Sunday, December 8, 2013

IRONMAN COZUMEL 2013


別にリピーターってわけじゃないんだけど、何故かトラ・ロング歴4年のなかで3回もこのIronman Cozumelに出ることに。


今年はいろいろあって、8月末のIronman Louisvilleに出るつもりでトレーニングも減量もそれに向けて調整していたのだけど、出発の3時間前にまさかの会社からのコール。

はぁ、、、ま、仕方ないけどさ。

そういえば去年も仕事でメキシコに缶詰にされて全然トレーニングできないままIronman NewYorkに臨んだ。で、シーズン終了はこれではあんまりだと思ってCozumelにいったのだった。


って事で 今年もそんな感じで ”かけこみ寺” よろしくIronman Cozumelに参戦したのであった。



レース自体については過去の
http://trinewyork.blogspot.com/2012/11/ironman-cozumel-2012-swim.html
をご参照あれ。

なんだったら感動の?初Ironmanレポートの
http://trinewyork.blogspot.com/2010/12/ironman-cozumel-2010-swim.html
もどうぞ♪


今回は来年出るそーちゃんや、もしかしたら日本から参戦の皆々様に向けてちょっとしたプチ情報も混ぜてご報告。



まずはSwim。

CozumelのSwimは正直簡単ではない。
というか去年と今回が大変だった。
やっぱ海ということもあって天候にも左右されやすいし、多少なりとも潮の流れが影響してくる。
去年は見た目普通だったけど、コース折り返しのAgainstが非常にきつくて1:45もかかってしまった。
全体では2割がSwimでカットオフになったらしい。

今年はというと、去年にも増して海が荒れていた。
荒れてるどころでなくって、大型船以外は出てはいけないってCoastControl(?)からのお達しがあったくらい。

「ま、マズイ。今年こそSwimでカットオフか。。。」

と思っていたら、レース前日に開催者からUpdateが。
「距離は3.1kmにしてコースはAgainstが無いように一直線で!  スタート地点変わるからね〜♪ 」


なんや、その半端な距離設定は!!!


ま、わたしのようなリピーターはいいけど、人生初のIronmanが実は距離が短かった、、、ってのは何かスッキリしなくてかわいそうだなぁ。

きっと去年ブーブーブヒブヒって文句言われたんだろうなぁ。
でも、350mくらいちょっと北に上がって折り返せば700mになるぢゃん。
そーすればよかったのにね、って後から村越さんと語り合ったのであった。

言いたいことは、つまりはSwimはその年のコンディションでえらい違うって事ですわ。




あ、そうだ。これ言っておかないと。

Bibは早く申し込んだ順に若い番号になって、若い番号ほどBikeマウントの地点に近いのである。(つまりは有利なのね)
私のような申し込み最後っぺは着替えテントの近く。
一般的な碁盤の目にバイクラックが並んでるわけでなく、ChakanaabPark内の四方に広がる歩道に沿ってラックがセットされてるので自分がどこだったらよーく覚えておく必要アリ。

あと、朝トイレはテントに直行すべし。
外のは長蛇の列だけど、T1テント内のは穴場。

バイクテックはそこそこ列だけどまあ普通に朝行けば長く待たなくても空気入れてもらえる。
あと回りにもいっぱいポンプ持ってる人います。


とめどもなくいろいろ書くけど、ダウンタウンのHostHotelからSwimスタートへは無料バスが出てて10分くらい。
あと、ホストホテルに泊まってなくてもバスは乗ってもよい。
ホストホテルであるCozumel Hotel&ResortはFinishLineからもExpoからもWalking Distanceなので便利です。Bikeテックも常設。
今年は私は安いBarracudaHotelってとこに泊まった。FinishLineの真向かい。安ホテルだけど冷蔵庫が着いていたのが◎。
裏で勝手にPracticeSwimも出来る。




バイクコースはといいますと、割合Aid Stはあって、今年は貰った水全てが氷水で非常にリフレッシュ。
マーシャルは頻繁にオートバイで廻ってはいるけど、余程あからさまでない限りカード出さない、かなぁ。
一人前方でずっとコースの左をずっと走ってる人にイエロー出してるの見ただけ。
みんな結構真ん中とか左とか堂々と走ってるので右抜き強いられる時もあり。でもそんな時はマーシャルには注意ね~。

1周の1/3は海風コース。いつ乗ってもきつい。これが3回だと最後はかなりウンザリ。
3周回のバイクが終わるとボランティアがバイクを受け取ってくれてT2テントへ。
今回自分のRunバックが見つけずらかったのだけど、少年がすばやく見つけて渡してくれた。
やるなぁ、Cozumelの高校生。※高校生がボランティアしてくれてるのだ

T2からランコースはすぐそこ。



いつも最後が辛いのは栄養が足りてないからだと思い、今回はチョコレートをランバッグへ。
Ziplockに板チョコを一枚分割って入れておいた。
前日にバッグはチェックインなので、当然メキシコの空の下ではチョコレートソース状に。
で、どうやって食べたかというと、Ziplockの隅を食いちぎって、チューチューと食べた。
でも穴が大きすぎて握った手もドロドロに。最後まで食べずに一気に流し込んでポイした。あー、水が飲みたい。


ランは微妙なUpDownはあるけど、ほぼフラット。
いつも応援がすごい。
日本人の応援も毎年必ずいる。
「がんばって!」って日本語で声かけられると、恥ずかしいとこ見せられないなって気持ちになる。

