Saturday, December 4, 2010

IRONMAN COZUMEL 2010 - レース後

レースは前回の通りカッコ悪く終わったけど、自分でもまたちょっとしたビックリが。

Hotelに泊まってるレース参加者たちは次の日はほぼ全員といっていいほどロボット歩き。
極度の筋肉痛らしい。

でも、わたしは全くもって大丈夫。
強いて言えば、足の指が一本血豆状態の爪になって剥がれそうな勢いだったのでバンドエイドで固定したくらい。(何故か痛くない。なんで???)




あの暑さが恋しいよ~~。






そんなこんなで不思議な位疲労感がなかったわけだが、次の日はおとなしくプールでゆっくりしていた。

だって今回はレースの他にもSCUBAダイビングもしないといけないからさ。

変な話、レース中よりもレース後のほうが心臓麻痺になっちゃったりするんだって。
水中でそんな事になったら、もうお陀仏であります。






COZUMELはダイビングパラダイスなのだ。





実はあんな帰宅部系のLeeもSCUBAのライセンスを持っており、これは我ら夫婦の’唯一’の共通の趣味となっている。

Leeは今回乱視用のマスクを調達してハワイ以来のダイビングを楽しみにしていたのだが、

ほら、いつも旅行とかで体調を崩すタイミングの悪い子っているでしょ?
まさにLeeはそんな子で、「ちょっと頭が痛い...。」とかいうので、妻は渋々介抱するために部屋に常駐し、




なんて事は全く考えず、勝手に一人でダイビングに行ってしまった。

高速ボートで島の南のほうに向かって約20分。
2ダイブを違うポイントで。

1ダイブ目は岩穴くぐりぬけとかズドーンと海溝のようにドロップした岩をつたったりとか、地形的な面白さがあるスポット。
2ダイブ目は比較的浅く、結構大きなエイとか海がめ&Baby海がめ、サメとかもなども見れてナイスなスポットであった。
カメラ持参しなかったのでお見せできないのが残念!





ダイビングは午前中で終わってしまったので午後はまたマッタリするか、と思っていたらBarbaraが、

「Hotelがタダでサルサ&サルサってアクティビティーやるって言ってるけど興味あったらサインナップする?」というので、

「タダ!行く行く。」と例のごとく’Free'という文句に釣られて参加することにした。

これがねぇ、思いのほか楽しかった!

サ ルサ(ソースのほう)&サルサ(ダンスのほう)ということで、サルサソースを作る料理教室の部とサルサステップを教えるダンスレッスンの部が一緒なったア クティビティで、本来はクルーズで来てる人たち相手に開くのだけど、本格的スタート前にモニターとしてHotelに泊まってる人に参加してもらうというわ けだ。



サルサは、ローストしたトマト、炒めたたまねぎ、にんにくのピクルス、そしてハラペーニョのピクルスを使用。

にんにくとハラペーニョはすり鉢でよく擂る。


次に炒めたたまねぎを適当に切り、すり鉢に入れてまた擂る。


次にローストしたトマトを適当に切ってすり鉢に投入。シアントロ(シャンツァイ)も入れてあとは混ぜるだけ。


フレッシュサルサと違って、まろやかで甘くてそんでもって辛くて、ウマイ!

赤いトマトの代わりにローストしたトマティオ(緑のトマト)で作ったやつもGoo。



そして、定番ワカモーレ。
これはタイミングよく運ばれてきた揚げたてタキトスに付けて食べたらおいしかった。



みんな楽しく作成中。





あとは変り種としてフレッシュトマトとパイナップルのサルサ。
塩とシアントロと玉ねぎと一緒に。さっぱり系。



最後にデザートサルサ。

パイナップルとマンゴーにテキーラで作られたエッグノックをかけて乾燥ココナッツとともにMix。
これをバニラアイスにかけて食べたのだけど、濃厚~~。




ちなみにこの料理教室ではマルガリータの作り方も教えてくれた。

実はどうやって作るか知らなかったのだが、
フレッシュライムジュースにテキーラとコアントロを1パートずつ入れて混ぜればできあがり!
あ、グラスに塩付けるのも忘れないでね。


