Sunday, November 25, 2012

IRONMAN COZUMEL 2012 参戦記 -ラン&フィニッシュ編


おぉ、そうだそうだ。
トラに方々のために書いておこう。

トラではご存知のペナルティ。
ゴミ捨てペナルティとかヘルメットのストラップペナルティとかiPodとかiPhoneとか電子機器は一切禁止ペナルティ、とかあるけど、まあ一般的なのがDraftingのペナルティ。

今までBOXに入ってる人なんて見たことなかったので特に気にも留めてなかったけど、今回はBOXに入ってるの数回見ました。

Draftingはバイクの時だけだけど、こんなルール。
  • 常に左から抜き、右から抜いてはダメ
  • 前のバイクとは7mの距離を保たなければならない
  • 抜く時は20秒以内で抜き、1台分の自転車の距離があいたのを確認してすばやく右レーンに戻る
ペナルティをもらったら次のペナルティBoxで自分の番号を言って4分(だっけ?)待機してないといけないのだ。
無視して入らないと失格。


今回はBoxには入らなかったものの、初めてマーシャルにジーっと監視される現場に遭遇。

3段になって抜いてたんですわ。
抜こうとしてた2台が右側のバイクを抜き出して、スピード落とすのがいやなので、そのまま3段目で抜いていきました。
その私の左側をマーシャルのバイクがピタっとマーク。

そりゃあ一生懸命漕ぎましたよ...。

カード貰わなくてよかったっす。





で、いよいよ最終回。
 ラン&フィニッシュです。



T2終わって走り出した時に時計は8時間11分。

うーむ、これまでのランの最高記録が4時間だから、フィニッシュは12時間11分かぁ。
あんなにデロデロだったNY IRONMANよりも遅いなんて、何だかなぁ、ムゥ。

でもとにかく走り出す。

うーん、そんなに重い感じでもない。
でも、軽くは無い。

『2年前は極度のGPで次のトイレを探し求めながら走ったんだったよなぁ。』と走馬灯のように前回のランの記憶が蘇ってくる。



ランのコースは島の西側を空港に向かって北上し戻ってくるコースを3周回。
ほとんどがフラット。

エイドは暑い事もあってか1km毎に設置されてるという手厚さ。
ここでもボランティアの高校生たちが大活躍。
おなじみのGatarade、Coke、氷、それ以外にはジェルやバナナオレンジ、プレッツェル。
以外に沿道の人たちがチョコレートとかも用意してくれたりしてる。

COZUMEL特筆なのがお水。
ただカップに入ってるような水ではない。
ビニールの密封されたパックに入っていて、それを歯で契ってチビチビ飲みながら走り事ができる。
氷水で冷やしておいてくれてるので、飲まなくても頭や肩や脚にパックから水鉄砲みたいにかけると、不思議に身体がリフレッシュする。
これは本当に機能的。他のIRONMANやマラソンでも取り入れてほしいアイデア。





1周目の往路を完了。
Uターン地点でチップが読まれてピッ。


マラソンでもそうだが、私は基本的に最初から飛ばして走る。
だからいつも辛い顔して走ってる。
で、どこかで壁に当たってスピードが落ちるわけだが、その壁が先に来ることを願って、とにかくできるだけ全力で走る。

1周目が終わった。
時計を見たら、9時間23分。

「ん?1周1時間12分っちゅう事は、3倍で3時間36分? え、マジで? なんか...」


速いんちゃう?!



で、今までのどよよ~ん気分が、いきなりヨ~ロロイホ~。 ※スイスのあれ、あれ。


ちょっとまたここでいっておきますと、COZUMELは距離のサインがあんま出ていないのであります。
Garminなんてものをつけていない私は距離サインが無いとどんなペースがわからんのですよ。で、1周終わってようやくペースがはっきりしてった訳よ



気分も良くなって、2周目はなんだか張り切りモード。

往路では見覚えのあるTeam名が書いているジャージを抜く。

Kona Winds...

おぉ、これはドM夫妻の夫殿ではないか。

声はかけないでそのまま抜く。

その20m先、また同じジャージ。

ドM夫妻の妻どの!

なんでこんなとこまで仲良く同じポジションなの~。
と、軽く驚き。




2周目の終わりのUターン地点。
誰かが沿道で叫んでいる。

「ヨーーーーシーーーー!」


Lee(ダンナであった)。

目印の日の丸の旗は丸まって目印になってなかった。
そして普段は名前で呼ぶことなんて無いのに、さすがに「マミー!」とか「Babycakes!」とか言っても分からないので、そうしたようだ。

乗り出して叫ぶLeeに、
「One More Loop !!!」 と捨て台詞のように叫んで3周目に突入。


1周目の終わりごろ。まだ明るい。ナンバーが前張り風~。



3周目になると夜のとばりがすっかり降りて、結構真っ暗。

それと共に疲労も表に現れてくる。

いいペースで走ってた兄ちゃんを見つけた。
この兄ちゃんについてけば12時間は切れる、もしかしてPBも???

と、一生懸命ストーカーするが、 30km超えてからは段々離されていってしまった。

次のいいペースの兄ちゃんを見つけてまたストーカー。
また、離されてく。
ペースが激しく落ち込んできた。


でもあと7km、たった7km。

ここでも思う。
終わらないレースなんてどこにも無い。とにかく走れ。




ようやく街のなかに入ってきた。

でっかいメキシコの国旗がはためくそこはフェリー乗り場。
その先にはちょっと突き出たクルーズ発着場とモール。
その先はもう一直線でゴール。


近づく、近づく。
沿道の人波が多くなってくる。
日の丸と日本人の応援も聞こえる。
Leeもいた!
もうゴールはすぐそこ。



やっと終わったぜ!!!






12:01:30でフィニッシュ。

12時間は切れなかったけど、2年前より1時間34分の短縮。

内訳は、

Swim: 1:45:35
Bike: 6:17:03
Run: 3:48:56
Overall: 12:01:30
T1: 6:27、 T2: 3:29


タイム的にはあまり満足ではないけど、実はBikeもこれまでの6:19:18より2分短縮のPB、Runは4:00:14より11:20短縮のPB。

それなりの成果はあったと思う。

ま、全然練習してなかったRunが大幅更新したのはかなり予想外ではありましたが。



Division(40-44 女子)では11位、女子全体では77位、全体では556位。

Swim完了時点ではDiv 44位、Bike完了時点ではDiv29位、Runでは最後に11位。



お疲れ様、自分...。
っていえない気分だけど、この後味の悪さは、次に必ず繋げたい。

次は絶対Bikeを6時間切りたい。



そして、2013年8月は、

Louisville Kentucky。

待っていてくれ、来年の自分。


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