E:\20120722IMLP\Pictures\start1.JPG
「ドカァーン」バズーカ-が鳴り、一斉スタート。
多少、体の接触はあったが、想像していたほどではなかった。蹴られたり、殴られたり、沈められたりすることもなかった。周囲のAthleteがたまたま紳士だったのか?
しばらくしてコースの一番内側、ブイのすぐ横を泳いでいることに気づく。水面下のロープまで見えてるし。中央に陣取っていたはずが、スタート直後から斜行(斜泳?)してコースの一番内側に来てしまったらしい。まぁいいや。ロープを見ながら泳ぐ。
First Lapの中間あたりで手元時計を見ると約13分。速い!意識して飛ばしている訳でもない。どうも2500人の一斉スタートで水の流れができているらしい。
大きな泳ぎ、Streamline、ヘッドダウン、手の入水位置、ストローク数、いつものチェックポイントを確認しながら泳ぐ。途中、流水プールで泳いでいるような錯覚に陥る。こりゃ楽ちん。夜の9時からプールで一人、疲れた体に鞭打って、眠気と闘いながら500yardとかのインターバルをやってるよりよっぽど楽しい。
そうこうしている内に1Lap2Lapとあっという間に終了。えー、もう終わりかよ。思わず口に出てしまった。
Swim Upの様子。私は写ってませんが。
E:\20120722IMLP\Pictures\Unzip\0206_00140.jpg
T1
Wetを脱がしてもらい、トランジションへ走る。両側に観衆ぎっしり。この雰囲気が大好きである。数人の知り合いから声がかかる。「ShuGo!」手を上げて応える。着替えた後、トイレで小尿。すっきりしてBike開始。
E:\20120722IMLP\Pictures\Unzip\0206_04254.jpg
Bike
Over paceにならないこと、Pushしないこと、Body Positionに気をつけることを意識。
前半は下り坂が続く。後でメーターをみたら、Max 47Mile/Hだった。恐るべし。
しかし、そんなオレを抜いていく輩もいたから、彼らは60Mileか???恐るべし。
下り坂の途中で救急車を発見。怪我に備えて待機してるのか。恐るべし。。。
↓下り坂でエアロポジションを維持するのは怖かった。。。
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Aid Stationで横を走っていた兄ちゃんが転倒。顔を地面に打ち付けている瞬間を見てしまった。ボトルをもらうときにバランスを崩したらしい。オレも気をつけよう。。。
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1st Lapの前半はどうしても集団になってしまう。時々、Officialが来て散らばるようにAthleteに促す。・・・って言われても、こんな集団でどないせぇ、っちゅうねん。あるAthleteが中央線を越えたということで、Penalty Cardを出されてた。他Athleteへの見せしめの意味もあるのか。うーん、ちょっとかわいそうな気もする。

1st Lapの後半、Rye Tri ClubJaromeに抜かれる。「あれが、10時間台の走りか・・・」ついていく気もなく、見送る。40Mileを過ぎて少しずつへばってくる。

1st Lapの最後に街中に戻ってくる。上り坂の両側にぎっしりと観衆が埋めつくされており、Athleteが通る度に大歓声が上がる。
「これは応えなあかんやろ」と手を上げるオレ。
「うぉ---!」上がる歓声のボルテージ。

調子に乗って手をグルグル回すオレ。
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「うぉ---!」更に上がる歓声のボルテージ。

「めっちゃ、ええ感じや。」更に調子に乗って、右手をフル回転させるオレ。
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「うぉ---!」歓声最高潮。
オレの幸福度も最高潮。「トライアスロンやってて、良かったぁ---。」

歓声に元気をもらって2nd Lap突入。

2nd Lapにはいってしばらく、登りでシャカリキさんらしき人に抜かれる。「これが11時間台の走りか・・・」あえなく見送る。その後の下り坂で一瞬、追いつき、「シャカリキさん」と声をかける。しばらくしてまた抜かれ、遠ざかる背中。ここで追うと、Runでつぶれる。あえなく小さくなっていく背中を見送る。
↓カメラに向かってピースサイン。でも、実はかなりへばってます。
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2nd Lap後半はかなりバテた。暑い。水分摂取量が格段に増える。途中、ボトルの水がカラになり焦った。脱水症状になる前にAidで水を確保できて一安心。Race前の計算なんてあてにならない。天候・体調次第で調整する必要があることを知る。

