Monday, August 13, 2012

New York City Triathlon 2012 (アイアンマンとちゃいますよ)

僕が2010年に日本でトライアスロンを始めたときの目標は、実はニューヨークトライアスロンに出ることでした。理由は”ネーミングがとってもカッコ良いから”というシンプルかつ純粋な気持ちでした。(その当時、宮古島ロングとかアイアンマンって、別世界の人の話で自分には関係無いと思ってましたから、考えた事もありませんでした)
2011年のニューヨークトライアスロンはオンライン登録の夜中12時に起きられず、翌朝慌てて申し込もうと思ったらすでにクローズでした(泣)
しかしレースでボランティアをすれば、翌年はギャランティースポットがもらえると知り、2011年のボランティアを買って出ました。
自分なりに真剣に、一番楽で拘束時間が少なさそうなボランティアジョブを考えた末、スイムスタートの看板娘係を選びました。要はウェーブスタートのグループの看板を持ってコレルからスタートまで選手と一緒に歩くという、まさに超簡単な役でした。
早朝4時半集合。もちろん真っ暗。
日頃は時間にルーズなアメリカ人ですが、何故かトライアスロン関係に関してはかなりpunctualで、みんな時間通りに集合する。キャプテンからの指示で各々の持ち場を指定される。
是非ともFemale 20-24の看板を持ちたかったのですが、おっちゃんグループの看板持ちを指名される(泣)
コレルの内側でイチャイチャするカップルを注意して引き離す事でストレスを発散しながら(←性格悪い)、あっさりとボランティアは終了。一ヶ月後のにメールで連絡が来て、見事スポットを確保したのであります。



"Hello,

Because you were a volunteer at the 2011 Nautica NYC Triathlon, we’d like to extend to you the opportunity to register early for the 2012 NYC Triathlon (June 24, 2012) and skip the lottery. Here’s how it will work・・・"



この当時は6/24の予定でしたが、最終的に7月8日に開催されることになりました。そして一気に一年の歳月が流れ、いよいよ本番前々日まで話が飛びます。




まず、前々日の金曜日、50丁目のヒルトンでレジスト。行ってみるとAquaphor NYC Triathlon???Nauticaとちゃうの?アクアパーってなんですのん??と思いながらブリーフィングを聞いてパケットを受け取る。まあ最近NYRRに裏切られ続けて、パケットに期待しないことにしていました。まあ予想を裏切らない、ウルトラマン色のTシャツ・・・「あ、また捨てTシャツが増えた・・・」

次に待っているのは恒例のエキスポ。日頃のトレーニング不足を何とかギアでカバーしようとする人達、サンプル・セール・ただTシャツ等を警察犬のごとく捜索し続ける人(僕はこっちかな〜)などで熱気にあふれかえるヒルトン二階催し物会場。ついつい不安になっているので、多少割高なのに、どこででも買えるタイヤチューブとかCO2タンクとかを買ってしまいまんまと罠にはまる。結局靴やらゴーグルやらと$100-近くも使ってしまい、しかも2時間も長居してしまった事に落ち込みながら帰宅。

翌日はバイクのチェックイン。早朝にリバーバンクのプールで少し泳ぎ、72nd Riversideまでバイクで向かう。特にバイクの調子は悪くもなく、ラックに設置。

「翌朝パンクしている事があるから、一晩放置するときは空気を抜いておいた方がいいよ。」と言われたのを思い出し、空気を抜く。でもどれくらい抜いたらいいのか分からない。翌日もポンプは無料で貸し出してくれるとブリーフィングで言っていたので、思い切ってペコペコになるまで空気を抜いた(これが後ほどえらいことになるのである)
前日の夜は雨の予報だったので、$99-ショップで買ったポンチョとNYC Halfマラソンでもらったマントを使ってサドルとハンドルの防水処理を行う。
ここまでは百点満点。(のつもり)
その日はしばらく我慢していた大好きな炭水化物(白米)を食べて早めに就寝。

