Monday, November 19, 2012

Brooklyn Marathon 2012


♪ あの~ヒトぉ~は行って行ってまった、あの~ヒトぉ~は行って行ってまった、もう帰らぁなぁい~♪

12月にジャカルタ赴任のためにNYを去ってしまったShuさんの最後のレポートです。

泣いてやってください。


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Date:                          2012/11/19
Place:                         Brooklyn Prospect Park
Race:                          Full Marathon
Actual Time:            3:42:09 (Place 112/443)
Target                   3:43:00@8:30/Mile

·         Entry
さて、Ironman US Championshipの歓喜のゴールから数カ月後、今シーズの閉めとしてフルマラソンに出ようかと思案。何かレースないかな・・・と探していると、ありました。ブルックリンマラソン。コースを見るとProspect Parkを小回り3周+大回り6周する周回コース。まぁ、ええか。家から近いし、時期も手頃。ということで、Registration完了。誰か一緒に出る人いないかな、と周囲に声がけするも見つからず。友人のほとんどはNYCマラソンにEntryしており、日程がNYCの直後であることに気づく。こりゃ、あかんわ。

·         10
9月のWestchester Tri Race (Olympic) の後、さすがに気が抜けて練習Pace Down。週に4-5回、1回が1時間程度になっていた。そこで、少しずつ週末のRunの距離を延ばす。10月中旬からTrailRoad2時間/回のLSDを開始。
ただ、昨年からIronmanに向けて練習してきた甲斐あって、10/Mileのペースが体に染みついている。いつも10分ペースで安定・・・でも、待てよ。
10分/Mileでフルマラソンに換算すると、約4時間20分。 
9分/Mileでも4時間弱? 
ほんまかいな!
850秒/Mileでやっと自己記録(3時間50分)か?

そんな当たり前のことに、今更ながら焦るオレ。LSDで頑張ってペースを上げても、9/Mileどまり。しかもそれが続かない。8分台で26Mileも走り続けることなんて、Imageすらできへん。やばいやんけ-。

·         11
さて、この頃、職場でもマラソンのことが話題になっていた。(Ironmanを完走して以来、職場では「Shu, 次のレースは何?」という質問が挨拶代わりに。)
社員「次のレースいつ?」
オレ「11/19 Brooklyn Marathon
社員「Ironman完走したんだから、フルマラソンなんてpiece of cakeね。」
オレ「うーん、そうかなぁ。(そのpieceがピリ辛のような気がすんねんけど。。。)
社員「頑張ってね」
オレ「うん、ありがとう」

さて、そのピリ辛レースに対応すべく、Race2週間前(断っておきますが、  2週前です、皆様。1週前ではございません。念のため。) 26Mile LSDを敢行。なかなか9/Mileを上回るペースを維持できない。結局、4時間12分程度でゴール。ただ、後半の落ち込みが小さかったのは収穫。さて、Raceのペース設定はどうしよう。後半つぶれるのを覚悟でスタートから8/Mileで突っ込むか?あくまで自己記録を確実にねらいにいくか?もうちょっと考えようっと。

ちなみに11月に予定されていたNYCマラソンが台風の影響で中止になった。台風で家財の多くを失い、不自由を余儀なくされている友人もいる。その一方、このRaceのために何カ月も前から準備をしてきた多くのRunnerもいる。新聞記事に出ていたあるRunnerのコメントが胸に響く。「このレースに出るために、1年以上も前から飲みたいものも我慢して、食べたいものも我慢して、時間を犠牲にして練習を積み重ねて来たのよ。But I understand the cancelation.」普通に練習ができること、Raceが開催されることのありがたさを感じる。

·         レース当日
さて、26Mile LSDから2週間のテーパーをはさみ、レース当日を迎える。Race3時間前起床、シャワー、ストレッチ、朝食、、、といつものルーティーンを進める。この緊張感が心地よい。
愛車のハンドルを握り、レース会場のProspect Parkへ向かう。ちなみにこの頃、異動の内示が出ており、今レースがNY駐在の最終レースになることがほぼ確定。(異動直前のこの時期にレース出んのか?と上司はあきれてた。)この2年間、NYで出場してきたレースのことをアレコレ思い返して感傷的になる・・・かと思いきや、全くそんなことなかった。頭の中はペース配分のことで手いっぱい。結局、目標タイムは835/Mile、合計3時間45分にセット。 確実に自己記録更新をねらうことにした。
レース中、冷え込むことも想定して、長袖Tシャツ、半袖Tシャツ、Arm Warmer、手袋、スパッツを着込む。これに上からクリーニング用のビニルをかぶる。