ランも3周回。
面倒なことに距離の表示が殆ど無い。
だから1周目でどれだけかかったか、でペースを見るしかない。
今回は最初を結構押さえてイーブンで走ったのですごく辛いことはなく、自分では3時間30分ペースで走ってるつもりでいたけど、何のことはない3時間50分ぐらいだった。
去年のポジティブ走のほうが最後は辛かったけどタイムは全然良かった...。



ランコースで要注意なのが、後になるほどAid Stがお店じまいしてしまい段々数が少なくなること。
これは多分高校生たちがボランティアしてるからなんだと思うけど。
あと道も暗くてちょっと淋しい気分になる。

それでも「コーク!」って叫ぶと、「Here! Baby!」っておっちゃんが暗い中で渡してくれる。
こんなシーンで、やっぱりボランティアの人たちにはすごく感謝。



そうだそうだ。これを言っておかないと。
気温は毎年だいたい華氏85度くらい。そんなにすっごく暑くない。
今年はバイクでも雨が降ったこともあって比較的涼しかったけど、ランですごく暑くなりちょっと熱中症気味になってしまった。
しかーし、ラン後半でまた大雨が降ってクールダウン。これこそ恵みの雨。

そうはいっても背中の皮が1週間後にすべて剥けたので、やはり日差しは強いのであーる。
気をつけましょう。


Finishしたらメダルと貝殻のペンダント。
ご飯はピザとカップヌードル。今年はちょっと食べてみようと一口ピザを口にいれたけど飲み込む気になれずペッ。

BikeとバッグのPickupはすぐお隣のスーパーの駐車場なのでそんなに歩かなくても済む。
去年はバックが無造作においてあって探すのが大変だったけど、今年はBikeと一緒にラックにかけてあった。



うちのホテルからはFinishLineのアナウンスが丸聞こえなので、ベッドで固まったままずーっと聞かされていた。
たまに団子になってゴールしたのか、アナウンスの人が早口で「xxx、You are an Ironman」って連続して言ってるのが笑えた。

で、12時で終わりなレースだけど、もう間に合う人がいなかったのか、11時45分ぐらいにはもうアナウンスも聞こえなくなった。


あー、今年のIronmanも疲れたよ~。

でも、楽しかったさ。





追記:
他人の表彰には興味ないのでAwardには行ったことないけど、今年は一応RollDown来てみた。
AwardはPlayaMiaという新しく出来たWaterParkでダウンタウンから車で15分くらい。片道Taxiで$15。(PastaDinnerもここ。Dinnerは無料バスあり)
RollDownは珍しく45~49Femaleの枠でも2つあった。COZUMELはEuropeanが多いのと女子の参加率が他より多いかも。残念ながら6位の私までは到底回ってこなくて、女子全体でも1枠しか回ってこなかった。逆に男子はヨーロッパからハワイは遠いから行かない人も多いみたいで結構RollDownがあった。

Awardは枠で上位3位がでっかいM型のトロフィー?をもらっていた。
表彰台に上がれてもKonaのspotが貰えないのは、何だか切ないな。
でも、取り敢えずはあの表彰台にいつか上がれるように目標設定しよう。

ちなみにこれまで70回Ironman完走した女性も特別M型トロフィーもらってた。
IMスタンプラリー中の村越さんに朗報♩






Monday, December 2, 2013

Ironman Florida 2013 @ Panama City Beach, Florida -ラン編-

時間通りにバイクを終えられたことで、不安は既に無くなっていた。まだまだエネルギーも気力も充実している。心配していた足の痙攣も起きなかった。行ける!

ランアウトのアーチを潜った所で嫁が待っていてくれた。

Honey! You look great!!


いい所で待っていてくれた。気合が入る。

ランコースは、Panama City Beachから、Grand Lagoonの先端にあるSt. Andrews State Parkにある10キロの折り返し地点までを2周する周回コースだ。速いトライアスリートは、既にレースを終えたり、2周目の周回に入っていた。でも自分はあくまでマイペース。26.2マイル(42キロ)を、7時間で走れば完走できる。自分は2年前に同じ距離を4時間20分で走ったことがある。コンディションも悪くない。正直楽勝だと思った。


でも流石にスイムとバイクの後のフルマラソンは、ただのフルマラソンとは違った。最初の1マイルのサインがやけに遠く感じた。これがあと25回かと思うとウンザリする。とりあえずマイル13分位のゆっくりペースで最初の10キロをこなした。St. Andrews State Parkの折り返し地点だ。時計は午後620分。このペースで無理せず走れば、6時間以内に走れる計算だ。

サマータイム中の11月の日の入りは6時前。辺りは真っ暗だ。周りのランナー達はヘッドライトを用意している。こんな時間までレースした経験は無いし、これは準備不足だった。

折り返し地点を過ぎた辺りで、考え方を少し変えてみた。10キロといえばセントラルパーク一周、Run for Japanの距離だ。これがあと3回か。そう思うと、少し気が楽になった。

1周目の周回が終わってゴール付近に戻ってきた。ゴールでは「You are an Ironman!!」のコールと歓声が鳴り響いている。周回コースの折り返し地点で、また嫁が待っていてくれた。

Honey! You are doing great!! You are doing 13-15 min. pace.

