Q1. あなたはランナーですか?
Q2. あなたはワイン飲みますか?
2点以上の人は、死ぬまでに絶対参戦するべきレース。
それは、
Le Marathon Du Medoc
初の海外遠征マラソンのため、この度フランスに渡ってきました!
そもそもこのマラソンの事を知ったのはBLOG友であるparismidoriさんのBLOGから。
「なになに?給水所でワインの試飲、コースの途中にフルコースが振舞われるとな?」
いきなり心を鷲掴み。
で、日本の友人Yokoさんを誘って今年の春から準備をしてきました。
このマラソン、数年前までは一部の日本人にしか知られてなかったようですが、NHKで放送されたこともあり、今年は約180人もの日本人ランナーが遠くフランスはボルドーまで来たそうです。
ちなみに全体では8,500人がレジストレーション、完走は7,350人。
マラソンの開催地はフランス南西部の都市ボルドーから60kmくらい北へ上がったポイヤックという街。
ここもシャトーが立ち並ぶワインの生産地で、しかも大西洋も近いので港町でもあります。
レースは土曜なので金曜はナンバーPickUpに。
滞在はボルドー市内だったので、当初どうやって行こうか考えあぐねていたけど、無料シャトルが市内から出る事に。
でもこのシャトル、完全予約制なの。
そして空いてる席があっても予約してない人は乗せてくれない。(香港からのご一行が予約してなくてバスまで来たのだけど乗せてもらえなかった)
そして、何故か時間ピッタリに出発。 なかなかキビしい。
ボルドー市内から1時間半、到着しました港町ポイヤック。
とにかく最初にナンバーPickUp。
レジスト会場は体育館の中だけど、EXPOは屋外。
思わず笑ったのが、EXPOでボランティアをしているオバちゃんが、プカ~とタバコを吸いながら案内してたこと。う~ん、フランスに来たって感じ。
私たちはPackageで申し込んだので、イベント会社の窓口へ。
パッケージは基本的にレース+ホテルなのだが、他にいろいろオプションがあって、レース当日の朝Hotelからバスに乗れるとか特別パスタディナーとか日曜のシャトーツアーとか、そんなお楽しみが盛りだくさんなのである。
EXPO会場の横に特設レストランがあって、16ユーロでコース(ワイン付き)がいただけます。
私たちはここではなく海の幸を食べにメイン通りのレストランに行ってランチ(これはまた後日うまうま編でレポート)、その後予約しておいたバスで帰った。
レース当日。
私たちはさっそうとラムちゃんの衣装に着替え、バスに乗り込む。
あ、このマラソンは仮装しなければいけないのであります。そして毎年お題があって今年は動物。
ラムちゃんが動物かと問われれば、うーむなのでありますが、要はヒョウ柄ちゅうことで。
こんなんでした~。
「こんなとこまで来てビキニか?!」 と心の中でつぶやく皆々さま、
実は結構暑いのですよ。
午前中こそ曇ってて涼しかったけど、一旦太陽がでると85度(26℃)くらいには軽くあがるのです。
さあ、スタート地点へ。
その途中で仮装をチェキナップ!
かなり昆虫率高し。てんとう虫とハチ。 (動物ちゅうてるやろ!しかも全然かわいく無いゾ)
青いタートル隊
おケツ丸出し隊(これ、多かった。フレンチテイストなのかしらん)
日本からはチア・キティちゃん隊(フレンチでは’ハロー・キティ’が’エロ・キチ’ってなるんだって。いかがわしい感じのネコだな。)
撮影会をしてるうちにスタートに。
みんな全然本気モードじゃない。
かく言う私たちも、友人Yokoは全くランナーではないので、タイムレースする気はさらさら無し。
とにかく完走が目的なのだ。
最初すっごくすっごく遅いジョギングで進む。
が、10分ぐらいしたら渋滞してふん詰まり。進まない。
何かと思ったら、
そう、最初のエイド、つまり、シャトーのワインを飲めるポイントだったのだ。
ほら、やっぱタイムレースなんて考えるほうが間違いなんだよ。
ここは確か2つめのシャトー。ご丁寧にあと何キロまで試飲の後に書いておいてくれたりする。
(ガンバレて...、まだまだやんけ!)