T2
ようやくBike終了。テントで着替えてRunへ出発。トイレに行くが、なかなか尿が出ず。既に脱水症状気味。
Runに向けて出発。このときは元気だった。(ゴールではありません。)
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Run
Runの出だしはとにかくPaceを抑え、体の負担を減らすことを意識。Rev3Run開始直後の 吐き気・しゃっくりで撃沈した経験を活かす。おぉ、いけるぞ。しゃっくりが出ない。えー感じや。最初の1mile通過。手元時計で7分台。速過ぎる、ちゅうねん。自分に突っ込みを入れてPace自重。
↓まだ元気なとき。
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しかし、徐々に落ちるペース。鈍る足。募る疲労感。
そしてお約束の、、、
陥落(涙)
失望感とともに歩く。

もう認めざるを得ない。Nutritionに問題があるのではなく、
Runを走りきる力がないこと」を。
納得してしまった。(レース中に納得すんなよ。。。)

しかし、あきらめたらあかん。気持ちを奮い立たせて再度走り始める。Body Positionを意識する。Powerではなく、Body Balanceで少しでもPace Upを試みる。沿道の家族を見つける。ハイタッチ。そういえば、家族とハイタッチするの人生初めてやな。みんな、炎天下の中で待ってたはずなのに、とても良い笑顔である。あぁ、幸せ。

かくして、1st Lap終了。しかし、え、まじ?まだ半分?これから13Mile走るの?次回から、Swimの距離を2倍にしてくれていいから、Run半分にしてくれへんか?

2nd Lap突入。もう胃は水しか受け付けない。なんとか歩かないようにヨチヨチ走る。その横を背の高い兄ちゃんが早歩きで追い抜いていく。くじける心。

20Mile経過。突然嘔吐。
「すっきりーっ!」(女の子がそう叫ぶ、そんなCMなかったっけ?)
胃液すら出なかったけど、とにかくリフレッシュ。少しペースを上げて再び走り始める。

そして、ようやく、ようやく町に帰ってくる。ゴール会場に戻ってくる。一瞬、これまでのトレーニングの日々が頭をよぎる。目が熱くなる。会場の家族をみつける。やっと帰ってきました。お待たせしました。家族から旗を受け取る。




そして、ついに、あのアナウンスを受ける。
Shu, Yagi, You are Ironman!
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疲れた。
あー、疲れた。
あー、疲れたぞー。

ゴールの後は何も思い浮かばなかった。ただ、「疲れた」という言葉をつぶやいてた。



NY州の小さな町、Lake Placid。人口2600人。
そこで開催されるIronman Race。参加者約2500人。参加者、運営者、ボランティア、応援を入れると、この期間だけ人口が数倍に膨れ上がる。今年で14回目のRace。町をあげてのお祭り。
その最高の舞台に立てたこと、家族、特に子供たちにその姿を見せることができたこと、そして完走できたこと。オレって幸せなんやろな、と思います。


Sunday, July 8, 2012

AMICA IRONMAN 70.3 RHODE ISLAND 2012

ボブさんの初Half Dsitance!

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AMICA IRONMAN 70.3 RHODE ISLAND
July 8, 2012 | Providence, Rhode Island | America
[結果] 05:35:44 (Age30/118  overall242/1000)   swim    bike     run       T1    T
 00:43:06  03:06:11  01:38:30      5:16   2:41