どうやらアスリートトラッカー(aka Husband Tracker)でペースを見ていてくれたらしい。また気合が入った。

折り返し地点で、Special Needバッグを受け取る。中身は前回と同じく、サンドウィッチ、りんごにバナナ。サンドウィッチはパスして、歩きながらバナナとりんごを食べた。時計は午後750分。ハーフマラソンの距離を残して、残り時間は4時間とちょっと。大丈夫だ。完走できる。

最後のハーフマラソンは、流石に疲労が出てきた。一番心配していた腿の痙攣はついに起きなかったけど、足の裏が麻痺してきた。でも体力はまだ余裕がある。バイクでの補給が効いているみたいだ。とりあえずマイル15分を維持できるペースでひたすら前に進む。15マイル位で強烈な睡魔に襲われた。

「おっしゃっ!!と、自分に気合を入れる。周りのアスリートは相当ビビッていたけど、レース中だし眠っている場合じゃない。

午後9時半、ラスト10キロの折り返し地点。まだ時間には余裕があるけど、1周目よりはペースが落ちてるみたいだ。

最後の10キロは、走ったり歩いたりの繰り返しだった。でも、ラスト2マイルでフィニッシュラインからの「You are an Ironman!!」のコールが聞こえ始めて、また走り出した。沿道の応援が増えてきた。長かったレースも、もう終わりだ。

最後のコーナーを回ってフィニッシュのアーチが見えた。去年ニューヨークではじめて見たIronmanのフィニッシュラインだ。大音量の音楽と盛り上がった観衆が迎えてくれた。両手を広げ観衆とハイタッチしながらアーチに飛び込んだ。

SOTARO MISAWA, YOU ARE AN IRONMAN!!!

去年ニューヨークではじめて聞いた、あの台詞を聞いた。今回は特別だ。なにせ自分が主役なのだから。

タイムは16時間12分。決して良いタイムじゃないけど、自分にとっては完走したということが重要だった。

メダルを受け取ろうとしたら、アナウンサーに引っ張られてフィニッシュアーチまで連れ戻された。初めての完走を祝ってもう一度コールしてくれるという。

ゴール付近の観客とアナウンサーに、もう一度「YOU ARE AN IRONMAN!!!」の大合唱コールをしてもらった。

フィニッシュエリアのすぐ外で嫁が出迎えてくれた。
今回のレースでは要所要所で、応援してくれていた。
本当にありがとう!


初めてのIMレースの感想は、とにかく長かったということ。
レース直後は、正直もう二度とやりたくないと思った。
でも今は、フィニッシュの強烈な印象を思い出して、ビデオや写真を見返して、またやりたいという気持ちがウズウズしている。

今度やる時は、もっと練習してタイムを縮められるだろうか?
もっと強くなれるだろうか?
次のフルのレースは、来年7月のIM Lake Placidだ。

IMコースの中でも特にキツイといわれるこのコースでどこまでできるのか、来年も楽しみだ。

Ironman Florida 2013 @ Panama City Beach, Florida -バイク編-


バイクコースは、Elevation Gain991ftのフラットなコース。初IM挑戦の地をフロリダにした一番の理由だ。予想通り走りやすい。トランジションの様子から察するに、相当遅いスタートだけど、自分には関係ない。完走するために自分の走りをするだけだ。



バイクパート一番のテーマは、足を使わないこと。前回タフマンのバイクコースで調子に乗ってギアを重くしてバイク後半に腿が痙攣して、ランでまともに走れなかった苦い経験が頭をよぎる。そしてもう一つのテーマは、補給。タフマンでレース後半に腿が痙攣し、ランで脱水症状になった一番の原因は、水の飲み過ぎが原因の電解質不足。汗で電解質を失った体で多量の水を摂取すると、体内の血液や体液がどんどん薄くなる。電解質は筋肉の神経系の伝達物質だから、電解質が不足すると神経伝達にミスファイア(痙攣)がおきる。これがレースで足に痙攣が起きるメカニズムの一つらしい。今回のレースではその教訓を生かして、HammerEndurolyteを用意した。15分ごとにゲータレード等のスポーツ飲料水を3口、30分後とに100カロリーのGelとEndurolyteで補給した。真水は携帯していたけれど、基本一切飲まずに、口をすすぐだけ。このプランを忠実に実行した。



IMのレースの凄いところは、ボランティアの数が半端無く多いということ。レースブリーフィングによると、今回のボランティア参加者は3000人近く居るらしい。アスリート一人につきボランティアが一人居る計算だ。本当に感謝感謝だ。


バイクコースでは、112マイルのコースに計10箇所エイドステーションが設けられている。なんて手厚いレースなんだ! バイクコースでは、この10箇所のエイドステーション全てでいったんバイクを降りて補給した。急ぐ必要は無い。自分のペースを保つだけだ。

午後1230分、56マイルの折り返し地点にたどり着いた。予定通りのタイムだ。足の疲れもそれほど感じない。「完走できる!」と確信した瞬間だった。4時間で折り返す予定だったバイクコース前半を、3時間半で終えたわけだから、T215分としても計算上は15分余裕がある。



折り返し地点を回ったところにあるエイドステーションで、今朝預けたSpecial Needバッグを受け取る。中にはハムサンドウィッチ、りんごとバナナが入っている。とりあえずサンドウィッチを手にとってはみたものの、とても喉を通りそうもない。あきらめてバナナとりんごを食べる。15分のマージンをフルに使って補給して、トイレも済ませた。