このコースの周りにはすごいシャトーが立ち並ぶ。
ここは水だけで試飲はなかったけど、まさにお城だったので、思わずパチリ。
で、飲む。
エイドで道草喰う点ではIronmanもメドックマラソンも同じだな。
特記しておくべき点、その1。
応援バンドの質、かなり高し。
衣装も揃えていてナイス。
クラシックとかジャズとかロックとかジャンルも豊富。
そして、演奏がうまい!酔っ払いランナーが前で踊り狂うのもうなづける、ふむ。
すごいシャトーがまたお目見え。
で、また飲む。
ここで特記しておくべき点、その2。
参加者7千人ちょっとに対して、なんとボランティア3,500人!
ワインの試飲コーナーもそうだけど、お水のステーション、そしてパンのステーションなどなど皆さんよくしてくださいました。
あ、エイドにはゲータレードとか一切無いよ。ワインか水。あとは角砂糖、オレンジ、バナナ、チーズ挟んだパン(うまい)、そんな感じです。ランニング・ソルト持ってったほうが良いと思う。
友人Yokoは最初10Kmを過ぎた頃にはもうジョギングはGiveUp。
あとはゴールまでWalking。
既に疲労困憊なYoko
全然疲れてないので全力疾走してみるYaby
シャトーのエイドが現れるときには必ず看板が立ってます。
美しいね、ブドウ畑。
ここで、
特記しておくべき点、その3。
この人たち何してるのかな?
ズバリ!仮説トイレはひとっつも設置されていません。
女子も男子も青空です。
だからといって畑でせんでもいいやろ! が、実際ブドウ畑だらけなので、林を探すもの至難の業。
私は小屋の影で、友人Yokoは林の奥で。そしたら日本人女子も次々に用を足しに来たそうな。(笑)
お互い、「いい場所見つけたネ♪」と、喜び合うのもまたメドックマラソンの醍醐味。
ちなみにみんな水のボトルとかもポイポイ畑の脇に捨てていく。
まあ、ゴミ箱も設置されてないから捨てるとこもないんだけど。
開催者側もシャトーのみなさんも非常に非常に非常に(3回言った)心が広いなぁ、としみじみ思いました。
そうだ!
ここで、是非試飲の様子をナマで感じていただきましょう。
えぇーっと、後半はもう2杯ずつ飲んじゃってます。
33Km地点。
ピースして強がるYoko
もう10km切った地点なんだけど、マッサージなんかやってもらえる。
右端のスモウ・レスラーもしてもらったのか???
ヨ~ロッパ~な風景
ブドウ畑が終わって川沿いの道にはいったら、友人Yokoはもう死にかけていたので、元気づけるために、例のおケツ丸出しパンツを履いたおじさんのケツを後ろから両側掴んでやろう!と提案した。
オジさんはすごく驚いて、思ったよりもウケてもらえなかった...。疲れすぎていたのか。
そうこうしてるうちに、始まったよ~。
フ・ル・コース。
まずはスッキリとDryな白に生牡蠣。
獲れたて新鮮。またこの海水の塩味が汗かいた身体に効くぅ!
お次はメイン。
ステーキでござーい。
妥協をしない焼き加減。
何故かここで化粧直しコーナーがある。(フェイスペイントをしてもらえる)
次はフルーツやジュースのさっぱりコーナー。
で、最後にデザートコーナー。
「ほら、食べなさい!」
そして遂に、
ゴール!
ゴール!
公式記録:06h52m58
いつもの約2倍だな、プッ!
Finisherには木箱に入った協賛のシャトーのワインが。
ジョリ・ジャポネイズな友人Yokoは、見知らぬフランス人のおじさんから、「これをキミに。」ともう1本貰っていた。
アマゾンヌYabyには誰もくれなかった...。
これまでで一番たのしいマラソンでした。
ん?マラソンだったのか...?
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