Barbara作成中。






この後はダンスの部へ。

みんなあんまウマくない...。






で、2時間半くらいで終了したのだが、Barbaraはとっても楽しかったらしく、「行って良かったわよねー。ウチでもサルサ作らないと。」と喜んでいた。






我ながらいいヨメだと思った。



シリーズ、これにて終わり。

Friday, December 3, 2010

IRONMAN COZUMEL 2010 - Run編

いよいよRun編です。

※お食事中の方には不適切な表現が多々ありますので、事前にご了承願います。












トライスロン種目でSwim、Bike、Runでどれが一番得意かと聞かれれば、

「うーん、強いて言うならRunかなぁ。」

といつも答える。


Swimはほらカエル泳ぎだし、Bikeはいつも抜かれっぱなし。
でもRunは一応Bostonマラソンにも出れたので、自分で言うのもなんですが中の上の下くらいだと思っているのである。


でもそこはトライアスロンの難しいところ。
Runが最終種目なのでそこまでスタミナが残っていなければせっかくRunが強くても何にもならない。
あと、Bikeの直後に走るのは普通にマラソンするのと全然違うのだ。


トライアスロンでBikeとRunのコンビネーショントレーニングをBrick(レンガ)と呼ぶ。
何故なら走り出しは足がまさにレンガのように重いから。 ※これ自分でこじつけてます。未リサーチ。

Half IRONMANでもRunはすっごく重いので、今回のレースはもう予想を超えたBrick状態なんだろうなぁ、とかなり覚悟をしていたのである。



ま、前書きはこれくらいにしておいて、レース最中に話を戻す。







Runバッグを掴んで着替え用のテントに入る。

やっぱりテントはもう混んでない。

今回の衣装(!)はビキニが基本だったので、ビキニの上のバイク服上下を脱いで再びビキニに。

そして着るのはやっぱりランスカ。

これはToughmanと同じウェア。上はビキニのままで下は茶色のランスカ。あと白のキャップ。

頭に気合の水をかけて、
約3分というすごく短いT2(Transit2)を経てRunをスタート!
これからフルマラソンを走りきるのだ。



で、覚悟していたBrick脚、












「アレ?なんか思ったより軽いんですけど???」



サッササッサ金鳥サッサと脚が前にすすむ。

自分でもビックリ。

「完走はできるな。」と確信した瞬間。






Runは海岸沿いを北上し空港を通り過ぎて折り返すコースを、これまた3周。

走りはじめはゴール地点と同じなので、沿道の応援はものすごい。

「Vamos!Vamos!(Go!Go!)」とゼッケンの名前まで叫んで応援してくれる。
特に地元のチビッコたちが大声で応援してくれる姿には本当に心を打たれる。

思うに、マラソンとかトライスロンをする人はレースで応援があるからこそレースに出るのではないかと思う。
だって応援がなければ練習と同じだもん。



Runのコースはフラットで終始とても走りやすかった。
おまけにエイド・ステーションが1km毎と非常に手厚い。




最初のエイドを過ぎた頃、


ピィ~、ゴロゴロゴロ



雷ではない。



自分のお腹であった。



Bikeは前かがみだからブツがとどまっていたけど、Runで垂直になったから重力の思うがままになったのである。




「う、トイレ行きたい。」   ※ A




幸運にもエイドは1kmごとにあるのでトイレもあるはず。

「あ、あったあった!」

駆け込んだはいいが、







...紙が無い...。









で、けっかくのトイレは通り過ごしてまた走り出す。



「あ、次のトイレ!」


また、紙が無い。





1周目7kmぐらい走ったところにようやく紙発見!

2人ぐらい並んでいたけど、この紙があるトイレを逃したらもう最後な気がして、覚悟を決めて並ぶ。




まさに”用を足し”て、は気分もスッキリ。

いい気分で走り出したはいいが、

数km後、また調子が悪くなる。




トイレを発見するが3人くらい並んでいる。

そんなところで10分も費やすのはイヤだったので、また走り出す。



※Aに戻り、これを繰り返す。





エイドには私のマラソン時の大好物、オレンジが並んでいる。
でも、そんなオレンジには手をつけられず、しかも水すらも飲むとお腹に直球なので、なるだけ控える。






1周目、2周目はトイレ探しで終わった。

3周目はさすがに走ってる人も応援の人も減ってきて、夜も’とばり’がすっかり降りた感。
ランナーはもう歩いている人のほうが多いくらい。

でも、私は勢い衰えずに走った、走った、走った。

何故なら、





トイレに行きたかったから。






自分でいうのもなんだが、Runではゴボウ抜きだったと思う。

軽く100人以上は抜いている。

何故なら、





ずっとトイレを求めて走っていたから。







マラソンでも30kmを過ぎてからは辛いなぁ...と感じ始めるのだけど、今回全く緊張の糸が途切れなかった。
3周目ですら疲れたとは感じなかった。


人間は何か強い目標があると余計な事は頭に入らないと言われるが、それは本当だと思った。

私の場合、それは、






トイレ







だったのだ。



変な話、初めてのIRONMANでRunを4時間半以内で終われたのは、WCまっしぐら...だったおかげかな。






そんな惨事のRunであったが、3周目も最後に近づき、CityHallのゴールが段々近づいてくる。


「あぁ、やっとゴール。もうちょっとで終われるよーーー!」

最後の力を振り絞って走った。


するとゴール直前に前方に手を振ってコースに出てくる男が。

Leeだ!