バイク後半はやはり疲れが出始めたのと、ロングライドでいつも悩まされる手のひらの痺れに悩まされた。愛車がTTバイクではなくロードバイクだからか、ただ単に姿勢が悪いだけなのか? ロングライドに出るといつも決まって手のひらが先に悲鳴をあげる。最近搭載したエアロバーは、やはりしっくり来ないので殆ど使っていない。エルボーパッドに手を添えて騙し々々バイクパートを終えた。時計は、午後440分。予定より5分早く帰ってこれた。

トランジションで約15分、補給とトイレに費やして体力を回復させた。午後455分、予定より5分早くランをスタートした。

Sunday, December 1, 2013

Ironman Florida 2013 @ Panama City Beach, Florida -スイム編-


IMレースは初めてで慣れないことが多かったけど、一番戸惑ったのがトランジションの手順。今までのレースだと、基本的に自分のギアはバイクの傍にセットアップしてその場で着替えるのが普通だった。IMのレースでは、「Bike Gear」、「Run Gear」という名前のバッグを二つ用意して前日のうちのチェックイン。前日が大雨だったから、とりあえず当日の朝にトランジションに入って、袋の中身をチェック。大丈夫、二重の袋にして縛っておいたから濡れてない。


フロリダまでついて来てくれた新妻に、今日のレースプランを話す。

「このレースの制限時間は17時間。朝7時にスタートして深夜0時までにゴールへ帰ってくれば完走できる。スイムは、ハーフを40分以内で泳げたから多く見積もっても1時間45分あれば泳ぎきれる。T1を含めて2時間以内でバイクに入れればOK。ランは、2年前に走ったフィラデルフィアマラソンが4時間20分だったから、レース後半の疲れや足の痛みで最悪のコンディションだったとしても、7時間あれば歩いてでも完走できる。一番の問題はバイクのタイム。一番経験値が低い上に、112マイルという未知の距離で自分の体に何が起こるか予想できない。スイムとランで合計9時間だから、バイクに当てられるのは8時間。55マイル付近にある折り返し地点に午後12時半までに着けるか、T2を終えて午後5時までにランをスタートできるかで完走できるかが決まる。」

2013年のIMフロリダSwimスタートは、自己申告のタイム毎に横に並び、砂浜から一斉にスタートするという方式。

タイムの早い人ほどコースの内側に近い位置からスタートし、遅い人ほどコース外側からのスタートになる感じだ。

この方式だと、スタート時に自分のタイムに近い人とスタートするから、後ろから早い人に引っ掴まれたり、前にいる遅い人にキックされたりする危険が減るらしい。グッドアイデア! 2.4マイルの自分のタイムは良く分からないから、とりあえず1時間40分のグループの最後尾に陣取った。

午前7時、大砲の音とともにスタート! 3000人のトライアスリートが一斉に海へ向かってダッシュしてレースはスタートした。

Panama City Beachはエメラルドグリーンの海水と白い砂浜が印象的な風光明媚な観光名所だ。だが今朝に限ってそんなことは関係ない! 3000人の成人男女が群れを成して沖を目指すわけだ。付近に生息するウミガメやエイには、さぞ迷惑だったことだろう。

さて、無事スタートを切った自分は左手から朝日を浴びながらようやく周囲の様子を把握し始めた。後ろには余り人が居ない。前方には蛍光ピンクとグリーンのキャップがひしめき合っている。ターンする場所に赤いブイが浮いているはずだけど、まだ見えない。「自分のペース、自分のペース」と自分に言い聞かせ、はやる気持ちを落ち着ける。リラックスしたフォームで1時間半泳ぎ続ければ、フィニッシュできるのは分かっている。

1周めのループが終わったところでタイムを確認する。午前7時50分。よし、想定内のタイムだ。疲れは殆ど無い。自分のペースでやれてる。

2周目も殆ど疲れずに難なくクリアできた。時計は、午前840分。よし、予定より5分早かった。




Bike Gearのバッグを受け取り、トランジションエリアへ。

IMのトランジションは初めてだけど、男女きちんと別れていてパイプ椅子まで置いてある。男女別れているから、ふりチンで着替えている人も居る! レースプランでは9時にバイクをスタートできればOK15分もある。ジェルと水分を十分とってトイレを済ませて、15分間キッチリ休んでから外へ出た。IMのレースでは、ボランティアがバイクを取ってきてくれる。勝手にヘルメットの番号を伝言ゲームよろしく大声で叫びあって、バイクをとってきてくれた。午前9時、バイクスタート。

Friday, November 8, 2013

Ironman Florida 2013 @ Panama City Beach, Florida -レース前編-

レース前編

2012年11月、Run for Japanの最中にクボタマさんに誘われたのかそもそもの始まり。

「そーちゃん、一緒にフロリダアイアンマン出ない?」

ボランティアをして獲得したIronman New York Cityがキャンセルとなりお流れとなった初のアイアンマン挑戦をどうしようか考えていた自分にとって、「コースがフラットだよ」という言葉は甘美な響きをもって迫ってきた。

急いで家に帰りパソコンの前でスタンバイ。
Registration開始の瞬間を逃さない為に、ブラウザの画面をリフレッシュし続けること10分。
オープンとともにエントリーを済ませた!
(クボタマさんもエントリー成功したものの、急遽帰国が決まりバイクを売却。かわりにNYCマラソンに出場したらしい。残念・・・。)



