とりあえずBikeをケースから出して無事を確かめるのが先決、と失意のズンドコながらもHotelに戻った。
ロビーには日本人らしきグループが。
几帳面な日本人だから予備を持ってるかも、と微かな期待を込めて思い切って声をかけてみた。
「すいませーん。日本の方ですか?」
「そうですよ。」
「つかぬ事伺いますが、予備のCO2持ってらっしゃったりしませんか?もうコンベンションには売ってなくって。」
「あー、持ってないですねぇ。すいません。」
「あ、分かりました。どうもー。」
彼らの話によると、CO2がゲットできなかった人が続出で、説明会の時に開催者側が糾弾されていたそうな。
そりゃあそうだろて。
みんな飛行機でくるんだから、誰も持って来れないし。
十分在庫もっとくのが当たり前田のクラッカーもいいとこだよ。
コンベンションセンター
で、また気を取り直して部屋に戻り、BikeのケースとWheelケースを恐る恐る開けてみた。
「どこも壊れてない。良かった~~。」
と、気分は半分リカバリー。
実は出発前にもハプニングがあったのだ。
出発はサンクスギビングの次の日の金曜だった。
水曜にワンコたちを送りだして木曜は掃除したりパッキングしたりしていたのだが、Bikeも犬がいると毛だらけになるし”すぐ分解できる”からBike屋の兄ちゃんも言ってたし、と木曜まで何もしてなかったのだ。
これがとんだ裏目に。
ペダルがどうがんばっても外れないのだ。
ペダルが外れないとケースに収まらず、すなわちBike持っていけないという恐ろしい結末を迎えることになるのだ。
Leeがやってもうんともすんとも動かない。
そして最後、IRONMANの大先輩、シャカリキさんに泣きの電話を入れる。
「どうしてもペダル外れないんです。自転車やも閉まってるし、どーしよーーーー。」
そしてシャカリキさんはサンクスギビングだというのに、突然の泣きの電話にも落ち着いて対応してくれた。
「えーと、六角ボルトを緩めるのはタイヤの進行方向と逆だから、それを確かめてやってみて。」
「わかりました。ありがとうございます。」
と苦戦すること30分。
やっぱり全く緩まらなかった。
もうこれを追求してもしょうがないから別の手段を考るべし、と判断し、ペダルがついたままケースに入らないか試してみた。
Wheel2輪入れて何とかバランスよく収めてみたがどうしても閉まらない...。
思わずカースワードなんか吐いてしまう悪態Yaby。
じゃあWheel入れないでやってみよう。
場所をいろいろ変えてみてやってみること数十分。
「フタ閉まった!!!」
もうこの時点でレース終わった位の達成感。(おいおい)
Wheelはカンバス製の専用袋があったので、もうそれに入れてチャックインすることにした。
シャカリキさんに事の次第を説明すると、
「Wheelが心配だけど、最悪レース用にBikeレンタルしてるからWheelだけ借りてもいいし。」とのアドバイス。
代替手段があるとわかっているだけで、心配度はミジンコとグリーンジャイアント緑の巨人ぐらいの差。
シャカリキさん、感謝感激西条ヒデキ。本当にありがとうございました!!!
で、舞台はCOZUMELに戻る。
自転車を組み立て終わって、今度はタイヤの空気を入れるためにホストHOTELに常設されているBikeメカニックに向かった。
若いあんちゃんとおじさんが待機。
「Wheelとギヤチェックしてください。タイヤの空気もいれたい。あとハンドルのネジももうちょっと締めたいんです。」
誰もいなかったので2人体制でポンプで空気を入れてくれる。
ギアなども問題なし。
ネジも締めてくれて一通り完了。
そしてふとあんちゃんが手に持ってるものに目がいく。
「あれ、それCO2じゃない?買えるの?いくら?」
「7ドル。」
その約30分前、コンベンションセンターからHotelに戻る途中でこのメカニックに寄ってCO2ないか念のため聞いたのだ。
そのときは「もうどこにも無いよ。」と言われたのだが、多分あんちゃんはカネになる!と思いどっかから見つけてきたのだと思う。
「買う買う買う。今お金もってくるから絶対誰にも売らないで。絶対ね!!!」
ちゃんと自分の持ってる種類のCO2でしかも大きいサイズ。
パーフェクト。
後から聞いた話ではコンベンションセンターでは1個$20とかで売りつけていたらしい。
なんちゅーか、こんなとこがメキシコだ。
やっとCO2ゲット。
あぁ、神様はまだYabyを見捨ててなかったのね。
気分は完全リカバリー。
馬とびしたい気分だーーー
なんなら踊ってもいいぞーーー
さて、この後は夜のパスタディナーに続きます。
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