2. IncaDivideについて
+++ Bikingman +++
IncaDivideレースを主催しているのは、Bikingman(http://bikingman.com)というフランスをベースとしている組織だ。FounderのAxcel(写真↓)とAndreasは今年の初め南アメリカの太平洋側10,685㎞を49日で縦断というギネス記録保持者である(http://bikingman.com/en/the-record/)。そしてそれ以前には、Axcelと奥さんLeticiaは8か月も南米をバイクツアーしたそうだ。「それ以降2年はBikeに乗らなかった…。」とはLeticia談。気持ちはよく分かる。
なので彼らは南米を自転車で走ることのプロ中のプロなのだ。そんな彼らがこのレースを開催しようとしたきっかけは、ツアー中多くのサイクラーたちにルートや様々な情報を聞かれて、如何に南米が強い興味の対象であるかを知った事かららしい。IncaDivideの他に中東Omanやアジア・オセアニアでもレースを開催する予定のようなので、興味のある方は是非News
Letterにサインアップして情報をキャッチしてみてほしい。FounderのAxcelとLeticia,他にDidierとRichardがIncaDivideチームとして今回私たちをサポートしてくれた。
このレースの概要はこうだ。Ecuadorの首都Quitoがスタートでインカ帝国の首都だったPeruのCuscoがフィニッシュ。モデルコースにおける全走行距離は約3,500㎞(2,200mile)、獲得標高数は63,500m(208,333ft)。途中4つのCheck Pointがありそれぞれにカットオフ時間が設定されている。コースはCheck
Pointをカットオフまでに通過すればどこを通っても良いがCoastラインの国道は危ないため禁止。Check
Pointを順次クリアしたら最後はCusco。カットオフがクリアできなかった場合はDNFとなるがレースは個人の選択と責任で継続することは可能。
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Start: Quito(Ecuador)7/1, 5am
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CheckPoint1:Vilcabamba(Ecuador)7/6, 10am ~715㎞ (Distance) / 16,625m (Gain)
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CheckPoint2:Cajamarca(Peru)7/10, 9pm ~635㎞ / 10,200m
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CheckPoint3:Huaraz(Peru)7/16, 2am ~630㎞ / 12,070m
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CheckPoint4:Huancayo(Peru)7/20, 1pm ~680㎞ / 8,685m
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Finish:Cusco(Peru)7/26, 6am ~820㎞ / 14,670m
最高高度はHuarazの後のYanashalla Passで4,670m(15,322ft)、最低高度はPallascaの後の499m(1,637ft)。舗装されていない道路は感覚として全体の15%程度。但し、舗装されていても所々アスファルトが剝がされて部分的にガタガタ道だったり、突然小川が現れたり、というのが続出だ。
レースブリーフィングの時に配られたSurvival
Mapが ↓ だ。これは非常に役に立った。オフラインマップで出てこなかった村やバイク屋がある街も記述されている。そしてどこの部分が舗装されていない道なのかも明記されているので、その日のルートにかかる時間や事前準備も考慮することができる。濡れても破けないプラスチック用紙で作られているので、レース中も数えきれないくらいバッグから出し入れして開いて見たりしたが、最後まで頑丈だった。
レースブリーフィング後に、このマップと自分で起こした24日分のStravaマップを合わせて、その日のプロファイルが可能かどうかを再度検証した。同じヒルクライムでも舗装した道と砂利道は雲泥の差があるからだ。ダウンヒルもしかり。マップ中に〇で囲ってある町や村がその日に泊まるところである。幸いにもDirtとかMix Dirt Asphaltとなっているパートは長距離のセグメントにぶつかってなかったので、大幅修正はする必要はなかった。
事前に配布されたユーザガイドについて少しふれておこう。コースやルールの他に事前に提出しなければならないドキュメント(Medical Certificate、Insuranceなど)やレース中必ず携帯しなければならないものリストが記述されている。その他にはキャッシュをどこで引き出せるかとか安全のしおり、宿泊、水や食料、薬のリコメンド等々も。野犬について書かれているのもまた南米だ。
~次回に続く~
~次回に続く~
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