さぁ、これからが大変だ!
レースまで一年。
練習しなければ・・・

自分が練習嫌いであるということを承知した上でたてた2013年の準備プランは、『とにかくレースに出まくって経験値を上げること』。

アイアンマンまでに出た2013年のレースは以下の通り。
  • Montauk Triathlon (Olympic)
  • Lincoln Park Triathlon (Sprint)
  • New York City Triathlon (Olympic)
  • Deep Pond Triathlon (Sprint)
  • Lake George Triathlon (Olympic)
  • Westchester Toughman (Half Ironman)
結果的に6月のシーズン開始から1ヶ月に2レースのペースでレースに出ることが出来きた。これらのレースは、フォームやペースを確認したり、バイクのセットアップを変えたり、レース中の補給の知識を蓄えるのにそれぞれ役に立った。

特に猛暑の中行われたNYC TriathlonとWestchester Toughmanでは、補給・給水の失敗から熱中症と筋痙攣に襲われた苦い経験から、レース中の補給と給水のやり方を考えるきっかけになった。

ところで、今年は色々な意味で転機になった年だった。
特に、去年の暮れに出会った今の妻とは、交際3ヶ月で婚約、婚約3週間で結婚という記録的なスピードでトランジションを済ませた。
スプリントディスタンスのようなペースでここまで来ましたが、ロングのつもりで末永く仲良くやっていきたいものです。
今回のアイアンマン挑戦も含め、彼女にはこれ以上ないサポートをもらいました。
本当にありがたいです。

 

さて、Ironmanブランドのレースはこれが初めて。そして飛行機で移動するレースもこれが初めて。知らないことが多くてドキドキ。
特にバイクの移動をどうするかというのが一番の問題だった。
噂ではバラしてスーツケースに入れてしまえば、普通の荷物としてチェックインできる($25くらい)とか、できないとか・・・
でもそのサイズのスーツケースを探さなきゃいけないし、バラす作業が面倒臭そうだぞ。

次のオプションは、バイクケースに入れてオーバーサイズの荷物としてチェックインする方法。
調べたら、これは片道$200かかるらしい。
バラす手間もあるし、そもそも巨大なバイクケースを持ち歩くことになる。

こういうことは経験者に聞くのが一番、ということでシャカリキ大先輩に相談してみた。

そ:「シャカリキさん、バイクばらさなきゃいけないんですが、ペダルってどうやって外すんでしょうか?」

シャ:「・・・・・・。そうちゃん、TriBike Transport使った方が良いよ。」

調べてみたら、TriBike Transportは$325で自転車をバラさずそのままレース会場まで送ってくれるらしい。ペダルを外す必要があるみたいだけど、それもお店の人がやってくれるらしい。

これはお得だ!

結局、TriBike Transportを使うことにした。
マンハッタンでは、NYC Veloという2nd Avenueにある自転車屋さんが代理店をやっている。
オンラインで予約をして、バイクをドロップオフ。


レース2日前にペダルだけ持って会場に着くと、ちゃんとバイクが到着していた。
もちろんペダルも取り付けてくれた。
何て素晴らしいサービスなんだ!


Panama City Beachは、エメラルドグリーンの海と白い砂浜が印象的だ。
このビーチから3000人のいい大人が一斉に海に飛び込むのか・・・。

シュールだ。

Sunday, September 8, 2013

Ironman 70.3 World Championship in Las Vegas -後編-


レース当日。


朝3時45分に起床。
駐車場が混むかもしれないから早めに出ることにして、4AM に愛知県組とホテルを出た。


ザーザーザーザー...


シトシトどころではない。
本当にざぁざぁ雨が降ってるのだ。




とにかくスタートに行かないといけないので、途中でSogaさんをPickupして会場に向かった。
そのうち夜も明けてきて空の全貌が見えてきた。
ずーっと向こうまで続く雲。


T1に行ってセットアップをする。
私のタイヤは前日にWheel替えた時にしっかり空気を入れておいてくれて、しかも抜くのを忘れたのでカンカンに硬いまま。
なのでドリンクだけセットしてあっという間に準備はおしまい。
雨脚は段々強くなってきた。


前日チェックインした時のT1





Swimまでは時間がまだあったのでHiltonの回廊で雨宿り。

スタート前に愛知県組と一枚パチリ。

























- Swim -

SwimはLakeLas Vegasを泳ぐ。
Lakeっちゅうよりは、池だな。いや、むしろ沼。
ナマズとかいそうな感じ。


コースは ナマズ君と一緒に泳ぐ一周回。波も風もないので簡単なコースであーる。


今回のSwimの目標はいつもの平泳ぎじゃなくてクロールで全部泳ぎきること。
どんなに時間がかかってもいいのでとにかく平泳ぎには絶対切り替えないこと。



スタート時間が近づいてきたので、決められたAgeのところに並ぶ。
愛知県のFukuiさんSogaさん、そしてAyakoさんもみんな一緒なAge枠。もうひとり日本から来た人が同じ枠にいて、去年はすっごく暑かったとかBikeは平坦なところが無いとか、そんな話をしていた。

年寄りと女・子供は(あ、子供はいないか)先のスタートで、後ろには30-35Maleグループのでかい男たち。スタートしてすぐに上からアタックされそうだ。
遠回りしてもいいからブイから離れて泳ごう。

ナマズ沼の水は温かかった。83Fって言ってたかな。
水はハドソン川の緑とはまた違って、抹茶の粉が溶かされた感じの水。青いくさいといえば青いくさい。

入り口から泳いでスタートについた後さらに2分も立ち泳ぎさせられ、さあスタート。
プォ~ン!ってエアラッパ(?)でもなるのかと思っていたら、単にマイクで ”スタート”っていうだけだった。

端っこを泳いでいただけあってバトルには巻き込まれなかったが、泳いでいくうちに自分の枠のキャップの人がいなくなって、すぐ後ろの白いキャップが追い越していき、その後ろのグレーのキャップが追い越していき、その後ろの黄色のキャップが追い越していき、その後ろの紫のキャップが追い越していったくらいにSwim Finishが見えてきた。
45分ぐらいで終わるかなぁと思ったが、最後がなかなか到達できず結局51分かかった。
でも、全部クロールで泳いだ。

T1に行くとなんとその列には他に1台しかBikeが残ってなかった!