レース当日
朝は3時に起床。我慢してた炭水化物が思う存分に食べれる幸せを噛みしめながらパスタ・バナナ・牛乳を摂取。水とヘルメット、等々と持っていざ出発。贅沢にタクシーを使って72ndまで一気に移動。(地下鉄が20分待ちだったので諦めた)
まだ真っ暗。トランジションエリアには照明があってそこそこ明るいのけど、実は手元は真っ暗。細かい作業(ハンドルバーの水タンクのマジックテープを留めたり)とか、カバンの中の痛み止めが見つからなかったりと苦労する。次回からヘッドライトを持ってこようと決意。
抜きまくったタイヤの空気を入れに行く。何も考えずに、規定値まで空気を入れて、いざ出陣しようと思ったが、何気なくラックにぶら下がっているタイヤを回してみると、タイヤが丸くない現象が再発してる〜!(注意:マイアミハーフアイアン参照)
要は、一部タイヤの高さが低いところがあって、乗っているとずーっと階段を下りてるみたいにガタンガタンと振動が伝わってくる。以前はホイールのポークの穴のシールが問題だったことが判明したが、今回はその点はぬかりなく治したはず・・・
再度空気を抜いて、入れ治す、でも治らない・・・。また空気を抜いて、を二回繰り返し、なんとか少しましにはなったので、完全ではないものの修復は断念。何故ならポンプ待ちの列が長蛇になり、後ろからの視線に耐えきれなくなりました。
諦めてウェットスーツ・ゴーグルを持ってスタート地点に移動。

ハドソン川沿いを72丁目から96丁目あたりまでえっちらおっちら歩きます。

途中、ボランティアのMayumiさんと遭遇、写真を撮ったりして気分が和みました。レースの日って、黙っていると悶々と煮詰まってくるので、知り合い、特に日本人と出会うと気持ちが楽になります。
だんだん夜が明けてきました。
しかし歩きは続きます。
歩きながら、この日初めてレースで使うGarmin 910XTの設定をする。途中思いがけなくKey lockedになってしまいかなり焦る。ボタンを押しまくってなんとかlock解除。これ以上さわるのはやめる。時計の設定はちゃんとレースの前にしておきましょう。






ボランティアのカヌーが上流へと進んでいきます。漕ぐのをやめた瞬間から下流に流されるカヌーを見て、川の流れはかなりの勢いで下流へ向かっているのがわかります。
参加者全員が心の中で喜んでいたと思います。










てな感じでスタートまで移動し、最終的に荷物をJetBlueのバンに預けたのでここからは写真なしの地味〜な記事になってしまします。ちなみに簡単なスイムのコース。トランジションはイエローとレッドに分かれます。


スタートは20秒ごとに、10−20人くらいの集団で飛び込んで、ラインを通過したところから計測開始になります。川の中央よりがより流れが速いとの前情報があったので、人を押しのけて出来るだけ川の真ん中よりでスタート(←セコイwww)。遂にレースが始まりました。

水温は思ったほど高くもなく、低くもなく、ウェットを着ていてちょうど良い感じでした。(袖無し)。川の中央を狙うも狙いすぎて、何度となくコースアウトし、なんどもカヤックに注意をされました。今回はゴーグルも新調したので水は入ってこないし、コンタクトレンズも付けているので回りも見えてるし、かなり安心して泳げました。半分くらい泳いだところで人もまばらとなり、ほとんどバトルにはならずスイムを終えました。まあ全然速くは無いのですが、スイムが苦手な私にとってはかなりの好成績でフィニッシュ。しかも全然疲れてないのでバイクまでダッシュ・・・のつもりでしたが、トランジションまで相当距離があったので途中から歩きました。裸足でコンクリートを走り続けるのは苦痛だし、万が一転けてウェットに穴でも空いたら大変ですから。
 トランジションエリアに近づいてから「あ、ウェット脱いだらえーのとちゃうの?」と気がつき、ウェットを手に持って移動。(これって常識でした?でも周りの人もみんなウェットのまま歩いてました)

 さて、バイクに到着。ギアを付けて川沿いを走り、ものすごい坂を上ってHenry Hudson Pkwyに入ります。とここでハンドルバーに固定してた水のタンクが外れかけていて今にも落ちそうになっています。仕方なくバイクを停めて、ベルクロのテープを付け直すのですが、これがなかなかうまくいかず、結局二分近くロス。ちゃんとヘッドライトを付けて朝の間にしっかり固定すれば良かったと反省・・・それと、バイクに乗り出してすぐにガッタンガッタンという振動・・・やはりタイヤが一部へこんでいる。特に前輪。非常に不愉快な乗り心地ですが、今更諦めるしかなく、前日に空気を抜きすぎた事を悔やみながらのバイク開始となりました。

 抜かれることはほとんど無く、抜くことが多いのですが、NYC Triはやはり初心者も多いため、左側をブロックして走る人がとにかく多いです。鈴を付けとけば良かったと思いながらも走り続けます。

79丁目からスタート、北上しブロンクスでUターン、52丁目まで南下してUターン、79丁目でバイクフィニッシュというコース。舗装の状況はさほど悪くもないが、たまーに穴があったりするのはいつもの話。高速道路なので応援はほとんど無い。ブロンクスに入ってからは結構長い坂があるが、ニューヨークの景色を楽しみながら走れるので退屈はしない。後半ハドソン川を南下しているあたりからバイクの振動が悪化。このまま走り続けるとパンクするかな〜と心配になり、いったん降りてタイヤを確認するかどうか迷うも、どうせパンクしたら止まらないといけないから、パンクするまで走り続けることにする。かなりガタンガタンと音を立てながらも追い越しをかけてがんばりました。(パンクする前にバイクを終わらせたかったので)