Leeが何やら一生懸命叫んでいるが、実はちょっとコースの邪魔だったので、「あー、横のいてのいて!」と振りきってゴールへ。

角を曲がるとFinishのゲート。

「日本から来たYabyがゴォーーーーーール!」

とアナウンスが流れ、同時に13時間35分のレースはそこで終わった。





ゴール直後は倒れる人が多いので、メディカルの人たちが「あなた大丈夫?ほんと大丈夫?」としつこいくらいに聞いてくるのだが、

そんなのはよそに、私の頭のなかでは’ノーサイド’(by ユーミン)が流れ始めていた。


♪ 彼は目を閉じて~、枯れた芝生のぉ匂い~、深ぅかく吸ぅった~ ♪


もう何も耳には入らずに自分だけの世界だった...。










という事は全く無く、

メダルをさっさともらって記念写真へ。


そしてごはんコーナーへと進むのだが、もちろん目もくれずに素通り。
(だからごはんコーナーは何があったのか知らない。私としたことが面目ない...)


私の行きたい四角いBoxがいくつか並んでいたのだが、お食事中のみなさんの真横だったので、素通りして選手村の外に出ることにした。




ここで問題だったのがLeeとBarbaraがいつここにやってくるか。

何せ年寄りBarbaraとトロいLeeのこと、しばらく待てど姿が見えず。

自転車もその夜に持って帰らないといけないので、もー待ちきれずにBike車庫へ向かう。

そして、その後Hoteにひとりで帰ってしまった。
ま、あとでまた戻ってくればいいしさ、なんて思ってたし。




Hotelの部屋でちゃんと座って(コースのトイレは決して座らないのである)落ち着いて用を済ませ、
軽くシャワーも浴びたら、もう戻るなんて考えは起こらずに、ただベッドに倒れこんだ。


半分寝てたような意識不明だったようなそんな40分後、電話が鳴った。

Leeだった。

メディアカルテントとかいろいろ探し回ったようだが見つからなかったので誰かの電話を借りてHotelに電話してきたそうだ。


2人が帰ってきて、どんだけエマージェンシーだったかをとくとくと説明した。
勝手に戻ったのは申し訳なかったが、今回は不可抗力。


「無事でよかったよー。とにかく完走おめでとう!」と言ってくれた。
そしてBarbaraが下痢止めの薬をくれた。



その錠剤を飲むことが長かった1日の最後のアクティビティーとなり、人生最初のIRONMANチャレンジの日は幕を閉じた。




メダルと女子だけもらえた貝のペンダント






実はまだ続くんだよ。

Thursday, December 2, 2010

IRONMAN COZUMEL 2010 - Bike編

Bike編です。






Swimが終わったら例のBlueBagを途中でピックアップして、Bikeの準備のためのテントへ。

SwimとBikeのトランジットはT1といい、このT1にかかる時間もレースのTotal時間に含まれるので、プロや上位を狙う人たちにとっては如何に効率的にトランジットできるかも勝敗の鍵となっているのである。
ちなみにそういう人たちは着替えない。泳ぐのもBikeもRunも同じウェア。
ヘルメットとゼッケン着けてすぐにBikeに向かう。


私はというと、着替えはビキニの上にBike用のシャツとパンツを履くだけなので、大したことはない。
でも体が濡れているのでシャツが背中で丸まってなかなか下ろせなかったので、それをボランティアの人が手伝って着せてくれた。
こういうところが実は非常に助かる。ありがたや、ありがたや。


ヘルメット着けて靴を履いたら、日焼け止めを握りしめて自分のBikeステーションへ。

ステーションから実際に乗れるラインまでは約300m。
Bikeを押しながら走っていく。

コースは180Kmで、島の幹線道路を3周。
レースで一番辛いパートがBikeだ。

でもCOZUMEL島は山がないので、コースはAllフラット。
坂が苦手な私にはGoo。


乗り始めは好調。
舗装もきれいだし平らでスムース。
私が走り始める頃にはもう混んでなかったので、コース上で競技者同士のコンフリクトも無し。



トライスロンが他の自転車競技と違うところは、ドラフティングという行為が禁止されている点。
競輪にしてもツール・ド・フランスのようなロードレースにしても、競技者同士が非常に密着していて常にコースで駆け引きをしながらレースをしてるのを見たことがあるかと思うが、トライアスロンではそれはペナルティーとなるのである。