- Bike -


コースは国立公園の中を走るローリングヒル。Total Gain Elevationは2,500ftぐらいなので、まろやか坂が続いてるって感じかな。







Bikeの頃はまだまだ雨が強かった。
2日前にはあんなに暑くて日差しも強かったので、わざわざ濃い色のRudy Projectのサングラスを買ったのに全くもって不必要だった。

滑って転びたくないし、速い人たちがガンガン抜いていくのでおとなしく右側を走っていった。
多分15m/hぐらいなリラックス度。

本当だったら国立公園の中はこんな 風景がみれていたんだろうなぁ。



そうそう、かの高級Wheel。
ものすごくスムースである。
路面がきれいだった事もあるけど、ZIPPより全然走りがナチュラルで、まるで電気自動車に乗ってるみたい。
上り坂も筋肉に力を入れなくても大腿骨の回しがそのまま無駄なく伝わる感じ。
いやあ、このWheelあったらもうそれだけでいいかも。
誕生日に買ってほしいものを聞かれたら、絶対”Shimano C75”って言いたいな。


なので、このWheelで気持ちがよくなってきたので、後半はちょっとスピードアップ。
加速もいいんだよ、コレが!


国立公園を抜けて普通の道路、あと15マイルぐらいになるとCyclerが団子になり始めた。
そんでもって道も狭いので、抜くのも抜かれるのもちょっと難しい。

この大会はこれまで出たレースで一番マーシャルがいっぱいいた。
それだけにPenalty Tentはどこも満員御礼。
坂で抜く時にモーターバイクに乗ったマーシャルにジーっと見られることも数回あった。勿論必死こいて抜いたけど。

もう無理して抜くこともないので、最後まで無難に乗っていった。

T2が見えてきた。
Halfだけどこの大会ではボランティアの高校生が自転車を受け取ってくれて、Run用のBagも取り出してくれた。

その頃には雨もすっかり上がって、路面も乾いていた。





- Run -

もうBikeでDNFすることもないし、リラックスしてた分Runはちゃんと走らないとな。
と、心に決め走り出す。

でもやっぱ脚は決して軽くない。
「3マイルまで我慢、3マイルまで我慢、」とブツブツ呪文を自分で唱える。

コースは緩やかに下ってまた上って、下って上って、今度は長く上って長く下って(なんのこっちゃ!)、を3周回するコース。

 
 Bikeであんまり汗をかかなかったからか、走り始めてすぐに尿意が。

でも、正直止まるのは面倒。
みんな頭から水かぶってるし、えーい!どさくさにまぎれて走りションしちゃえ!

と思ったがどうもうまくいかない。
舞台が世界だけにやはりどこかで引き金が引けないのであろうか...。

なんだか落ち着かないのでやっぱトイレに行くことにした。
スッキリしたあとは何故か足取りも軽くなり、トイレに寄る事もまんざら悪くないのね、とここで新発見。


Runは3種の中でも一番の得意パートなので、いつものようにガンガン追い抜くぜ!

 と思いきや、次から次へと追い抜かれてく。
53歳のしかも太めのオバちゃんにもサーっと抜かれていく。

「あれ、あれれ?」



3周回なので、むっちゃ速く追い抜いていく人たちは多分もう2周目か最終周なのかな。
4マイル走してるくらいに速いよ。


Finish近くのサインで二股に分かれる。右はFinishLine、左は周回。
また、ここに書いてあるサインがわかりにくい!

”1st、 2nd、3rd は左”って書いてあって、そこを3回通るということは4周するっちゅう事で、え?実は4周なの?と思わせるガッカリサインなのであった。

でもどう考えても4周したらすごい時間になるから違うはず、と思って自分は走ったが、実はあれ4周した人とかいるんじゃなかろうか。

Runが始まったらすっかりお日様が出てきていたので、もわーんと蒸し暑いなかで走った。
変な細い道をカクカクと直角に数回曲がらないといけなかったりと何気に変なRunコースだった。

そうこうしてるうちに3周目の後半に入って、最後の上りふもとまで来た。
「上ったら下るだけ、上ったら下るだけ、」とまだ呪文をブツブツ。

明けない夜が無いように、下りが無い上り坂は無く、、、

ゆっくりでも上っていったら最後の下りだけになった。
そこからはもう大ステップで両手もブンブン振り回してFinish Lineに一目散。

見えた! あと30M、20M、10M、

Finish!!!!


直後にかけたもらったメダルはえらいデカいメダルだった。

いつもメダルはあげちゃうけど、これは取っておくことにしよう。

 結果は、
Rank: 50
Overall Rank: 1540
Swim: 51:37
Bike: 3:02:25
Run: 1:51:44
Overall: 5:53:49


Runはもうちょっと速く走りたかったけど、まあこんなもんかな。



最後に素晴らしいレースを運営してくれた大会関係者の方たち、2000人のアスリートに対して2000人(2直3直を入れたら延べもっと)のボランティアの皆さんには本当に感謝。
ありがとうございました!