で、なんとかバイクをフィニッシュし、いよいよラン。腰痛予防のAdvilを服用。十分にストレッチをし、ている最中に足がつりそうになりストレッチを中止(笑)。諦めてランを開始。トランジションと72ndのストリートレベルには結構な高低差があるので、この坂はさすがに歩いたが、その後のリバーサイドパークからは走り出す。72nd streetはかなりの応援があって、止まりたくても止まれない状況。そのままセントラルパークに向かう。セントラルパークの入り口で選手に渇を入れるボランティアYabyさんに遭遇。もんのすごい応援に元気をもらい、がんばってランを続ける。全然思い通りに走れず、マイル12分くらいかかっているように感じ、落ち込みながら走りました。途中ボランティアのChiemiさんにも遭遇、疲れた頃に励まされるのはやっぱり嬉しいな〜と思いながらゴールを目指す。最後の2マイルはペースを上げようと思ってがんばったつもりが、ガーミンの数字は変わらない・・・が、ゴール直前の300mくらいはものすごい声援を受けて思わずダッシュしながらゴールしました。
ゴール付近。ものすごい応援。アスリートに渇を入れるYabyさん

終わってみると、ランはマイル9分を切れていたので、さほど悪くはなかった。(走っている最中のガーミンに表示されるペースはずっと10分前後だったのに。)



お約束のベーグル。運動の後にこんなパサパサなもの食べたら喉詰まるわ!と毎回思いながら、いつももらってしまう、タダだから・・・
 なんべん飲んでもまずいな〜と思うココナッツドリンクのZICO。まずいと知りつつ必ずもらう、タダだから・・・
普段は買ったことのない緑のリンゴに挑戦。あまり甘くなさそうだからスーパーでは買わないようにしてきたけど、試して見ることに。だってタダだから・・・
意外と緑のリンゴも美味しいことが判明。
 大好きなバナナ、ランの途中で欲しかった。食べたかったけど、すでにさんざんタダのドリンクやら果物・ベーグルを飲み食いしたのでもう食べられなかった(泣)
スタートがはやかったので、当然終了もはやい。楽しみにしていたイベントが終わってしまった寂しさを感じながら、トボトボとバイクのピックアップのためにハドソン川まで歩く。しかしコロンバスアベニューを完全封鎖したり、Henry Hudson Pkwyを封鎖したりと、贅沢なイベントだったなーと感心する。



トランジションでバイクをピックアップ、無事終了し、後はお家まで帰るだけ〜と思ってハドソン沿いを、自転車を押して歩いてたら後ろから声をかけられる。
"You've got flat!"
は?なんのこと?と思うと、ありゃ、パンクしててペタンコですがな〜
そうなんです、思いっきりパンクしてて、タイヤは完全にフラットになっていました。ここから175丁目まで乗って帰らないと行けないので、オフィシャルバイクサポートのTOGA!のテントに向かう。あいにく本日の営業は終了しましたとばかりにテントは片付けられている。トボトボとバイクをカコンカコン言わせながら歩いているとTOGA!のバンを発見。店員らしきおっちゃんに泣きつくと、あっさり修理をしてくれた。(無料で!)ついでにタイヤがなんでまん丸にならないのか聞くと、ホイールを回しながらずーっと観察し、スポークが何本か効いてないからTrue Wheelが必要と言われる。$20-くらいで出来るから、いつでもショップに持っておいでと言われる。ちなみにこのおっちゃんはNyackのTOGAに居るとの事なので、後日Nyackまで行きホイールを見てもらいました。10分ほどで治り、大変調子が良くなりました。(SBRはなんべん持って行ってもわからんとか異常ないとかで対処してくれなかったのに。あ、また思い出してきて腹が立ってきた。でもSBRのジャージとか、格好良いのよねー。TOGAのジャージはちょっとデザインが・・・)というわけで無事にNYC Triathlon 2012は終了したのであります。
 ロッタリーはどうせあたらないから来年はまたボランティアしなきゃなー。
!とここで気がつきました。レース前日や前々日のボランティアなどをすれば、レースに出続けることが出来るんですね。
そういえばエキスポとかのボランティアは真っ先に売り切れてました。




お粗末ながらリザルトもアップしておきます。


最後に今回の戦利品を掲載しておきます。持って帰ってくるの、重かった〜。

















おしまい

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