自転車同士は最低7mの間隔があいてなければならず、抜くときも常に左側を20秒内で追い越さなければならない。
追い越したら1台分の自転車の間隔があいてるのを確認してすぐに右側のコースに戻りスピードは落とさずに走行しなければならない。

これはマーシャルとよばれる監視員がチェックしていて、見つかると番号を呼ばれる。
呼ばれた競技者は次のテントで停止して自分で申請する必要がある。
申請しないと失格となる。


とは言っても、見つからない確立はとても高く、私なんぞのタイムの頃にはマーシャルの姿にすら気が付かなかった。(暑かったから休んでた???)




話を戻す。

楽なコースと思われたCOZUMEL島も実は泣かせる箇所がある。

島の東側はホテルも港もなんにも無い海岸線がただ続く。
何故なら海風が非常に強いから。

この海風、当然Bike走行にも影響して、スピードは激減、しかもこの部分は舗装がとても荒くなっていてペダルを回すのに余計に力が要る。
これが約15km続く。

脚の力が弱いので、この海風コースでは結構抜かれたりした。(涙)



1周目は2時間15分ぐらいで走れたので、最初は7時間で終われるかなぁと思った。
が、
でも2周目の海風コースからはスピードも落ちてきて、プロの人たちが1周先行で追い抜いていく。

「速っ!」
と思わず声をあげる。

マジで速い。
しかも脚も長くてカッコいい。
自転車ってつくづく欧米人のスポーツだなぁって思い知らされる。

「あーあ、わたしもこれが3周目だったらどんなにいいか...。」

と、これまた無いものねだりのため息。




あと、2周目になるとゲータレードにもだんだん飽きてきた。

最初はオレンジジュースと水を半々にしたもの+カーボの補給食(水)だったけど、それが無くなってからはゲータレードでカーボを薄めていた。

なんか味が濃くって口の中がしょっぱくなってくるのである。
(やっぱポカリとかアミノバイタルのほうが日本人の口には合うな)


で、2周目の終わりごろは水が飲みたくなってきた。

水はエイドステーションでボランティの人たちが専用のボトルに入ったものを手渡してくれる。

中には氷が入っているので、飲むととってもリフレッシュ!

「冷たくておいち~。」



やっとやっと3周目にはいった。
既に4時間50分経過。
むー、7時間では終われないかも...。

3周目はなんというかもう回してるだけ、っていう感じ。
海風コースではまた次々と抜けれていく。



この頃からか、なんとなくお腹が張ってきた。

痛いわけじゃないんだけど、ガスが溜まってるというか、まさに張ってる状態。

でもサドルに座ってるので、プッ!という訳にもいかず、たまに排出してみようかなと試みたが、どうもスッキリしない。

いままでに経験したことの無い症状だったが、特に害もなかったので何も考えなかった。
が、この症状はこの後Runで遭遇する恐ろしい出来事のプロローグに過ぎなかったという事は、その時知る由もなかった。



海風コースが終わると風のない広い道に。
ここからBike終了のCity Hallまではもうちょっと。
最後の力を振り絞って漕いだ。


だんだん沿道の人が多くなってきた。
もうすぐだ。


Bike Finishのサインが見えた!

「やっと終わったよ~~~。」

Bike、約7時間半で完走。
すでに時計は4:30PM。
夕暮れが始まりかけていて向こうでカラスが鳴いている。  ※実際カラスはいません。

Bikeに思いの外てこずったし長距離Bikeの後のRun練習は全くしてなかったので、この後走れるかどうかが非常に疑問だったが、気力だけは確かで「あと1種目。もう走るだけだから!」と思った。