そしてお留守番しててくれたLee(ダンナ)もありがとう。
プレゼントはWheel!なーんて事は絶対言わないからネ。


さあて、来週からまたトレーニングだぞぉ!

  



おしまい







Ironman 70.3 World Championship in Las Vegas -前編-


初めて参戦したIronman 70.3シリーズのSyracuseで8位だったにもかかわらずラッキーにもWorld ChampionshipのRoll Downが回ってきたので、ありがたーく頂くことにした。

今回はその参戦記です。


++++++++++++++++++++++++++++

9月5日

仕事がまだゴタゴタしていたけど、iPadもってってメールでなんとかすればいいや、とフライトに乗り込む。
NYからVegasは5時間以上かかって時差も3時間あるので、意外と遠い。
でも人生初のVegasなので、自然と胸は躍る。機内にはその週末にVegasであるGay Prideに出るためか若いGayのあんちゃんたちがガンガン飲んで楽しんでいた。

そして、、、
さあ着いたよ、Vegas。
空港のなかにもスロットマシーンがあったりと、あぁやっぱりここはVegas。


レンタカー、レンタカー...

結局レンタカーセンターは空港からシャトルで10分の遠いところにあった。でもやっぱりここはVegas、レンタカーセンターがすっごく大きいのだ。きっとカジノで一発当てた人たちがすっげーOpenCarなんかに乗っちゃったりもするんだろう。きっと、このセンターには他のとこには置いてない高価な車だって置いてあるにちがいない。

が、私は普通にエコノミークラスでGo。


目指す場所はVegas中心地の隣町Henderson。

ホテルにチェックインし、この日は車であたりを散策して終わる。
街はきれいで建物の色も決められているようだ。砂漠らしく茶褐色とベージュ。



9月6日

-昼-

今日はパケットピックアップをしなければならない。
ホテルで朝食を取っていると隣に日本人らしき人たち。
声をかけると愛知県から参戦しにきたとのこと。MaruiさんとFukuiさんである。
Maruiさんはトラ歴20年近くの大ベテラン、Fukuiさんはトラ2年目にしてWorldChampionクオリファイのツワモノ。
こうやって海外で日本人アスリートの人たちと知り合いになれるのは嬉しいことだ。

車も無いとの事なので、この日にあるパスタディナーに一緒に行くことにした。

Packet PickupはFinishラインと同じHerdersonPavilion。

9時過ぎぐらいに車でいったが外は既に暑い。
そして砂漠だからかPacket PickupやExpoのテントは全て外。

Packet PickupではWorldChampionshipだけあって、ボランティアの人が英語でもOK?と聞いてきてくれる。No!と言ってもどうにかなるかどうかは分からないが、確かにSpanishを話せそうなボランティアは多そうだ。

この後はTribike Transportでshipしてもらった我がBikeをPickup。
1ヶ月前に事故って曲がったままのブレーキが直っていた。きっと搬送のために預けたNYC Velo(自転車屋)の兄ちゃんが治しておいてくれたのかな。


-夜-

夜はパスタディナーとアスリート説明会へ。
今度はStart LineにあるWestinHotel。
正直、この大会はLogisticsがあまり良くない。StartとT2やFinishがすっごく離れているから、車無しだとタクシーを毎回頼まないといけなかったりと結構面倒。

途中でもう一人の愛知県トライスリートSogaさんをPickupして、Westin Hotelへ。



さて、Vegasだけあって、Opening CelemonyはSwim-Bike-Runをコンセプトとしたアクロバットパフォーマンス。かのサーカス団にでも発注したのであろうか...。


その後はIronmanの社長が出てきてスピーチをした。やっぱChampionshipだから社長がくるのかな。

ここでは社長をはじめPresentatorが、Ironmanが如何に素晴らしいかのプレゼンテーションが繰り広げられた。
世界のTopAthleteの映像からFundationで数万ドルを集めたAthlete、義足でレースに臨むAthleteなどなど。
勿論、それらの全てはPureに成し遂げられた結果なんだけど、右でも左でもなくウマでもゾウでもない自分は、なんだか宗教じみたように感じてしまいどことなく引いてしまうのであった。(一応、拍手とかはしたぞ)




アスリート説明会も終わって会場を出るとき、やっと見つけれた!
2012幻のNY Ironmanで一緒にレースしたAyakoさん。
今回は私のHotelがFinishに近いのに対してAyakoさんの滞在HotelはStartに近いとこ。ご飯とか一緒にできなかったのが残念だった。
「じゃあ、レースの朝!」とお互いの健闘を誓い合った。


夜のとばりもすっかり降りた砂漠の国立公園を後に、街のホテルにもどってこの日は就寝。




9月7日

この日はBike Check in。
ギリギリ4PMに持っていきたかったので時間つぶしに朝は又EXPOへ。
そこで愛知県3人組みに遭遇。
車が無いので自転車でStart/T1まで乗っていくそうな。




いつものように試食コーナーでつまみ食いをしてる時にふ思いついてTIMEXテントに寄る。

「ShimanoのWheelってみんな借りてるのかなぁ。」

そう、そのShimanoのC75というそれはそれは美しいCarbonWheelは、そこにDispalyしてあって値札は$3,499(一本ね)ナリ。これを私が最近入ったTIMEX Factory Teamにも無料で貸し出してくれるっちゅうメールが1週間前にきてたのである。
で、その時は”そんなもんレースの時に誰が替えるんじゃ!”と思って気にも留めなかったが、ここで値札を見て実は心が動いていた。

 「Oh, yeah。全員替えてるよ。」

TIMEXテントを見ると、FactoryじゃないMultisports Team(※彼らはマジでエリート軍団)の兄ちゃんや姉ちゃんたちが自分の(立派な)自転車のWheelを変えてもらっている。

「メールで使いたいって言ってないけど、今からでも使えたりするのかなぁ。」

「うーん、Checkinする時間にもよるけど、まだ大丈夫だよ。」




おっしゃーーーーーー!


