Sunday, December 1, 2013

Ironman Florida 2013 @ Panama City Beach, Florida -スイム編-


IMレースは初めてで慣れないことが多かったけど、一番戸惑ったのがトランジションの手順。今までのレースだと、基本的に自分のギアはバイクの傍にセットアップしてその場で着替えるのが普通だった。IMのレースでは、「Bike Gear」、「Run Gear」という名前のバッグを二つ用意して前日のうちのチェックイン。前日が大雨だったから、とりあえず当日の朝にトランジションに入って、袋の中身をチェック。大丈夫、二重の袋にして縛っておいたから濡れてない。


フロリダまでついて来てくれた新妻に、今日のレースプランを話す。

「このレースの制限時間は17時間。朝7時にスタートして深夜0時までにゴールへ帰ってくれば完走できる。スイムは、ハーフを40分以内で泳げたから多く見積もっても1時間45分あれば泳ぎきれる。T1を含めて2時間以内でバイクに入れればOK。ランは、2年前に走ったフィラデルフィアマラソンが4時間20分だったから、レース後半の疲れや足の痛みで最悪のコンディションだったとしても、7時間あれば歩いてでも完走できる。一番の問題はバイクのタイム。一番経験値が低い上に、112マイルという未知の距離で自分の体に何が起こるか予想できない。スイムとランで合計9時間だから、バイクに当てられるのは8時間。55マイル付近にある折り返し地点に午後12時半までに着けるか、T2を終えて午後5時までにランをスタートできるかで完走できるかが決まる。」

2013年のIMフロリダSwimスタートは、自己申告のタイム毎に横に並び、砂浜から一斉にスタートするという方式。

タイムの早い人ほどコースの内側に近い位置からスタートし、遅い人ほどコース外側からのスタートになる感じだ。

この方式だと、スタート時に自分のタイムに近い人とスタートするから、後ろから早い人に引っ掴まれたり、前にいる遅い人にキックされたりする危険が減るらしい。グッドアイデア! 2.4マイルの自分のタイムは良く分からないから、とりあえず1時間40分のグループの最後尾に陣取った。

午前7時、大砲の音とともにスタート! 3000人のトライアスリートが一斉に海へ向かってダッシュしてレースはスタートした。

Panama City Beachはエメラルドグリーンの海水と白い砂浜が印象的な風光明媚な観光名所だ。だが今朝に限ってそんなことは関係ない! 3000人の成人男女が群れを成して沖を目指すわけだ。付近に生息するウミガメやエイには、さぞ迷惑だったことだろう。

さて、無事スタートを切った自分は左手から朝日を浴びながらようやく周囲の様子を把握し始めた。後ろには余り人が居ない。前方には蛍光ピンクとグリーンのキャップがひしめき合っている。ターンする場所に赤いブイが浮いているはずだけど、まだ見えない。「自分のペース、自分のペース」と自分に言い聞かせ、はやる気持ちを落ち着ける。リラックスしたフォームで1時間半泳ぎ続ければ、フィニッシュできるのは分かっている。

1周めのループが終わったところでタイムを確認する。午前7時50分。よし、想定内のタイムだ。疲れは殆ど無い。自分のペースでやれてる。

2周目も殆ど疲れずに難なくクリアできた。時計は、午前840分。よし、予定より5分早かった。




Bike Gearのバッグを受け取り、トランジションエリアへ。

IMのトランジションは初めてだけど、男女きちんと別れていてパイプ椅子まで置いてある。男女別れているから、ふりチンで着替えている人も居る! レースプランでは9時にバイクをスタートできればOK15分もある。ジェルと水分を十分とってトイレを済ませて、15分間キッチリ休んでから外へ出た。IMのレースでは、ボランティアがバイクを取ってきてくれる。勝手にヘルメットの番号を伝言ゲームよろしく大声で叫びあって、バイクをとってきてくれた。午前9時、バイクスタート。

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