ビニルをかぶるのって「基本」かと思ってたのですが、そうでもないんですね。参加者400人超、ビニル袋かぶってるのオレだけ。あれ?そんなもん?
スタート直前にアメリカ国歌斉唱。この瞬間だけ、Ironmanのスタートの瞬間を思い出す。目に涙がにじむ。やっぱり、レースに出られるって幸せ。
(そういえば、小学生の頃、TVでマラソン中継の見ながら母親が言ってた。「スタートやね。この人たち、今からフルマラソン走るって、どんな気持ちなんやろね?3時間以上走るねんで。嫌やろなー」前略、母さん、そんなことありません。スタート前ってかなり幸せな瞬間です。)

·         スタート~ 9Mile
そんなこんなで(どんなんやねん)、レーススタート。一番やってはいけないのは、雰囲気に興奮して集中しないままにOver paceになること。あくまでも自分の身体に耳を澄ませながらペースを刻む。最初の1Mile通過。手元時計で748秒。体も軽い。うん、まぁいいだろう。8/Mileで行ける所まで行こう。
2mileを過ぎたころ、早くも汗ばんでいることに気づく。思ったより暑いか?ということで、ビニルを破って脱ぐ(ちゃんとAid Stationのごみ箱に捨てました)。Arm Warmerはいらんかったか?汗で脱水症状になっても仕方ない。Arm Warmerは早々に手首まで下ろした。

5Mile経過。ここまでほぼ8/MileEven Pace。えー感じである。しかし暑い。上に重ね着していた半袖シャツを脱いでコース脇に放る。(お気に入りのSyracuse Half Ironman Tシャツ。レース後回収できました。())

·         9 ~ 12Mile
大回りコース(全部で6)に入り、上り坂を迎える。10Mile目が836/Mile。平地・下り坂を8分ペース、登りを830秒ペースでいけば、ええかな。12Mileまでほぼ8/Mileを維持。

·         13 ~ 24 Mile
順調に思えた前半戦。しかし13Mile目のLap844秒。ここへ来て初めて目標ペースを下回る。「キタキタキタ!」後半にペースが沈むのは織り込み済み。問題はどれだけ我慢できるか。Ironman Lake PlacidRunを思い出す。吐き気と闘いながら、歩きたい誘惑と闘いながら通り過ぎた中間地点。そして、果てしなく遠く感じた後半の13Mile。それと比べたらRunだけなんて楽勝!(と自分に思い込ませる。)
ここが勝負どころ。自分のFormが崩れていることに気づく。1年以上かけて鍛えてきた体幹を意識して使う。FromPaceを取り戻し、14,15Mile833秒、816秒と盛り返す。

しかし16~19Mile850秒前後、20Mile918秒にまで後退。
おい、このまま沈むのか?
You are Ironman
魔法の言葉で自分を奮い立たせる。こっからが勝負だ。

2122Mile830秒前後。Timeを見て鳥肌が立つ。よく盛り返した。いける。頑張ってるぞ、オレ。

2324Mile9分前後でしのぐ。残り2Mile。よし、もういいぞ。全てを解放して、Pace Upしていいぞ。

2526Mile814秒、828秒までPace Up

·         ゴール

タイムは3時間42分。自己記録達成。
後半、ペースが落ち始めたときによく我慢したと思う。そう言えば、今回は”Hit the wall”がなかった。今シーズンは全てのレース(Half1本、Ironman2本、Olympic1)で吐き気と闘ってきたけど、今回は非常に順調だった。満足。次は3時間30分切りをねらうかなー。

これにて今回の駐在期間のRace終了。今、(ご指示頂いた通り) Flightの中で報告記を書いています。今回はフルマラソンでしたが、なんでトライアスロンをやるのか、ずっと考えてました。
理由1:練習の成果が出るから。Sprint種目と違って、Endurance種目って、年齢が高くても伸び続ける、練習の成果が出やすい気がします。時間の犠牲は大きいですが、積み重ねた努力が結果に出てくるときの手ごたえはとてもやりがいがありますね。
理由2:舞台に立てるから。特にIronmanは特別な舞台です。1年以上、練習を積んできた人だけが立てる舞台です。観客もボランティアの方々もそれを知っています。その最高の舞台に立つことができること、自分の力を試すことができること、これはやめられません。
理由3:仲間がいること。同じことに興味を持つ仲間とその思いを共有できることは、幸せなことだと思います。Jトラの皆さんと、バカ話・感動話で盛り上がることができたのはとても楽しかったです。ありがとうございました。

おしまい。



Appendix:帰宅後...

本人事情により(笑)、この部分削除いたしました。

Appendix2:ペース結果


後半、特に20Mileの後、よく我慢したと思う。よくやった!

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