 
[総括]
 Swim
bikeも練習未経験の距離。暑さそうだったのでrunではBoston惨敗の悪夢が頭をよぎる。
 
おまけに初一人遠征。ということで、
まずは自力で帰ってこれる体力が残すことが今回の最低限の目標。

 
スイム:あいかわらずのゆっくりペース。水が綺麗で気持ちよかった。少しレース慣れしてきたかな。
 
バイク:初体験の距離にビビリすぎで少し慎重にいきすぎたかな。
 
ラ ン:暑くて心肺はバクバクだったが、脚は最後まで元気だった。うまく走れた。

 
怪我、トラブルもなくゴールできて大満足。綺麗な場所、景色で最後までレースを楽しめた。こんな楽しいことはやめられないね。
 
しかし、ランで余裕があるということはバイクもスイムも力が発揮できてない裏返しか?という疑問も。

 
[詳細]
 Swim 1.2mi.(1.9k) 00:43:06
Age62
 
・ビーチとしても開放している綺麗な池を1周するコース。Liverty
 swim
stamfordとは比べられないくらい水も美しい。この環境を求めてトライアスロンを始めたんだ。
 
水温が高く、ウェットスーツ着用は表彰対象外となったためにほとんどの人がウェットなしで。
 
もちろん私もウェット無しで。なわけはなく、ウェット着用を選択し一番最後の20人ほどの小規模ウェイブをスタート。
 
最後のwaveのいいところはギリギリまでトイレにいける。頻尿気味の私には非常にありがたい。
 6
時スタートから1時間おくれの7時スタート。既に気温が高くなり始め、バイクとランのことを考えると憂鬱な気持ちでスタート。
 
人数が少ないので少し時間がたつとブイからはなれて一人きりになってあらぬ方向に。これはいかん。
 
そのうち、近くを泳いでいた平泳ぎのスイマーを発見。平の人はさすがに方向間違わないだろうと思い、このスイマーを目印にしばらく泳ぐ。
 
さすがにクロールの私のほうが早く平の人を突き放すと、またあらぬ方向に。結局、平泳ぎスイマーと並走しながらゴール。

 T1
 5:16  補給Gel1
 
最後尾なだけにT1はがらがら。すぐに自分のバイクがみつかる。こりゃいいなあ。
 
ハーフだから更にゆっくりでいいだろうと勝手に決めつけウェットをきれいにたたんみ、Gelを一つ食べてからスタート

 Bike 56mi.(90k) 03:06:11      
補給 Gel× 2  Powerbarスポーツドリンク
 
練習での最長距離が80Kだったので、結構ビビリながらスタート。バイク終わった後に廃人みたいになっていたらどうしよう。
 
前回同様、後ろにあまり人がいないので結構抜かせる。こりゃ快適。
 
しかし、前半、上りが多くサイクルコンピューターが壊れているのか思うくらい距離が進まない。
 
半分過ぎたあたりから、なかば諦め気味で気持ちも落ち着き、ペースもつかめてきた。
 
無心になって機械のごとくバイクを漕ぐ。いつも張ってくる左膝外側も今日は大丈夫そうだ。
 
田舎を走るコースで適度にアップダウンはあるものの、木陰も多くあまり暑さも気にならない。
 
廃人になることもなく最後のランに向かう気持ちは残っている。よしこの調子でランへ。

 T2  2:41
 
ソックスを履こうとした瞬間、左足の股関節がつる。
 
何度がトライしてやっとのことでソックスを履く。
 
動揺したのかバイクグローブをつけたままランに行くハメになった。結構ジャマだった。

 Run 13.1mi.(21k)
01:38:30Age30)    補給 Powerbarスポーツドリンク
 
最初の1,2MILEにいきなりだらだらとした上り坂がある周回コース。これは2周目ののぼりがつらいなあ。
 
しかも市街地コースなので日陰が少なくつらそうだと思いながら走りだす。

 
つった股関節はなんともなく快調だ。いつもより気をつけて足に負担をかけないようピッチ走法を心がける。
 
設定Pace730としていけるところまでいってみよう。
 
普段のMarathonでは心肺機能は十分余裕あるけど脚が動かない、疲労が脚にくることが多い。今日は逆だ。
 
脚は元気だが、暑さのため心肺はバクバク。無理しないように慎重を期す。
 
二周目の7,8MILEあたりの上りはつらくペースが落ちたが、最後まで設定に近いペースで走ることができた。

 
(余談)
 Powerbar
のスポーツドリンクがオレンジマンゴー味でキンキンに冷やしてあってすごく美味しい。
 
いつもMarathonの時にゲーターレードで後半、気持ち悪くなる私だが、こいつは気に入った!