 「じゃあ、すぐ持ってくるから!」

と、ホテルに急いで戻って自転車持ってきた。


で、


ジャジャン!

あぁ、わが愛車QRと何故か色合いもマッチ。
QRはキズキズだけどC75はピッカピカ。


でも、ここで安心してはいけない。
試走しなければ。

うーん、なんか違いがわからんなぁ。
それに何だか回転の度に後輪からノイズが。

駐車場で乗って原因を探そうとしてると、どこからか兄ちゃんがやってきて、「何かヘルプ要る?」と声をかけてきてくれた。

「なんかノイズがするんだよねぇ。こうやって乗らないでWheelまわすだけだと何も聞こえないんだけど。」

「ちょっと乗ってみて。」というので乗るとやっぱりノイズ。

「あぁ、それはExtensionとWheelのの隙間から出てるノイズだな。特に大丈夫だけど、気になるならシーリングしたらいいよ。」

「じゃあ、テープあるからやってみる。ありがとーー。」


で、テープしたら本当にノイズが消えた。


通りすがりの兄ちゃんまでもがレベル高いぜChampionship!


その足で(というか車で)遠く離れたStart/T1までBike Check inに行く。

ポツ ポツ ポツ...

あぁ、また雨降ってきた。

この週は特に蒸し暑いらしく、午後になるといつも大雨が降ってきた。ちょっとしたStormによるプチ洪水なんかも街では発生したらしい。





ま、レース当日の予報は40%だし、いつも降るのは午後後半だから、レース中には降られないじゃろ。




そしてレース前日の夜はWholeFoodsでMackenCheeseやピーツサラダなんか買って、ひとりカーボローディングして就寝したのであった。




後編に続く...。




Tuesday, July 16, 2013

2013 Musselman @ Geneva, NY


中14日でハーフを走ってきました。
個人的には今までのレースで一番つらいものになってしまいましたが、レース自体は素晴らしいものでしたので、北東部にお住まいの方であればかなりお勧めできます。

今回のレースはMusselmanというNY州の北部Genevaという町で開催されるローカルレースです。ローカル、とは言っても今年が10周年だそうで熟成された素晴らしい大会になっていました。
ただ、日本にお住まいの方にはイマイチぴんと来ないかもしれませんが、NYって実は広いんです。カナダ国境のナイアガラの滝も実はNY州。今回の場所も、有名なWoodbury Common Premium Outletsから「130マイル(200km)道なり」に行ってもまだNY州。しかもまだ目的地に着かない、という。往復890kmのドライブです。

さて、Geneva周辺はワイナリーが複数在り、また農産業が盛んな土地のようです。
町の前には綺麗な湖があり、この風光明媚な場所を堪能することが出来ます。

前日チェックインをした後のアスリート説明会は地元オペラハウス(写真1枚目)。
こじんまりとしていますが、落ち着いた雰囲気。
オーガナイザーの説明はユーモアたっぷりで会場は笑いが絶えず、とても暖かい雰囲気。
良い雰囲気でスタートできます。

さてレース。
スイムは湖を1周。スタート周辺は藻が浮くような感じ、最後は運河に入るのですがそこは水草がスクロールする手に絡むことも。それでも水自体は綺麗で泳ぐのには問題ないかな。ブイも大きいので方向を見定めるのも比較的容易です。

バイクも大きく取られたルートを1周。
農地を両手に抱えた風光明媚なフラットルート(Garminによれば550mのアップのみ)。路面は概ね日本並みにスムーズで、事前に清掃がされて石などもほぼ無し(写真2枚目)。調子が悪くなければもっと楽しかったでしょうね。
ちなみに、今回はちゃんと靴を履きました()

ランルートはアスファルトに時々グラベルが混じるコース。
程ほどのアップダウン(Garminによれば310m)。体調が優れなかった分ペースが遅くなったので、いつも以上に沿道の方との触れあいを楽しむことが出来ました。
住宅街の軒先を借りるような場所では、住民がホースを構えて「Water」と聞いてくれます。Yesなら勿論水をかけてもらえてすっきり。併走しながら応援してくれる人も沢山。一番のヒルクライムは頂上で陽気なタイコのリズムが迎えてくれます。勿論各エイドステーションは親切極まりなく、コースの分岐に立つボランティアの方々も暑い中清々しい応援を頂ける。この大会を身近においていることが伝わってくる暖かさでした。

これがローカルレースの良さなんですよね。
そしてこの大会はそれが詰まっているように思いました。
素晴らしいオーガナイズ、コース、ボランティアの方々、雰囲気。
今までで一番の経験が出来ました。
後は、もう少しアクセスがよければ、、、というのは望みすぎでしょうかね。