Bikeをボランティアの人に手渡し、Run用のギアバッグをPick Upし小走りでテントに向かったのであった。





Run編へ続く。

Wednesday, December 1, 2010

IRONMAN COZUMEL 2010 - Swim編

いよいよレースの日。


レースの登録をしてから1年、トレーニングを始めて半年、そしてオフィスでは「仕事より大事な今年の一番」と公言してきたこの日が遂に来た。


朝はいつも通り5時に起き、先ずは朝ごはんを食べに。

あまり食べると消化できないので軽くパンケーキなんぞをいただく。
ちなみにフルーツとかヨーグルトとかシリアルなどは絶対食べない。

IRONMANに限らずいつもレースの朝は、超高カロリーチョコレートブラウニーをコーヒーとともに1時間前に食べるのが習慣。

これがSWIMが始まる頃にはいい感じでエネルギーになってくれるのだ。
今日は長距離なのでカーボドリンクも30分前に飲んでおく。




ここでちょいと私の補給食について説明しよう。

IRONMANのようなLongなレースをやるにあたってよく質問を受けるのが、「ごはんは?食べないの?」。

いやいやまさかレストランに立ち寄って、って訳にはいかないけど、ごはんはちゃんと食べます。

でもそのご飯というには私の場合、粉のカーボ(炭水化物)。
CarboPROという粉をオレンジジュースと水を半々にしたものに溶かしてたものは私のごはん。

1時間に300kcalを消費する計算で、7時間約2000kcalがBike分。
ボトル1本はすぐ飲めるようにして、もう1本はカーボを水でとかしただけのExtractに。
溶かしきれなかった最後500kcal分は袋に入れてBikeに積んでおく。

1本目がなくなったら2本目をエイドステーションのゲータレードや水で薄めてまたBikeに乗りながら飲むという具合。
これ以外にナトリウムなどの電解質を補給するサプリとVO2Maxという筋肉が力を持続できるよう促すサプリ(効果はちと不明)。
あと、自転車の最後のほうは身体がきしんでくるので、鎮痛剤も携帯。
これらは全部時間を見てBikeこぎながら摂取。

レース中は電解質が足りなくて頭が痛くなったりすることもなかったし、途中で空腹感もなかったし割かし栄養補給はうまくいったほうだと思った。

が、
今回のレースではこの他にもうひとつ、予想だにしなかったものが必要だったのであった...。






レースに話を戻す。

7AMがスタートだが、タイヤの空気が抜けてたりしたら入れないといけないから早めに行った。

昨日BikeをチェックインしたChankanaab National Parkへ。

トライアスリートたちが続々と集まってくる。

その中にKONA WINDSのさゆりさん発見。
BLUE SEVENTY(?)という最近出たばかりのSWIMスーツを着ている。

「うおー、さすが商社関係の人は違いますね~。」と声を上げるわたし。

一方わたしはいつものように’まっぱ’である。(水着も同じ)




7AMが近づいてきた。
みんな海に続々と入っていく。

途中ではイルカが「がんばってねー。」と応援してくれる。
※後日撮影


私も遂に入水。
水温84度(28℃)。パーフェクトな温度。

2500人ぐらいいる割にはスイマーとの間隔は適度にあり、バトルに飲み込まれることもなさそうなコンディション。
立ち泳ぎ中にスペイン語で兄ちゃんから話しかけられたがなんのこっちゃわからずに、「スペイン語わからん」と言ったら英語で「ブイをどうやって泳げばいいの?」と聞いてきた。

「常にブイの右側を泳ぐんだよ。」
日本語で 「ありがとう。」
「あ、日本語しゃべれるの?」
「うん、ちょっとだけ。住んでたこともあるよ。」

ゴーグルつけてるのによく日本人ってわかったよなぁ、とそんな点にやたら感心。



そんなようなプチ国際交流のすぐ後に、いよいよスタート。


プア~~~



この時ばかりは心臓も早くなりアドレナリン大放出。

腕時計のストップウォッチをスタートさせてSWIMスタート!
長い1日が始まった。


泳いでいると全くわからないけど、YOUTUBEの上空からと水中からの映像を見るとかなり壮観。

リンクがないのでサイトの真ん中にあるYOUTUBEの映像を見てみてください。
IRONMAN COZUMEL



3.8Km。

平泳ぎなので勿論早いクロールスイマーにはかなわないが、今回自分では結構スイスイいけてたと思った。

後半は特に遅いクロールの人たちを抜きーの、平泳ぎの男子を抜きーの、と泳いでいても気分が良かった。

でも途中で潮目が沖に変わったりして、自然に流されていく。
平泳ぎのいいとこは目標に向かって最短距離で泳げること。でもちょっとこの時ばかりは遠回りしちゃったな。



目標は1時間20分。
その10分遅れの1時間30分ジャストでSwimパート終了。

不思議と疲労感は全然無い。
あるのかもしれないけど、ここがレースの不思議、アドレナリンのせいかそれを感じないのである。


National Parkいっぱいの人たちに声援を受けながら着替えのテントに小走りで向かう。




Bike編に続く。