Sunday, August 19, 2012

2012 IM70.3 Timberman @ Gilford, NH

[はじめに]
はじめまして、ひろです。
アメリカ生活を始めて半年。
日本でトライアスロンを始め僅か1シーズンでの転居で右も左も分からず悩む、、、ハズだったところ、Jトラのメンバーに救って貰いました。
当地は毎週末そこかしこでレースがあるトライアスロン天国。
できるだけ、当地のレース事情が分かるように紹介できればと思います。
宜しくお願いします。

[概略]
数あるトライアスロンレースブランドの中でも知名度抜群アイアンマンシリーズのハーフ(70.3)
このニューハンプシャー州でのレースに出場してきました。
ニューハンプシャー州は、ボストンのあるマサチューセッツ州の北側にあります。日本人にはなじみが少ないですが、歴史教科書で目にしたことがある「ポツダム宣言」のポツダムがある場所。
その、Gilfordという場所でレースがありました。
木々が美しく、湖水豊かで、夜には頭上一杯に煌く星空。
しかも北側ということで、気温も低く(レースデーは、朝12度、水温20度、最高気温25)清々しい場所でした(雨が降ったら寒いでしょう)

Athlete Check Inはリゾート施設Gunstock Mountain Resortにて。
レース会場はそこからクルマで10分ぐらいのEllacoya State ParkT1/T2が同じ場所なので便利です。レース当日はこの会場間をシャトルバスが運行。
ただしクルマでなくては来れない場所なので、車があることが前提なようで、未確認ですがホテルからのシャトルは無かった模様(ホテル宿泊者はどちらかの駐車場に停める)
ちなみに僕はニューヨークから5時間掛けてドライブ。


[スイム]
公園前のLake Winnipesaukeeにて5分間隔のウェーブスタート。
北、東、南、とシンプルなコースを1周回。
やっかいだったのは、太陽との位置。
北行きはとにかく左ブレス(ブイが確認しずらい)、南行きは右ブレス。東に向かうときはヘッドアップしても眩しくてシルエットしか見えず。方向はわかるけれど、曲がるにはブイの色が見えないと、、、、
ともあれ、水が綺麗で5メートルほどは見えていたと思われ快適。
恐れていたバトルも最後尾発ということもあってか全く無し。

ところで、スイムのボランティアで沖に出ているカヌーに子供たちが結構居ました。
小学生低学年くらいかな。
可愛い子達がコースのアウトライン側で見ていてくれて、なんだか安心しました。

[T1]
スイムアップ後、ウェットスーツピーラーのボランティアあり。
こちらでは、トライアスロンが根付いている地域でのレースでは良くあるようですね。
マットが引いてあって、その上で一気に脱がせてくれます。
2ピースの場合上を引っ張り、下もズボッと。
ウェット脱ぐのが苦手な僕は大助かり。


[バイク]
獲得標高約620メートル(Garminログでは800メートル)の平べったいコース。
ただし、本当のフラットは殆ど無く常に登るか下るかしています。
コース途中に2度ほど押し歩きする人が出るような斜面あり。
一本道の往復で、路面もかなり綺麗なのですごく走りやすい良いコースです。
トランジションそばのアップダウンは林間コースでもあり気持ち良いのもプラス。
ディスクホイールが多いのも納得。
ちなみに、補給の水はペットボトルなので後ろのケージに入れると飛んでいきます。僕は3度も飛ばしました、、、汗

ところで、一つ大切なポイントを。
アイアンマンブランドとは言え、さすがにニューハンプシャーはUSローカル色が強く、ヘルメットの検査が厳しかったです。
というのも、日本から持ち込んだものは使用禁止。なんでもUSの認定ステッカーが貼っていないから、だとか。日本のJCFステッカーに相当しますね。これでOGKが出番無し。というか、ヘルメット無くDNSの危機。事の顛末は以下。


セットアップを終えて、一度バイクを離れ戻ってくるとマーシャルとジャッジが僕のヘルメットを持って待っています。怪訝な顔(だったと思います)で近づくと、、、

「このヘルメットは君のか」
「そうです」
「これでは出走できない。しても、失格処分でバイクを降ろすことになる」
「。。。」

という次第。
眉一つ動かさず、眼鏡越しにやぶ睨みのジャッジと、丁寧に規定を教えてくれるマーシャル。
マーシャルはとにかく親切にメカニックテントで聞いてみるか、アナウンスで会場中に呼びかけるか、という提案を。
迷っている暇はありません。トランジションエリアクローズまで後10分!
ということで、ウェット掴んでメカニックテントへ。
ところが、予備も、売り物も無い、と、、、
会場アナウンスのブースは見当たらず、ここまで来てすごすご帰るのか、と暗澹たる気持ち。
すごすごバイクの基に帰ると、マーシャルが僕を見て駆け寄ってくるではありませんか。
なんと!
僕が慌てふためき走り回っている間に会場アナウンスを入れてくれたようで、スペアのヘルメットを借りてきてくれたのです!その向こうのジャッジも眼鏡を取って笑顔。
感動。胸いっぱい。
この後、貸主のボランティア女性にも会うことが出来てお礼を言えて良かったです。
今回のレースはこの3人のお陰で出走できたといっても過言ではありません。

ランもそうですが、沿道のボランティアが最高。
沿道の手作り看板も「Smile」とか「be strong」とか。
頑張れちゃいます。

[T2]
スタコラサッサとトランジション。

[ラン]
111キロ弱のコースを2周、というか2往復。
獲得標高は100メートルほど(写真のコース断面図は間違っている気が、、、これ1往復分では?Garminログでは230メートルですし、、、)
1kmごとにエイドあり、しかも、コースの両側から差し出されるので、実際にはもっと多い。。。


バイクよりスピードが落ちることもあってボランティアとの触合いも楽しみの一つ。
一番楽しかったのは、5人くらいの小学生低学年と思しき子供たちの差し出す手とのハイタッチ。
誰の励ましも嬉しいけれど、子供との関わりは活力になります。
ロッキーの音楽、雪(!)の山、庭先でホースで選手に水を掛けてくれる人、コース頭上にバルーンゲートを作ってくれる人、笑顔。
ラン後半は潰れてきつかったけれど、皆さんのお陰で歩かずにゴールできました。
感謝。




[Finish]

終了後、、、はシャワーは無いけれど目の前の湖にドボンと。
気持ち良かった!

ということで、無事に完走しました。
初めてアメリカのレースに出てみての感想ですが、雰囲気最高。
日本で佐渡とか伝統あるレースに出ていないので公平な比較は出来ませんが、少なくともこちらはしっかり根付いている感じがします。
見る側、支える側も楽しんで、一緒にお祭り騒ぎしてくれている感じ。
ここに至るまでの準備も相当大変であった出あることを思うと、ボランティアの皆さんには感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました!

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