レース当日の朝。
あんまり早く行ってずっと待つのもイヤなので、5AMに起床。
外を見るとみんなもうレース会場に向かっている。
コーヒー煎れて、ショートブレッドと一緒に軽くプレ朝ごはん。
プレという意味は、本当の朝ごはんはレース会場で摂るから。
オレンジジュースに500kcalのカーボを溶かしたもをSwimスタートに向かう道々飲みながら歩くのだ。
水着を着て、ドリンクのボトルを袋に入れて、寒くならないようにウィンドブレーカーと5分丈パンツを履いていく。
ギアバッグは昨日チェックインしたが、Runのギアバッグにマンゴーティーに300kcal溶かしたものを入れとくためにそれも持っていく。
それ以外には、Bikeに積む2000kcalの濃縮ドリンクとピル3種。
ピルは下痢止め、VO2Maxというアミノ酸混合カプセル、身体や頭が痛くなった時のための鎮痛剤。
Bikeの途中とRunの途中ではSpecialBagというのにアクセスできる。
それらは主に栄養補給のためのものを入れておく。
使っても使わなくてもいい。
今回はRunだけ用意して、400kcalのGelと梅干を入れておいた。
そのほかにMorningBagと呼ばれる袋があって、それはゴール後にすぐPickupできる。
その中にはSwimが始まるまで着てた洋服やシューズ、Hotelのキーや携帯、着替えなどなどが入れられる。
Finish後すぐ電話が使えるのは私のように一人で来てる参加者には何気に便利だったりするのだ。
それらの袋をもって会場に向かう。
会場でやらなければいけないことは、ドリンクのセット、Bikeのコンピューター(って大げさなもんでもないけど)のセット、そしてタイヤに空気を入れる事。
このタイヤに空気を入れるのはレース会場によって大変面倒だったりする。
普通のポンプは一人もんの私には渡す人がいないので持っていけない。
かといって、Bikeメカニックのポンプにはいつも長蛇の列。
で、考えたのがCO2(小さい空気タンクみたいなの。コース中パンクしたらそれでシュッと空気を入れる)を余分に持っていって、それで入れちゃえばいいや。
前回のMexicoと違って5つも6つもCO2持ってこれたから使い放題や!
でも結局、そこら辺の人のポンプを「貸して~」ってお願いして使わせてもらった。
そして、メカニックのポンプも2,3人しか並んでなかった。ま、これは行った時間がみんなより遅かったせいだと思うけど。
全部チェックインしたので、いよいよSwim会場に向かう。
Swim会場はメイン会場より1Kmぐらい北にいったところ。
まだ暗いなか他のアスリートと一緒に朝ごはんを飲みながら黙々と歩く。
着いたら、502というBibNumberと歳をマジックで両腕とふくらはぎに書いてもらう。
そしてレース前の非常に大事な儀式。 >>>トイレね
でもトイレが1つしかなくて、30分ぐらい並んでいた。
そしてそのうちに7AM近くになってPROがSwimをスタートし始めてしまった。
どうせみんな入水するまでに1時間くらいかかるんだから、ってそれでもノンビリ構えていた。
用もちゃんと足せたので、ようやくMorningBagをチェックイン。
うっかりビーサンを脱ぎ忘れてしまい、「忘れちゃたよ~。502に入れてください。」と引き返す。
実はトイレはスタートの列に並ぶ途中にたくさん設置されていた。
でも、並びながらトイレには行けんだろ、と思わずツッコみたくなった。
並んだのは殆ど最後尾。
ゆっくりスタートに向かう途中、アジア人の40代後半男性と会話する。
英語で最初話していたら、実はお互い日本人だったという事が判明。
ミネソタの大学で日本文学を教えてらっしゃるとの事。
「ミネソタって冬はむちゃくちゃ寒いんですよね?」とか、
「NewYorkなんて都会でどうやって練習するんですか?」とか、
「実家は福井なんです。」とか、
「福井といえば実は北前船について前に論文を書いたんですよ。」とか、
そんな会話を楽しんでいたら、スタート近くになってあれよあれよと小走りになって、「GoodLuck!」とお互い捨て台詞のように叫んで川に飛び込んでいった。
タイムトライアルのスタートはこんな感じ。
Swimコースはオハイオ川。
その色といい雰囲気といい、ハドソン川とそっくり。
なので、妙な安心感が込み上げてくる。
コースは小さい島に沿うように1/3は川上(?)に向かって、2/3は川下に向かって泳ぐ。
川下に向かうほうが流れに乗れて楽チンだろうと思ったけど、実際どっちの方向も同じようなもんだった。
この日の水温は85度。
冷たくもなく温かすぎもなく、ビキニで泳ぐ私にはちょうど良い水温。
水質も悪くないと思った。
透明感がないだけで、ゴミも浮いてないし全然OK。
ただ後日NewYorkに戻って、この街によく出張に来ていたいうラン仲間と話したときに、その人が言うには、
「サブプライムで会社がバタバタ倒れた時に、オハイオ川にたくさんの人が投身自殺したんだよー。」
「....。」
足を引っ張られなくて良かった。
泳いでいる間は非常に非常に気持ちよかった。
流れとか潮がないからか、無理に泳がなくてもいいし、タイムトライアルだから混雑で蹴りあい殴りあいもない。
堂々を両手両足を大きく広げて平泳ぎさせてもらった。
あと、ブイを常に左にして泳ぐように、と言われていたが、ちょっとぐらい内側を泳いでも別にピーっと笛で怒られるとかなかった。
結構内側を泳いでいた人がいたように思う。(でもあんな内側だと余計に泳ぐことになる)
時間は途中で見なかったが、明らかに前回よりは楽だった。
上がったら、時計は1時間21分を表示していた。
オフィシャルでは1時間22分。
前回より8分縮まった。
いい感じで泳げた。
さあ、次は一番大変な種目、Bikeだ!
Bike編に続く...。
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